大霜の朝2014年12月29日

 底冷えのする大霜の朝だった。有馬川沿いを北に向かういつもの散歩道は、白いベールに覆われたモノトーンの景色に染まっていた。土手道の白さと白く縁どられた黒いさくら並木のコントラストが心地よい。霜に包まれた並木の枝先に命を宿した膨らみを見た。
 名来橋を右折して旧丹波街道の合流地に向かった。合流地から眺める隣町の風景も凍えそうに縮んでみえた。晩秋にたわわに実った柿の老木を見た。その木はすっかり骨だらけの姿になって霜を食んでいた。老木の向こうにまだ実をつけた柿の木がしぶとく生き残っていた。老木の枝間に顔をのぞかせた柿の実の橙色の健気さを愛でた。