コロナシフト下の地区社協活動--声かけ電話訪問--2020年05月06日

 コロナシフト下でも地区社協として可能な取組みがあるのではないか。そんな想いから孤立化しがちなひとり住まいのお年寄りの声かけ電話訪問を検討した。
 ただ会議が開催できないため協議の場がない。そこで威力を発揮したのが事前に環境整備していたグループLINEだった。三役LINEグループで打合せて実施を確認した。以下はその取組みの報告である。

北六甲台地区社協・見守り電話訪問取組み報告 
【取組みの趣旨】
・外出自粛と人との接触回避というコロナシフトで特におひとり住まいのお年寄りの孤立化が心配です
・地区社協のボランティアセンターやふれあい喫茶等の支援活動も休止を余儀なくされています
・活動休止中でも電話訪問による声掛けは可能であり、地区社協の見守り活動着手の良い機会です
・そこで敬老お祝い訪問で得た情報をもとに75歳以上のおひとり住まいの高齢者への電話訪問を検討しました
【取組みの概要】
①取組みの分担
・個人情報活用のため分担を絞りこむ必要から専任三役を中心に丁目毎に分担する
・分担の難しい丁目はボランティアコーディネーターの協力を要請する
②訪問対象者
・敬老お祝い訪問による個人情報をもとに79名の対象者をリストアップ
③声掛けの例示
・お買物等の日常生活に欠かせない外出はどうされているか
・ご家族等の来訪や電話連絡はあるか
・デイサービスの利用やヘルパーの来訪はあるか
・その他困り事はないか
④実施時期
・4月30日~5月2日
【成果と課題】
<成果>
①コロナシフト下で孤立しがちな独居の後期高齢者に地区社協の見守りの声掛けと生活ぶりの聞取りができた
②日頃、人との接触の少ない対象者からは、概ね電話訪問を歓迎・感謝され、積極的に状況を伝えて頂いた
③おひとり住まいのお年寄りの下記のようすが把握できた
・買物は、娘さん等の家族の支援、コープの個配、デイサービス施設やヘルパーの介助等でカバーされている
・介護保険認定者はデイサービス利用やヘルパーの定期来訪での日常生活の支援が大きい
・日常の連絡は娘さん等の来訪や電話連絡が中心だが、地域での定期的な見守り環境はない
・加齢による難聴で電話連絡が難しくなりつつある方が増えている(メールやLINE 活用でカバーしている方もある)
・いきいき体操や趣味のサークルの休止で人との接触がなくなったことの落胆が大きい
・日常で地域のつながりのある人は、ご近所さんの買物や外出等での支援がみられる
<課題>
①敬老お祝い訪問でのデータ内容が以下の点で変更されている
・配偶者の死亡で高齢世帯から独居世帯に変更された方がある
・入院や施設入所で連絡できなくなった方がある
・ひとり住まいが困難になり子ども等の家族同居になった方がある
②加齢に伴う心身の衰弱で介護保険申請を検討する方が増え、民生委員やあんしん窓口との連携が必要
③難聴で電話連絡が難しくなりつつある方へのメールやLINEの活用の選択肢の提案
④いきいき体操、趣味のサークル、ふれあい喫茶等の交流・居場所の早期再開

コメント

_ 宮崎昭美 ― 2020/05/08 16:13

地域活動の大切さを感じます。
人はやはり誰かと繋がりたい、話したいと思っているのですね。そんな時こそこういう活動をしてくださって救われる方々が多いと思います。
皆さまありがとうございます。

_ 明日香 亮 ― 2020/05/08 18:40

こんな非常事態だからこそ社会的弱者の皆さんは二重の苦難を抱えています。こんな非常事態だからこそ心ある人たちは何かをしなければという思いに駆られます。そんな両者のコーディネートこそが地域活動ではないでしょうか。

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