地区社協ボランティアセンターのカーボラを利用している高齢女性の気がかりな情報を耳にした。時折り認知症状が見受けられる方だが、自宅を処分して施設に入居するとのこと。資産処分に関わることなので気になってカーボラ提供者に事情を打診した。
　その高齢女性を入居予定の施設に送迎したという提供者の情報で「ケアハウス有馬ホロンの苑」の詳細情報を知った。その施設のことは知っていたが「ケアハウス」という運営形態については承知していなかった。
　ケアハウスについてネット検索すると次のような情報があった。
　「ケアハウスとは、自宅での生活が困難な方が、食事や洗濯などの生活支援サービスを受けながら生活できる施設です。軽費老人ホームＣ型とも呼ばれ、助成制度があるので低所得の高齢者も入居できます。年齢６０歳以上の方を入居対象とし、身寄りがなく一人暮らしをしている方、老衰により身体機能が低下している方などに適した施設です。」
　介護施設については、「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」等が一般的でだが、軽費老人ホームの一形態であるケアハウスはあまり知られていない。
　「ホロンの苑」は、HP情報では、恵まれた自然環境の立地で整った設備の大規模施設である。入居一時金は不要で、月額入居費は約１０万円、入居定員は９４室１００名、入居状況はほぼ満室で残り３室、医療・介護サービス有りといった概要である。
　費用負担の軽微な施設である特養は要介護３以上でないと入居できない、サ高住は設備や医療・介護サービスに懸念がある。そんな中でケアハウスは、自立生活が難しくなった高齢者の有力な選択肢である。問題はケアハウス自体が少ないことと入居の空きが限られていることだろう。