北方健三著「岳飛伝・三(嘶鳴の章)」 ― 2026年04月30日
総帥兀朮に率いられた金国軍が梁山泊の南北に展開し、呼延凌率いる梁山泊軍が迎え撃ち、ついに戦いの幕が切って落とされた。両軍の全面対決となった戦いは、梁山泊軍の史進の遊撃隊の奇襲で金軍が大打撃を受け後退し、戦いは収束する。
梁山泊優勢の情勢で梁山泊頭領の呉用が幹部たちが出席する会議で「金国との講和」を口にする。呼延凌や秦容等の軍幹部は反対するが最終的に講和の交渉に入ることが決定された。講和の交渉を呉用は若い宣凱を指名し幹部たちの賛同を得る。宣凱は金国との難しい交渉を見事に成し遂げる。
一方、梁山泊で呼延凌と並ぶ軍の重鎮・秦容は甘蔗の畑を開墾するためメコン川近くの南の国を目指す。物語の新たな舞台が拡がる。ただ物語の主人公・岳飛はこの巻でも本格的な主人公らしい登場はない。
梁山泊優勢の情勢で梁山泊頭領の呉用が幹部たちが出席する会議で「金国との講和」を口にする。呼延凌や秦容等の軍幹部は反対するが最終的に講和の交渉に入ることが決定された。講和の交渉を呉用は若い宣凱を指名し幹部たちの賛同を得る。宣凱は金国との難しい交渉を見事に成し遂げる。
一方、梁山泊で呼延凌と並ぶ軍の重鎮・秦容は甘蔗の畑を開墾するためメコン川近くの南の国を目指す。物語の新たな舞台が拡がる。ただ物語の主人公・岳飛はこの巻でも本格的な主人公らしい登場はない。
北方健三著「岳飛伝二(飛流の章)」 ― 2026年04月26日
北方健三著「岳飛伝二(飛流の章)」を読了した。この巻の終末に「南宋」「金」「梁山泊」の三勢力の葛藤の本質的なテーマが触れられていた。
それは金国軍の総帥兀朮の次のような述懐として語られていた。帝を戴く金国も南宋も楊令率いる梁山泊軍との戦いに敗れた。暗殺された楊令の死がなければ金国も南宋も楊令が意のままにする「物流」に支配されたのではないか。楊令なき後の梁山泊は国があるようなないような掴みどころのない姿を見せている。
長く頭領を置かなかった梁山泊がようやく呉用を新頭領に据えるが、呉用からの命令は発せられず依然として国の形は姿を見せない。
そして金軍と梁山泊軍の闘いの火ぶたが切られる。
巻末の「解説」に共感した。梁山泊の勇者たちが師と仰ぐ王進の死期を描いた場面が取り上げられている。「誰もが直面する死が静かに、とても静かに捉えられている。人はいかに死と向かい合うのか、いかに受け入れるのか、そもそも死とは何かなのかを深く考えさせる」。
それは金国軍の総帥兀朮の次のような述懐として語られていた。帝を戴く金国も南宋も楊令率いる梁山泊軍との戦いに敗れた。暗殺された楊令の死がなければ金国も南宋も楊令が意のままにする「物流」に支配されたのではないか。楊令なき後の梁山泊は国があるようなないような掴みどころのない姿を見せている。
長く頭領を置かなかった梁山泊がようやく呉用を新頭領に据えるが、呉用からの命令は発せられず依然として国の形は姿を見せない。
そして金軍と梁山泊軍の闘いの火ぶたが切られる。
巻末の「解説」に共感した。梁山泊の勇者たちが師と仰ぐ王進の死期を描いた場面が取り上げられている。「誰もが直面する死が静かに、とても静かに捉えられている。人はいかに死と向かい合うのか、いかに受け入れるのか、そもそも死とは何かなのかを深く考えさせる」。
北方健三著「岳飛伝一(三霊の章)」 ― 2026年04月10日
北方健三著「岳飛伝一(三霊の章)」を読了した。リタイヤ後、蔵書の再読で過ごしていたが、再読用に保存していた蔵書が尽きた。そこで久々に初読の作品を購入し、選択したのが全17巻のこの作品だった。
水滸伝、楊令伝に続く三部作の最終作である。「南宋」「金」「梁山泊」の三勢力の勢力図と葛藤の様が描かれている。テーマ性のある奥行きのある壮大な物語である。登場人物の多さや舞台設定の壮大さに圧倒された。第一巻で一気にのめり込みワクワクしながら読みふけった。
巻末の中国歴史漫画「キングダム」の作者による「解説」も共感できた。この巻を通して前シリーズの主人公・楊令の圧倒的な存在感が伝わってくる。物流をもって戦乱の中華をまとめようという楊令の壮大な構想の凄みに驚嘆させられた。楊令は瀕死の状態で岳飛の右腕を切り飛ばした人物だ。その亡き楊令と岳飛がどう対峙するのか。楽しみは尽きない。
水滸伝、楊令伝に続く三部作の最終作である。「南宋」「金」「梁山泊」の三勢力の勢力図と葛藤の様が描かれている。テーマ性のある奥行きのある壮大な物語である。登場人物の多さや舞台設定の壮大さに圧倒された。第一巻で一気にのめり込みワクワクしながら読みふけった。
巻末の中国歴史漫画「キングダム」の作者による「解説」も共感できた。この巻を通して前シリーズの主人公・楊令の圧倒的な存在感が伝わってくる。物流をもって戦乱の中華をまとめようという楊令の壮大な構想の凄みに驚嘆させられた。楊令は瀕死の状態で岳飛の右腕を切り飛ばした人物だ。その亡き楊令と岳飛がどう対峙するのか。楽しみは尽きない。
アルスラーン戦記全16巻の読後評 ― 2026年04月07日
田中芳樹著作の長編大作「銀河英雄伝説」の再読を終えて次に読む作品がなくなった。そこで同じ作者の長編「アルスラーン戦記全16巻」をネット購入してそれも読了し、その読後評を記しておきたい。
「銀河英雄伝説」への共感を期待して読んだ「アルスラーン戦記」だったが、期待とはかけ離れた同じ著者とは思えない異質の作品だった。”戦記”には”英雄伝”の思想性、物語性、奥行きからは距離があった。端的にいえば”戦記”は物語というよりロールプレイゲームという雰囲気が漂っていた。私の数少ないロールプレイゲームのドラゴンクエストの感覚があった。著者が新たな分野としてそうした作品を創作したのならそれはそれでたいしたものだと思う。”戦記”の目まぐるしく展開するバトルや次々と登場する勇者たちはロールプレイに馴染みのものである。
ただ”英雄”つながりで”戦記”を手にした読者の違和感は拭えない。”英雄”と”戦記”の落差の正体をあらためて噛み締めた。
「銀河英雄伝説」への共感を期待して読んだ「アルスラーン戦記」だったが、期待とはかけ離れた同じ著者とは思えない異質の作品だった。”戦記”には”英雄伝”の思想性、物語性、奥行きからは距離があった。端的にいえば”戦記”は物語というよりロールプレイゲームという雰囲気が漂っていた。私の数少ないロールプレイゲームのドラゴンクエストの感覚があった。著者が新たな分野としてそうした作品を創作したのならそれはそれでたいしたものだと思う。”戦記”の目まぐるしく展開するバトルや次々と登場する勇者たちはロールプレイに馴染みのものである。
ただ”英雄”つながりで”戦記”を手にした読者の違和感は拭えない。”英雄”と”戦記”の落差の正体をあらためて噛み締めた。
田中芳樹著「アルスラーン戦記⑯(天涯無限)」 ― 2026年04月04日
「アルスラーン戦記⑯(天涯無限)」を読了した。16巻の文庫本の最終巻である。パルスの有力な女性たち約280名が巨大な軍船で隣国シンドゥラを訪れる。蛇王ザッハークとの決着を控えて女性たちを避難させるためだった。その旨したためられたアルスラーンの国書にシンドゥラ国王はパルスの女性たちの広大な農園への移住を承認する。
パルス国内では先王アンドラゴラスの肉体に宿ったザッハークがアイスラーンに反感する領主たちを集めて反乱軍を組織する。王都エクバターナはパルス軍と蛇王ザッハーク率いる反乱軍とイルテリシュ率いるチュルク軍の三つ巴の戦闘の場となった。その戦闘の中でイルテルシュはパルス翼将クパードとの相打ちで倒れ、パルス軍もメルレーンとキシュワードがザッハークの豪剣に両断され、13翼将はダリューン、ファランギース、ギーブ、エラムの4人だけとなる。ヒルメスはダリューンとの死闘に敗れ落命する。
パルスの戦場に攻め入ったマルヤム、ミスル、チュルクの王たちは命を落とし、残ったのはアルスラーンとザッハークのみとなった。両者の対決の場を迎え、ザッハークは自らを魔導士たちによってつくられた人造人間であることを告げる。ザッハークがダリューンとの死闘を制した後、アルスラーンとの最後の闘いを迎える。アルスラーンは宝剣ルクナバードでザッハークの脳天を切り裂くが自らも深手を負い落命する。
残された3人の翼将エラム、ファランギース、ギーブがシンドゥラ国を訪ねる。国王ラジェンドラはアルスラーンとの約定を守り、パルス人居留区の自治を認める。エラムを中心に3人はキシュワードの遺児アイヤールの育成に努める。アイヤールが成人し38歳でもうけた男児ロスタムが15歳になった時、エラムはロスタムに宝剣ルクナバードを鞘から抜くよう命じ、ロスタムはそれを果たす。それはアルスラーンの志を継ぐパルスの王たる者の証だった。
文庫本16巻もの大作の最終巻は広げ過ぎた物語の枝を大急ぎで刈り上げた印象の消化不良な結末だった。
パルス国内では先王アンドラゴラスの肉体に宿ったザッハークがアイスラーンに反感する領主たちを集めて反乱軍を組織する。王都エクバターナはパルス軍と蛇王ザッハーク率いる反乱軍とイルテリシュ率いるチュルク軍の三つ巴の戦闘の場となった。その戦闘の中でイルテルシュはパルス翼将クパードとの相打ちで倒れ、パルス軍もメルレーンとキシュワードがザッハークの豪剣に両断され、13翼将はダリューン、ファランギース、ギーブ、エラムの4人だけとなる。ヒルメスはダリューンとの死闘に敗れ落命する。
パルスの戦場に攻め入ったマルヤム、ミスル、チュルクの王たちは命を落とし、残ったのはアルスラーンとザッハークのみとなった。両者の対決の場を迎え、ザッハークは自らを魔導士たちによってつくられた人造人間であることを告げる。ザッハークがダリューンとの死闘を制した後、アルスラーンとの最後の闘いを迎える。アルスラーンは宝剣ルクナバードでザッハークの脳天を切り裂くが自らも深手を負い落命する。
残された3人の翼将エラム、ファランギース、ギーブがシンドゥラ国を訪ねる。国王ラジェンドラはアルスラーンとの約定を守り、パルス人居留区の自治を認める。エラムを中心に3人はキシュワードの遺児アイヤールの育成に努める。アイヤールが成人し38歳でもうけた男児ロスタムが15歳になった時、エラムはロスタムに宝剣ルクナバードを鞘から抜くよう命じ、ロスタムはそれを果たす。それはアルスラーンの志を継ぐパルスの王たる者の証だった。
文庫本16巻もの大作の最終巻は広げ過ぎた物語の枝を大急ぎで刈り上げた印象の消化不良な結末だった。
田中芳樹著「アルスラーン戦記⑮(戦旗不倒)」 ― 2026年04月02日
「アルスラーン戦記⑮(戦旗不倒)」を読了した。前巻ではパルスの周辺国に相次いで政変が起こりパルス侵攻を窺う動きが蠢動する様が語られた。
パルス国では16翼将の内、4人が国難に殉じ哀しみに覆われ安定していた国家運営に陰りを落としていた。
一方、マルヤム国に辿り着いたヒルメスはマルヤム国王の旧知のギスカールの傍近くに侵入し、パルス侵攻に向けて再び手を結ぶ。またインテルシュ率いる魔軍に支配されたチュルク国にはパルスの前国王アンドラゴラスの肉体に宿った蛇王ザッハークが出現する。マルヤムと海を隔てたミスル国でも新国王テュニプのもとでパルス侵攻の準備が進められていた。
アルスラーン率いるパルス軍がミスル軍を迎え撃つため西方の国境に向かう。その途中で軍師ナルサスはマルヤム軍に備えるためわずか300の兵とともに国境近くのザブール城に布陣する。そこに南下したマムヤム軍の一軍を率いたヒルメスが侵攻する。ヒルメスの多数の一隊とナルサスの少数の部隊が遭遇し戦闘が繰り広げられる。ナルサスはヒルメスとの死闘の果てに遂に落命する。アルスラーンに次ぐ主人公ともいえるナルサスの突然の死はこの作者のお得意の手法である。
このシリーズも残すところ一巻となった。最終巻に向けた物語の大団円の予感がある。
パルス国では16翼将の内、4人が国難に殉じ哀しみに覆われ安定していた国家運営に陰りを落としていた。
一方、マルヤム国に辿り着いたヒルメスはマルヤム国王の旧知のギスカールの傍近くに侵入し、パルス侵攻に向けて再び手を結ぶ。またインテルシュ率いる魔軍に支配されたチュルク国にはパルスの前国王アンドラゴラスの肉体に宿った蛇王ザッハークが出現する。マルヤムと海を隔てたミスル国でも新国王テュニプのもとでパルス侵攻の準備が進められていた。
アルスラーン率いるパルス軍がミスル軍を迎え撃つため西方の国境に向かう。その途中で軍師ナルサスはマルヤム軍に備えるためわずか300の兵とともに国境近くのザブール城に布陣する。そこに南下したマムヤム軍の一軍を率いたヒルメスが侵攻する。ヒルメスの多数の一隊とナルサスの少数の部隊が遭遇し戦闘が繰り広げられる。ナルサスはヒルメスとの死闘の果てに遂に落命する。アルスラーンに次ぐ主人公ともいえるナルサスの突然の死はこの作者のお得意の手法である。
このシリーズも残すところ一巻となった。最終巻に向けた物語の大団円の予感がある。
田中芳樹著「アルスラーン戦記⑭(天鳴地動)」 ― 2026年03月31日
「アルスラーン戦記⑭(天鳴地動)」を読了した。前巻では巻末で蛇王ザッハークの戒めの鎖を断ち切って復活再臨する様が描かれた。それはアイスラーンとの最終決着と物語の終末を予感させるものだった。
本巻はシンドゥラ国王ラジェンドラがパルスが放棄したペシャワール城を占領する場面で幕が開く。パルスの北の国チュルクもペシャワール城に迫っていたが空からの魔軍に襲撃される。ラジェンドラはアイスラーンにチュルクの攻撃からペシャワール城を防衛したと親書を送る。アルスラーンはダリューンに金貨3万枚を添えてラジェンドラに親書を託す。
魔軍に身を置いたインテルシュ率いる怪物軍がチュルクの国都ヘラートを襲撃しカルハナ王を抹殺し、インテルシュはヘラートを制圧する。
一方、パルスでは国都を大地震が襲い、アイスラ―ンを大理石の塊から身を挺して守った16翼将のひとりトゥースが死亡する。
同じ頃、ミスルでも変事が起こる。事実上の独裁者となり反乱軍鎮圧のため南方ナバタイに向かっていたヒルメスが、南方軍都督の長男テュニプの反乱に遭遇する。後宮内の闘いに敗れたヒルメスは身一つで今はギスカールが国王として君臨するマルヤム国に向かう。
本巻はシンドゥラ国王ラジェンドラがパルスが放棄したペシャワール城を占領する場面で幕が開く。パルスの北の国チュルクもペシャワール城に迫っていたが空からの魔軍に襲撃される。ラジェンドラはアイスラーンにチュルクの攻撃からペシャワール城を防衛したと親書を送る。アルスラーンはダリューンに金貨3万枚を添えてラジェンドラに親書を託す。
魔軍に身を置いたインテルシュ率いる怪物軍がチュルクの国都ヘラートを襲撃しカルハナ王を抹殺し、インテルシュはヘラートを制圧する。
一方、パルスでは国都を大地震が襲い、アイスラ―ンを大理石の塊から身を挺して守った16翼将のひとりトゥースが死亡する。
同じ頃、ミスルでも変事が起こる。事実上の独裁者となり反乱軍鎮圧のため南方ナバタイに向かっていたヒルメスが、南方軍都督の長男テュニプの反乱に遭遇する。後宮内の闘いに敗れたヒルメスは身一つで今はギスカールが国王として君臨するマルヤム国に向かう。
田中芳樹著「アルスラーン戦記⑬(蛇王再臨)」 ― 2026年03月28日
「アルスラーン戦記⑬(蛇王再臨)」を読了した。前巻ではヒルメスが首尾よくミスル国の覇権を握り、パルス軍とインテルシュ率いる魔軍との死闘が語られた。
パルスの王都エクバターナへと急いでいた女騎士・エステル一行を魔軍の怪物の群が襲い掛かる。窮地の一行を辛くもダリューンらのパルスの精鋭軍が救出する。エステルに想いを寄せるアイスラーンはダリューン復命で公路を駆け瀕死のエステルを看取り別れを果たす。
王都の城司に任命されたパルス16翼将のひとりザラーバントは王都の地下の暗黒神殿を捜索する。地下での魔物との死闘の中で奥深くに踏み込んだサラーバントが魔物に転身した従弟の卑劣な振る舞いで落命する。
一方、地底の奥深くでは蛇王ザッハークが宝剣ルクナバードと同じ材料でつくられたという巨大な鎖で拘束されていた。囚人の手で何十日も削られ続けていたその鎖がついにザッハークによって引きちぎられた。両肩から二匹の蛇が生えた蛇王ザッハークの再臨である。
パルスの王都エクバターナへと急いでいた女騎士・エステル一行を魔軍の怪物の群が襲い掛かる。窮地の一行を辛くもダリューンらのパルスの精鋭軍が救出する。エステルに想いを寄せるアイスラーンはダリューン復命で公路を駆け瀕死のエステルを看取り別れを果たす。
王都の城司に任命されたパルス16翼将のひとりザラーバントは王都の地下の暗黒神殿を捜索する。地下での魔物との死闘の中で奥深くに踏み込んだサラーバントが魔物に転身した従弟の卑劣な振る舞いで落命する。
一方、地底の奥深くでは蛇王ザッハークが宝剣ルクナバードと同じ材料でつくられたという巨大な鎖で拘束されていた。囚人の手で何十日も削られ続けていたその鎖がついにザッハークによって引きちぎられた。両肩から二匹の蛇が生えた蛇王ザッハークの再臨である。
田中芳樹著「アルスラーン戦記⑫(暗黒神殿)」 ― 2026年03月25日
「アルスラーン戦記⑫(暗黒神殿)」を読了した。前巻ではヒルメスがパルスの西の隣国ミスルで軍の高官に就任する中で、デマバント山に派遣されたクパード率いるパルス軍二千人が地底に閉じ込められ、蛇王配下の魔軍との死闘を強いられる。辛うじて地底を脱出したパルス軍はペシャワール城に辿り着く。
本巻では、トゥラーンの王族インテルシュが蛇王の配下となって魔物たちを指揮してペシャワール城を襲撃する。絶望的な魔軍との死闘をグラーゼ率いる港市ギランのパルス軍艦隊が救援する。
一方、ミスル軍の高官になったヒルメスに国家乗っ取りの機会が訪れる。国王ホサイン三世が囲っていた自称ヒルメスと称する黄金仮面が隙をついて国王を人質にとる。国王救出に名乗りを上げたヒルメスは救出劇の混乱に乗じて国王とライバルの将軍を一気に葬る。宮廷書記官長を抱き込んだヒルメスは王族の8歳の王子を擁して摂政となりミスル国の新体制を築いてしまう。
本巻では、トゥラーンの王族インテルシュが蛇王の配下となって魔物たちを指揮してペシャワール城を襲撃する。絶望的な魔軍との死闘をグラーゼ率いる港市ギランのパルス軍艦隊が救援する。
一方、ミスル軍の高官になったヒルメスに国家乗っ取りの機会が訪れる。国王ホサイン三世が囲っていた自称ヒルメスと称する黄金仮面が隙をついて国王を人質にとる。国王救出に名乗りを上げたヒルメスは救出劇の混乱に乗じて国王とライバルの将軍を一気に葬る。宮廷書記官長を抱き込んだヒルメスは王族の8歳の王子を擁して摂政となりミスル国の新体制を築いてしまう。
田中芳樹著「アルスラーン戦記⑪(魔軍襲来)」 ― 2026年03月17日
「アルスラーン戦記田中芳樹著「アルスラーン戦記⑪(魔軍襲来)」を読了した。前巻ではヒルメスがパルスの隣国ミスルの覇権を窺う地位に昇り、パルスでは蛇王ザッハークの潜む魔の山デマバントに2千の軍勢が集結するところまでが描かれた。
ミスル国で玉座を狙って雌伏するヒルメスの前に孔雀姫フィトナが現れる。ヒルメスは国王の寵姫となったフィトナの助けも借りて南方軍都督に就任する。
一方、デマバント山に遠征した5人の将軍率いるパルス軍は山の地底に閉じ込められてしまう。地底では蛇王ザッハークの手下の魔物たちとの壮絶な闘いが繰り広げられる。
ミスル国で玉座を狙って雌伏するヒルメスの前に孔雀姫フィトナが現れる。ヒルメスは国王の寵姫となったフィトナの助けも借りて南方軍都督に就任する。
一方、デマバント山に遠征した5人の将軍率いるパルス軍は山の地底に閉じ込められてしまう。地底では蛇王ザッハークの手下の魔物たちとの壮絶な闘いが繰り広げられる。


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