稲田の切り株跡の草の正体2010年11月10日

 朝の散歩道で稲田の気になっていた風景がある。刈り取られた稲田の切り株の同じ所から草が生えていた。まるで稲の苗が再生したかのような光景だった。あの草の正体は何なのか?
 先日、地域の知人グループと種子島&屋久島ツアーに出かけた。帰りの機内で稲作従事者でもある知人と隣り合わせになった。早速かねての疑問をぶつけてみた。説得力のある次のような回答だった。

「最近の稲田は早生が多く8月から9月に稲刈りをする。その頃は気温も高く切り株の根から新たな苗が生えてくる。ただ成長する頃には寒くなり稲穂になる前に枯れてしまう。枯れた苗は翌年の水耕で土に混じって田圃に帰される。昔は10月から11月の稲刈りが主流で切り株から苗が生えることもなかった」

 切り株から生えていた草の正体は早生じ稲の苗だった。早生の苗が寒さに耐えられるわけはない。品種の改良や農法の変遷が散歩道の風景の変化に繋がっていたことを初めて知った。

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