アノ話題のポトフの味は?2011年05月07日

 昨日の出石の小旅行の帰路、夕食をサービスエリアでとることにした。お目当てはテレビやネットで美味しいと評判の舞鶴自動車道の西紀サービエリアのポトフだ。家内の知人もこのメニューを求めてわざわざ何度も出かけているという。
 5時半に上り線のサービスエリアのレストランに着いた。入口横の献立のサンプルケースを覗いてみるがお目当てのメニューがない。店内でスタッフに聞くと「ポトフは下り線SAのレストランのメニューです」とのたまう。一瞬絶句!気を取り直して「下り線SAには歩いて行けますか?」。「行けないことはないけど10分ほどかかります」とのこと。同伴者と相談して、ここまで来たからには行くしかいと衆議一決。
 教えられたルートを辿って従業員御用達とおぼしき舗道を進む。10分どころの騒ぎでない。20分近くを要してようやく反対車線のレストラン裏口に辿り着いた。ナント裏口の壁には店内入口と書かれた赤い矢印のポスターが貼られていた。ご丁寧に「ご利用ありがとうございます」の文字もある。徒歩で直接来場する顧客や、私たち同様反対車線からくる顧客もあるようだ。
 レストラン入口横の献立ケースには「グランプリ受賞」の文字が燦然と光る「丹波産野菜のあったかポトフ 1500円」のサンプルメニューがひと際目につくように並んでいる。駐車場側に突き出たテラス風のテーブルに席を取り一同揃ってあったかポトフを注文する。待つほどにポトフ殿がお出ましになる。大きな陶器の鍋の蓋を取ると大きめにぶつ切りした大根、人参、玉ねぎ、チンゲン菜が湯気のたつ薄めのスープに浸かっていた。たんぱく質が足りないとスプーンで探ると角煮風の厚切りの豚肉が二切れ現われた。スープは確かにいい味だった。甘くて味のしみ込んだ野菜も美味しい。豚はスープに味をとられたようで薄味過ぎた。ご飯は陶器のお椀に盛られたバターライスだが少し癖のある味が胃にもたれる感じだ。デザートのパンプキン・プリンはボリュームたっぷりだった。「もう一度来ようというほどでもない」というのが食後の率直な感想だった。
 「食後の腹ごなしにちょうどいい」と負け惜しみの科白を吐きながら再び長い道のりを反対車線のSAに向った。

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