箱根・家族旅行から鎌倉・夫婦旅行に ― 2008年06月01日
体内時計の命じるままに今日も5時に目が覚める。同室の家内と娘を起こさないようそっとベッドを抜け出し着替えと洗顔を済ませる。ホテルの玄関を出ると初夏の早朝の冷気が包んだ。曇り空ながら雨は止んでいた。ホテルの500mほど東にある箱根神社に向う。左右を杉並木がそびえる階段の参道を登りつめると朱塗りの本殿が荘厳な佇まいで迎えてくれる。杉樹林の中の境内の静けさと荘厳さに身が引き締まる。
ホテルの部屋に戻る。同室者たちは朝風呂の仕度に余念がない。窓外の景色を眺めた。北西の雲間に見覚えのある造形が目にとまる。「富士山やッ」。思わず発した。雨模様の天候続きですっかり諦めていた名峰が突如その姿を現わしたのだ。初めて間近に眺める富士の姿に母娘も感嘆の声を上げる。和食の朝食を済ませチェックアウトする。全ての費用が息子のカードで決済される。思い切った散在だったに違いない。感謝とともにあらためて我が家が辿り着いた幸せな一里塚を想った。
ホテルを出てまもなく国道1号線沿いに箱根旧街道杉並木があった。車を降りて散策しながら江戸時代の旅人気分をチョッピリ味わった。雨が止んで富士山展望の一縷の望みを託して駒ケ岳ロープウェーに乗車することにした。箱根園から9時過ぎの始発のロープウェーに乗り込んだ。早起きの中高年のハイキンググループが一緒だった。箱根園から海抜1327mの駒ケ岳山頂までを約7分で結んでいる。上昇するにつれて霧状の雲が覆ってくる。期待も空しく富士の姿は雲間の彼方である。足元の深い緑の樹林と芦ノ湖の水面の美しさがどんどん広がっていく。展望台から眼下の眺望や山頂の箱根元宮の遠景を眺める他はすることはない。登ってきたゴンドラが折り返すのを待って乗車した。私たちだけの貸切のゴンドラから見る下りの風景は格別なものがあった。
箱根園から次の目的地の箱根関所跡まで遊覧船で行くことにした。片道航路の乗船にはドライバー役の犠牲が必要だった。息子を除く4人が乗船した双胴船の大型遊覧船はこれまた貸切だった。海賊船タイプの遊覧船に客足を奪われている。早晩この船会社の経営は行き詰るに違いない。駒ヶ岳の威容、湖畔の山のホテルの全貌、行き交う海賊船等、約20分の湖上からの景観を満喫した。
関所跡港桟橋で待つ息子と合流し、復元された関所跡を見学した。ここから我々夫婦だけが乗車する箱根登山鉄道の小涌谷駅に向う。駅でこれから御殿場プレミアム・アウトレットに行く子供たち3人と別れた。
箱根登山鉄道の小涌谷から箱根湯元まではスイッチバック方式のジグザグ運転が続くのんびりした電車旅だ。湯元で乗換え小田原からは更にJRに乗り換える。大船経由で北鎌倉駅で下車した。鎌倉観光のスタートだ。
鎌倉五山のひとつ円覚寺は駅改札口のすぐ前に参道があった。参道の階段上に巨大な山門が見える。伽藍のひとつに見まがうその威容に圧倒される。鎌倉幕府の8代執権・北条時宗が創建した禅寺である。周りを緑に囲まれた広大な境内に仏殿を中心に舎利殿、方丈、禅堂、鐘楼の他、幾多の庵が点在する。
南に10分ほど歩いて建長寺に辿り着く。五山第1位の臨済宗建長寺派の大本山である。総門、三門、仏殿と一直線に並ぶ伽藍の周囲を多くの塔頭寺院が取り囲む構図は円覚寺とも共通し、臨済禅寺特有の形式のようだ。
更に南へ向かい、途中の蕎麦屋で昼食をとって鶴岡八幡宮を目指す。源氏を再興した源頼朝が由比ケ浜からこの地に遷移した源家の氏神である。案内に沿って鳥居をくぐり階段を上るといきなり本殿の西側に出た。参拝の後、正面の石段を降りる。三代将軍・源実朝が暗殺されたといわれる場所である。石段正面の舞殿では結婚式が営まれていた。周囲を取り巻く観光客の眼差しを一心に集めた新郎新婦の少し誇らしげな緊張した顔が印象的だ。舞殿前を一直線に長い参道が続く。参道入口の大鳥居前から両側を桜とつつじの並木に包まれた長い遊歩道が続いている。遊歩道を抜けて鎌倉駅に着いた。
江ノ島電鉄鎌倉駅から二駅先の長谷駅で下車する。観光客の行き交う道を北に向かい高徳院・鎌倉大仏を訪ねる。入場口を抜け左手の意外と狭い境内に入る。正面中央にお馴染みの姿が目に入る。奈良の大仏が身近な関西人には小ぶりな印象は拭えないが、大空の下に鎮座する青銅の大仏の迫力はやはり只者ではない。大仏裏手には内部見学の行列が続いている。いらちの夫婦はその長さを見て即座にパス。
もと来た道の長谷駅近くで右折してすぐに長谷寺がある。長谷寺といえば四季の花で有名な奈良の長谷寺を思い浮かべるが、こちらも境内に咲き誇る四季の花が見所のようだ。本堂背後の傾斜地に設けられた眺望散策路の周囲に群生する紫陽花は、梅雨入り前の咲き始めながら見応えがあった。
再び江ノ電に乗りJR鎌倉駅から新橋駅まで行き、都営浅草線に乗換え浅草駅で下車する。雷門や仲見世の風景を横目に雷門通りを西に数分、予約のビジネスホテル「ユニゾ浅草」に到着。チェックインして入った部屋を見渡しながら昨夜のホテルの豪華さに想いを新たにする。それでも地の利の良さは抜群である。ホテルを出て浅草の下町の黄昏時の情緒を味わった。演芸ホールや木馬亭の風情や浅草寺境内や仲見世の喧騒は下町ならではの光景だった。夕食の店を物色しながらの散策の果てに結局本場東京のもんじゃ焼きを選択した。いかにも江戸っ子といった伝法な口調のおばさんに焼き方、食べ方を教わりながら初めてのもんじゃを味わった。周囲の焦げ目から攻めていくという食べ方がコツだという。物足りなさは否めないが芳ばしい味わいだった。大河ドラマに間に合うようにホテルに帰りつき、無事に篤姫の奮闘を確認して眠りに就いた。
ホテルの部屋に戻る。同室者たちは朝風呂の仕度に余念がない。窓外の景色を眺めた。北西の雲間に見覚えのある造形が目にとまる。「富士山やッ」。思わず発した。雨模様の天候続きですっかり諦めていた名峰が突如その姿を現わしたのだ。初めて間近に眺める富士の姿に母娘も感嘆の声を上げる。和食の朝食を済ませチェックアウトする。全ての費用が息子のカードで決済される。思い切った散在だったに違いない。感謝とともにあらためて我が家が辿り着いた幸せな一里塚を想った。
ホテルを出てまもなく国道1号線沿いに箱根旧街道杉並木があった。車を降りて散策しながら江戸時代の旅人気分をチョッピリ味わった。雨が止んで富士山展望の一縷の望みを託して駒ケ岳ロープウェーに乗車することにした。箱根園から9時過ぎの始発のロープウェーに乗り込んだ。早起きの中高年のハイキンググループが一緒だった。箱根園から海抜1327mの駒ケ岳山頂までを約7分で結んでいる。上昇するにつれて霧状の雲が覆ってくる。期待も空しく富士の姿は雲間の彼方である。足元の深い緑の樹林と芦ノ湖の水面の美しさがどんどん広がっていく。展望台から眼下の眺望や山頂の箱根元宮の遠景を眺める他はすることはない。登ってきたゴンドラが折り返すのを待って乗車した。私たちだけの貸切のゴンドラから見る下りの風景は格別なものがあった。
箱根園から次の目的地の箱根関所跡まで遊覧船で行くことにした。片道航路の乗船にはドライバー役の犠牲が必要だった。息子を除く4人が乗船した双胴船の大型遊覧船はこれまた貸切だった。海賊船タイプの遊覧船に客足を奪われている。早晩この船会社の経営は行き詰るに違いない。駒ヶ岳の威容、湖畔の山のホテルの全貌、行き交う海賊船等、約20分の湖上からの景観を満喫した。
関所跡港桟橋で待つ息子と合流し、復元された関所跡を見学した。ここから我々夫婦だけが乗車する箱根登山鉄道の小涌谷駅に向う。駅でこれから御殿場プレミアム・アウトレットに行く子供たち3人と別れた。
箱根登山鉄道の小涌谷から箱根湯元まではスイッチバック方式のジグザグ運転が続くのんびりした電車旅だ。湯元で乗換え小田原からは更にJRに乗り換える。大船経由で北鎌倉駅で下車した。鎌倉観光のスタートだ。
鎌倉五山のひとつ円覚寺は駅改札口のすぐ前に参道があった。参道の階段上に巨大な山門が見える。伽藍のひとつに見まがうその威容に圧倒される。鎌倉幕府の8代執権・北条時宗が創建した禅寺である。周りを緑に囲まれた広大な境内に仏殿を中心に舎利殿、方丈、禅堂、鐘楼の他、幾多の庵が点在する。
南に10分ほど歩いて建長寺に辿り着く。五山第1位の臨済宗建長寺派の大本山である。総門、三門、仏殿と一直線に並ぶ伽藍の周囲を多くの塔頭寺院が取り囲む構図は円覚寺とも共通し、臨済禅寺特有の形式のようだ。
更に南へ向かい、途中の蕎麦屋で昼食をとって鶴岡八幡宮を目指す。源氏を再興した源頼朝が由比ケ浜からこの地に遷移した源家の氏神である。案内に沿って鳥居をくぐり階段を上るといきなり本殿の西側に出た。参拝の後、正面の石段を降りる。三代将軍・源実朝が暗殺されたといわれる場所である。石段正面の舞殿では結婚式が営まれていた。周囲を取り巻く観光客の眼差しを一心に集めた新郎新婦の少し誇らしげな緊張した顔が印象的だ。舞殿前を一直線に長い参道が続く。参道入口の大鳥居前から両側を桜とつつじの並木に包まれた長い遊歩道が続いている。遊歩道を抜けて鎌倉駅に着いた。
江ノ島電鉄鎌倉駅から二駅先の長谷駅で下車する。観光客の行き交う道を北に向かい高徳院・鎌倉大仏を訪ねる。入場口を抜け左手の意外と狭い境内に入る。正面中央にお馴染みの姿が目に入る。奈良の大仏が身近な関西人には小ぶりな印象は拭えないが、大空の下に鎮座する青銅の大仏の迫力はやはり只者ではない。大仏裏手には内部見学の行列が続いている。いらちの夫婦はその長さを見て即座にパス。
もと来た道の長谷駅近くで右折してすぐに長谷寺がある。長谷寺といえば四季の花で有名な奈良の長谷寺を思い浮かべるが、こちらも境内に咲き誇る四季の花が見所のようだ。本堂背後の傾斜地に設けられた眺望散策路の周囲に群生する紫陽花は、梅雨入り前の咲き始めながら見応えがあった。
再び江ノ電に乗りJR鎌倉駅から新橋駅まで行き、都営浅草線に乗換え浅草駅で下車する。雷門や仲見世の風景を横目に雷門通りを西に数分、予約のビジネスホテル「ユニゾ浅草」に到着。チェックインして入った部屋を見渡しながら昨夜のホテルの豪華さに想いを新たにする。それでも地の利の良さは抜群である。ホテルを出て浅草の下町の黄昏時の情緒を味わった。演芸ホールや木馬亭の風情や浅草寺境内や仲見世の喧騒は下町ならではの光景だった。夕食の店を物色しながらの散策の果てに結局本場東京のもんじゃ焼きを選択した。いかにも江戸っ子といった伝法な口調のおばさんに焼き方、食べ方を教わりながら初めてのもんじゃを味わった。周囲の焦げ目から攻めていくという食べ方がコツだという。物足りなさは否めないが芳ばしい味わいだった。大河ドラマに間に合うようにホテルに帰りつき、無事に篤姫の奮闘を確認して眠りに就いた。

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