山口フォトコンテスト表彰式2011年02月28日

 昨日の日曜午後は山口ホールのフォトコンテスト表彰式に参加した。会場には後方にセットバックされたパネルに応募作品が展示されている。前方スペースに設けられたパイプ椅子を100人ほどの参加者が埋めている。2時にピアノとヴァイオリンのデュオでオープニングとなった。
 その後、主催者による開会挨拶がある。実行員会委員長の山口自治会連合会長が演壇に立つ。「初めのフォトコンテストの開催で不安だった。ふたを開けてみると166点もの応募があり、展示会場には450名もの方に来場頂いた。大変喜んでいる。山口の景色や風物の再発見を通して、この町の活性化につながればと思っている。このイベントが新たな文化に育つよう第2回、第3回の開催に向けて引き続きご協力、ご支援をお願いしたい」といった内容だった。
 続いて、各賞の表彰となる。山口郵便局賞、JA兵庫六甲賞、さくらやまなみ賞、奨励賞、社会福祉協議会山口支部賞、中野自治会賞、財団法人山口町徳風会賞、山口町自治会連合会賞、入選、特選の各賞だ。
実行委員長や各賞の協賛組織の代表者から賞状と副賞が受賞者に贈られる。奨励賞には子どもたち三人に贈られた。今後の力作の応募奨励の趣旨もこめられているようだ。
 表彰式に続いてミニコンサートとなる。ピアノの今井彩香さんとヴァイオリンの山本綾さんという若くて綺麗な女性お二人のデュオである。バッハのG線上のアリアやシューマンのトロイメライなど比較的なじみのあるクラシック曲が8曲演奏された。聞き覚えのあるメロディーの心地良い旋律に久々に聴き入った。アンコール曲も含めて3時には演奏が終了し、閉会挨拶後に参加者は散会した。
 散会後、参加者たち混じってあらためて受賞作品に見入った。挨拶を交わしあう顔見知りの人たちも多い。閉会後の表彰式は一転して地域の知人同士の交流の場になっている。特選に選ばれたのは「雨中の激走」と題された作品だった。昨年の公智神社の秋祭りの最中である。突然の雨に大急ぎでダンジリを避難させなければならない。濡れながら必死でダンジリを引っ張る人たちの躍動感が伝わってくる。撮影者の地元の知人は、伝統行事には欠かさず一眼レフの大きなデジカメを抱えて出動する無類の写真好きである。さすがというほかはない作品だった。特選の横に展示されている山口町自治会連合会賞は来場者の投票によって選ばれた作品だ。「謹賀新年 金仙寺湖の初日の出」と題されている。画像の下半分いっぱいに広がる湖面の奥の六甲の山並みから太陽が顔を出す寸前の陽光を切りとった美しい写真だった。
 山口を愛する人たちの、写真撮影を趣味とする愛好家たちの新たな集いの場が幕を開けた。この町の新たな文化の場として定着することを願ってやまない。

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