花ちゃんの天敵!動く猫2018年04月01日

 滞在中の花ちゃんが我が家に色んな旋風をもたらしている。男女4人の孫がいるお向かい宅には孫たちのオモチャがたっぷりある。孫ちゃんたちは花ちゃんのお友だちだが今は不在である。そこでおもちゃ箱ごと花ちゃんに貸してもらった。
 その中に電池内蔵の動く子猫のオモチャがあった。いかにも愛らしい玩具で花ちゃんも抱っこしてなぜなぜしたりする。頭を押さえると口を開けてキュンと鳴く。開いた口に指を突っ込んでみせると花ちゃんもキャッキャッ言いながら真似をする。
 ところがお腹にあるスイッチを入れると尻尾を振り振りゆっくり歩きだす。更に突然早足で歩き立ち止まって顔を上げて雄叫びするような仕草をする。スイッチの入った子猫ちゃんのこの一連の動作が花ちゃんにはどうにも恐ろしいようだ。「怖いッ怖いッ」と怯えた様子で逃げ回る。
 成長した花ちゃんは愛らしい反面、わがまま放題の一面も見せている。おもちゃを手にしてだれかれ構わず叩いたりする。手加減ということを知らない二歳児の乱暴に大人たちは閉口し、時に本気で腹を立てる。そんな時、大人たちはここぞとばかり口にする。「そんなことしたら猫ちゃんを呼びよせるヨッ」。途端に花ちゃんは「いやや~」とばかり乱暴をやめてくれる。
 花ちゃんの天敵・動く猫は大人たちの強力な味方である。いつまでこの効果が続くだろう。

花ちゃんinフルーツフラワーパーク2018年04月02日

 花ちゃんが保育園の春休みで我が家に滞在中である。週末に父ちゃんがやってきた。祖父母と父母に連れられて近場のフルーツフラワーパークに出かけた。
 お昼前に着いて早速昼食をとった。ファームサーカス食堂で注文したのは季節の野菜ご飯(880円)で地元野菜をメインとした定食。仁木家の野菜には及ばないものも新鮮な野菜やお漬物がたっぷり添えられた美味しいご飯だった。今や花ちゃんも一人前。お子様ランチを時間をかけて食べていた。
 すぐそばには乗り物いっぱいの遊園地がある。父ちゃんと一緒にアンパンマン列車に乗ってご機嫌な花ちゃん。最初にじいちゃんと乗ろうとしたらあれだけ嫌がったのに・・・。しばらく遊園地で過ごした後ホテルゾーンに移動した。
 折よく常設の神戸モンキーズ劇場のモンキーパフォーマンスショーの開演直前だった。入場無料のギャランティシステムだという。早い話が観終えた観客が出口のかごに入れた金額(ギャランティ)で所属の12組のコンビ(猿と猿回し)の上位4組だけがステージに立てる仕組みである。20分ばかりのショーはなかなか見応えのある楽しいものだった。花ちゃんも一生懸命拍手していた。出口横の舞台には出演を終えたコンビが記念写真向けに陣取っていた。父ちゃんに抱っこされた花ちゃんもじいちゃんのカメラにおさまった。
 食べて遊んで楽しんで花ちゃん連れの束の間の行楽を楽しんだ。

「徘徊」と呼ばないで!2018年04月03日

 認知症の人の「徘徊」という呼び方に波紋が広がっている。徘徊とは「目的もなくうろうろと歩き回ること(広辞苑)」。この呼び方に認知症当事者からの反論。「散歩という目的があって出かけている。道に迷っても家に帰りたいという意識はある」。なるほど。
 「徘徊」という言葉には「困った人」「厄介なこと」という意識が付きまとう。街角でそうした人を見かけるとどうしても「対処」という意識が働き身構えてしまう。それでいいのか。
 高齢者の5人にひとりが認知症という時代が間近に迫っている。認知症や徘徊は日常生活のひとコマになる。あるがままに地域社会に包み込む溶け込める街づくりが欠かせない。身構えて対処するのでなくごく自然に声を掛け一緒に困り事を受けとめる。そんな社会を想定した時「徘徊」はやっぱりふさわしくない。
 「徘徊」という呼び方をやめることに「言葉狩り」的な立場から異議を唱える視点もないではない。それでも素直に「ひとり歩き」や「散歩中の迷子」と呼び変えることに賛同したい。

遂に遭遇した”じいちゃん!ウンコッ”2018年04月03日

 我が家での花ちゃん滞在最後の日である。ばあちゃんは予約していたMRI検査のために12時半頃に出かけた。じいちゃんは花ちゃんと二人でお留守番。近くの公園にお散歩した後、帰ってしばらくはブロック遊びでご機嫌だった。
 突然、花ちゃんが叫んだ。「じいちゃん!ウンコッ」。恐れていたことに遂に遭遇した。誰も助けはいない。じいちゃんが花ちゃんのウンコを処理してオムツを交換する他はない。初めての体験である。
 花ちゃんを座布団に寝かせて言い聞かせる。「じいちゃん初めてやからな!花ちゃんも協力してな」。替えのオムツを準備しておそるおそるズボンとオムツを脱がせた。言い聞かせた効果か、花ちゃんはお尻を上げて至極協力的だ。オムツの中から半生のウンコの塊が登場した。臭い!臭い!と言いながらおしりふき用の濡れティッシュで矢継ぎ早にお尻の汚れを拭い取る。「じいちゃん!ここも」と拭い漏れた汚れを花ちゃんが指さす。アリガト。オムツのなかのウンコだけをトイレに流し、汚れたオムツは洗面所のゴミ箱に入れた。終わった~ッ。

山本周五郎著「町奉行日記」2018年04月04日

 山本周五郎著「町奉行日記」を読んだ。昭和15年から昭和35年の20年間に執筆された時代小説10編を納めた短編集である。太平洋戦争開戦前夜から敗戦から高度成長期に至る激動の時代の執筆である。激動期のそれぞれの時代背景を反映しながらどの時代にも通じる普遍の「人の情」を描いている。とりわけ「土佐の国柱」「晩秋」「落ち梅記」「法師川八景」などの短編に心魅かれた。
 情の奥行きの深さやきめ細かさという点では個人的には藤沢周平の時代小説に及ばないと思う。それでも激動の時代に動じることなく確固たる姿勢で作品を紡ぎ続けた大家の物語に襟をただす思いがよぎった。

バイバイ花ちゃん2018年04月05日

 我が家での7日間の滞在を終えて花ちゃんが帰宅した。昨日の11時時半頃にばあちゃん運転のマイカーで大津市の花ちゃん宅に向かった。トランクには滞在中の7日間の荷物や食材等が積み込まれている。車中で大声で歌っていた花ちゃんが10分ほどであっけなく眠りに落ちた。
 花ちゃん宅に着いた。荷物を降ろし終えて最後に眠ったままの花ちゃんを抱きかかえて部屋に入った。部屋に入ってようやく目覚めた花ちゃんは久々の馴染みのあるリビングですぐにひとり遊びを始めたり、お昼ごはんのお稲荷さんを食べたりと元気いっぱい。ヤッパリ我が家の居心地は良さそうだ。
 2時過ぎに早退して母ちゃんが帰宅した。お土産のシュークリームを一緒に食べた後1時間ばかり花ちゃんとの最後の時間を過ごした。マイカーに乗り込んだじいちゃんばあちゃんとバイバイのハイタッチをせがむ。片手だけでは承知しない。両手のタッチを2回ばかり繰り返してようやく窓から離れた。
 花ちゃんの我が家での滞在は、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆の年三回しかないものと思っていた。そのどの場合よりも長い滞在である。保育園の年度替わりの休園に伴う花ちゃんの一週間もの滞在はじいちゃんばあちゃんには予期せぬ嬉しいご褒美である。

園城寺・三井寺2018年04月06日

 花ちゃんを大津の自宅に送っていった帰路、近くの名刹・三井寺に寄り道することにした。花ちゃん宅から車で湖岸道路を北西に10分ほど走って三井寺の参道前の駐車場に着いた。
 短い参道の正面に堂々たる風格の仁王門が待ち構える。仁王門右手には釈迦堂が佇んでいる。受付で600円の入山料を払い仁王門をくぐると正面の階段先に壮大な伽藍の国宝・金堂が望める。金堂左手には近江八景のひとつ「三井の晩鐘」で知られる梵鐘の鐘楼がある。「弁慶の引き摺り鐘」を納める鐘堂を経て一切経蔵に入った。堂内の一切経を納めた大きな回転式の八角輪蔵に息を呑んだ。唐院や太師堂などの伽藍の一角に三重塔が聳える。散り染めのさくら並木を通り正面の微妙寺を左に折れる。なだらかな坂道を辿った先の石段を上ると風情のある観月舞台が現われる。その奥の観音堂と絵馬堂の間の石段を上り詰めた先の展望台に到着した。
 展望台からの眺めは圧巻だった。眼下には観音堂と付属の伽藍が広がり、その向こうには大津市内の町並みと琵琶湖が望める絶好のビューポイントだった。しばらく絶景を楽しんだ後、来た道を辿り駐車場に戻った。1時間ほどの天台寺門宗総本山の園城寺・三井寺の散策だった。七堂伽藍がそのまま残された風格のある広大な仏閣だった。それにしても昨年11月に訪ねた永源寺と言い、滋賀県に残る立派な仏閣の存在に驚かされた。

社協の組織改革と事業計画の在り方2018年04月07日

 市社協の評議員会に出席した。メインのテーマは「平成30年度の事業計画と予算」の審議だった。事業計画の事務局による提案説明を聞き、以下の点が気になった。
 平成30年度は社協の組織変更後初めて迎える移行の年度である。特に地域にとっては分区から地区社協への移行に伴う新たな視点での取組みが課題である。その点についての市社協からのメッセージを期待したが必ずしも明確ではなかった。分区から地区社協への移行の本質は「分権化」と「主体性」という点にあると思う。超高齢社会を迎えてますます地域実態や地域特性を踏まえた取組み視点が欠かせない。集権的な横並び式の網羅的な事業計画では地域包括ケアシステムが目指す「共生のまちづくり」はおぼつかない。地区社協としての地域特性を踏まえた主体的な活動が欠かせない。そのための財源措置として会員会費の地域還元が50%から100%に倍増された。事業計画ではその点の踏み込んだ指摘が欠けていたように思えた。
 他方で社協全体の喫緊の課題は「人材確保」である。高齢化は社協活動を支える人材の高齢化と軌を一にしている。格差社会と貧困化の進展は現役世代の社協活動等のボランティア参入を困難にしている。事業計画では「地域活動者の養成」「人材育成のための啓発・研修」とうが記載されているが具体論に欠ける。人材確保の対象層は限られている。リタイヤオヤジと子育て卒業母さんだ。「ちょい呑みオヤジ会」等のそれぞれの層のニーズに適った”居場所づくり”から着手すべきではないか。また地域の様々なサークルやボランティアなどの既存の”居場所”とのゆるやかな連携や人脈づくりなども必要ではないか。
 上記の点について評議員会で発言した。

尼崎市・在宅療養ハンドブック2018年04月08日

 尼崎の町医者・長尾和宏氏のブログを欠かさず読んでいる。先日、発行されたばかりの「尼崎市在宅療養ハンドブック~最期まで自分らしく暮らし続けるために~」が紹介されていた。
 早速、市のホームページからそのPDF版をダウンロードしプリントし通読した。在宅での療養を支える医療・介護の専門職による支援体制や、在宅療養の例、看取りの実際、エピソードなどが紹介されている。西宮市でも同様の趣旨の「在宅療養ガイドブック~望む暮らしをわがまちで~」が発行されている。頁数の違いもあり尼崎市の方がより詳細で多面的な内容になっている。
 特に気に入った内容としては、在宅療養にかかる負担額の試算の紹介がある。医療保険や介護保険を利用して訪問診療、看護、介護、通所、福祉用具等のサービスを受けた場合、月額3.7万円からを4.45万円の負担になるという。
 また「望まない治療を避けるために」というテーマで「救急車を呼ぶことの意味」が「本人の望まない延命治療がなされる可能性」を言及している点も好感が持てた。

今年のさくらまつりは山口センター開催2018年04月09日

 山口町のさくらまつりが無事終了した。会場は雨天会場として予定されていた山口センターとなった。突風の予想もあり危険回避という点での妥当な判断だった。実際、開催中はおおむね曇り空が維持されたもの時おり突風が吹き荒れる荒天だった。
 有馬川緑道から山口センターへの会場変更は出店者に販売スペースを大幅に縮小させることになった。地区社協もセンター北側軒下のパスタとホットサンドの販売は長机一脚だけの対面販売を余儀なくされた。狭いスペースで大勢のボランティアの皆さんに頑張って頂いた。玄関西側の軒下の風よけテントの中では水槽2台でスーパーボール掬いを実施した。出足は悪かったが徐々に子どもたちの夢中になる姿が増えてきた。山口ホールの中では空き缶利用の魚釣りゲームとおにぎり販売とふれあい喫茶が行われた。各ブース共に大勢の山口中学の生徒たちのボランティア応援があった。その活発で意欲的な活動ぶりに称賛の声が多かった。おかげで2時前の閉店時にはどのブースも有馬川緑道での開催に引けをとらない販売数を達成した。
 3時頃には机椅子をはじめ道具備品の撤去と搬送、収納を終えた。3時半からは自治会館で今回初めてのボランティアの皆さんと一緒に慰労を兼ねた反省会を持った。40名近い皆さんに参加頂き、サンドイッチとコーヒーを味わいながら1時間ばかり懇談した。参加者から様々な質問要望を頂いた。雨天時のセンター開催の事前のレイアウトの詰めの不十分さが指摘された。またセンター駐車場の車の出入りについても集中する時間帯の警備員による臨機応変の柔軟な対応が指摘された。実行委員会の反省会で伝えたい。