再びさくらんぼ持参の花ちゃん宅訪問2018年07月01日

 前日の夕方に山形市在住の知人から宅急便が届いた。大粒の見事なさくらんぼがA4サイズの箱にいっぱい詰まっていた。老夫婦二人で食べるには多すぎる。家内がすぐに娘に連絡し諸々の届け物と一緒に持参することになった。
 9時前に花ちゃん宅に到着した。半月ぶりの対面だった。早速母ちゃんに我が家と半分に分けたさくらんぼを渡した。花ちゃん宅の夕食後のリッチなデザートになるだろう。色んなおしゃべりができるようになった花ちゃんと遊んだ。幼児期に読みきかせた「みーちゃんと花」や「だるまさんが」などの絵本も一緒に読んだ。
 11時前に花ちゃん一家と5人で昼食に出かけた。娘が案内してくれたのは近江大橋の東袂にある「かつくら」というトンカツチェーンの大津店だった。11時の開店直後に次々と来店客があり人気店のようだ。穴子のせいろ蒸とヒレカツ御膳(1680円)を注文した。肉厚の黒豚のヒレカツが驚くほど柔らかくて絶妙の歯ごたえだった。温かいせいろ蒸にも満足した。目の前では花ちゃんが今や一人前に注文したお子様ランチをむずかりながら食べている。
 ランチを終えて父ちゃん運転の車で帰路についた。チャイルドシートにおさまった花ちゃんが瞬時に眠りに落ちた。自宅に戻っても花ちゃんの爆睡は続いている。1時半頃にようやく目覚めた花ちゃんとしばらく遊んでじいちゃんばあちゃんがバイバイした。

人生の入口、出口の苛酷な環境2018年07月02日

 福祉ネットの事業目的に「子育て支援」を追加して以降、子育て問題に向き合う機会が否応なく増えてきた。子育て問題を理解するにつれ、高齢者問題のテーマに驚くほど類似していることに気づかされた。
 何よりも双方の問題に共通する施設や人材の絶対的な不足がある。高齢者の介護施設と介護者、乳幼児の保育所と保育士それぞれに絶対数の不足が著しい。その背景には、介護士と保育士の労働条件の低さがあることは明らかである。その結果、多くの待機老人と待機児童を生みだしている。
 施設やマンパワーの絶対数不足はサービスの質の低下を招き、時に受給者である高齢者と乳幼児に「虐待」という苛酷な環境を強いている懸念がある。家庭内での「老人虐待」と「児童虐待」は格差社会と貧困の深刻化の裏返しという共通項がある。
 経済界の意向を重視する経済至上主義の長期政権が続いている。福祉は置き去りにされ、市場原理の規制緩和が格差と貧困を増幅させている。そのしわ寄せを真っ先に受けるのが高齢者や乳幼児という社会的弱者なのだろう。日本は人生の入口と出口でかくも苛酷な環境を強いられる社会に成り下がった。

山本周五郎著「生きている源八」2018年07月03日

 山本周五郎著「生きている源八」を読んだ。昭和の初めから昭和19年までの戦前の作品12編を納めた短編集である。その多くは戦国末期の余燼が残る江戸初期の武家社会を舞台としたものだ。巻末には超短編の現代小説と現代戯曲が納められていたが、いずれも興味の埒外の作品で読了しなかった。
 この作者の本領は何といっても時代小説である。この短編集に納められた10編の時代小説も肩の凝らない娯楽作品ながらそれぞれにメッセージ性のある作品群で朝の散歩の後のコーヒーブレイクの格好の相棒だった。

家内の老後生活の選択に拍手2018年07月04日

 初夏である。我が家の庭さきが緑の葉っぱに覆われている。2年ほど前には一面の芝生で覆われた庭先だった。今や菜園の風景に様変わりしている。
 家内は子育て卒業後の空白時間を永年パート勤めで埋めていた。そのパート勤めをようやく辞めて本格的な老後生活を迎えた。持て余す時間をご近所の友人たちとのお買物や食事やおしゃべりで費やしていたが、それだけでは埋まらない。結局、彼女が選んだのは趣味と実益を兼ねた家庭菜園だった。
 庭先の改造が始まった。芝生の一角が煉瓦で仕切られて菜園用に耕された。隣家境を縁どっていた草花が植えられていたスペースが拡張されて細長い野菜畑に変貌した。
 家内の菜園づくりの成果が実り始めた。トウモロコシ、ブルーベリー、ミニトマト、きゅうり、サラダ菜、レタス、青ねぎなどの旬の自家製野菜が食卓に並ぶようになった。
 庭仕事や菜園に全く関心のない私は殆ど関与していない。菜園づくりのノウハウはもっぱらご近所の先輩奥様方に教授してもらっているようだ。 家内の新たなライフワークの選択に拍手するこの頃である。

地区社協役員会の活性化2018年07月05日

 今期に入って第3回目の地区社協役員会があった。役員のかなりのメンバーが入れ替わり従来にない活発な意見交換が交わされた。その主なテーマは独居高齢者等の災害時の安否確認態勢と個人情報保護とを巡る問題だった。
 議論のキッカケは私から「敬老のつどい」を「敬老お祝い訪問事業」に見直すに当たって75歳以上の高齢者情報取得の個人情報絡みの困難さを述べたことだった。これに関連してある役員から大阪北部地震の際の高齢者の安否確認態勢の懸念が指摘され、その背景にある行政の個人情報保護を盾にした消極さへの不信が述べられた。
 この発言をきっかけに次のような意見が出された。「行政は災害時の高齢者等の地域での安否確認を求めながらその基礎データを提供しないのはおかしい」「超高齢社会を迎えて地区社協も個別の訪問型よりそい事業を重視すべき。その際のケアすべき対象者情報を独自に収集する必要がある」「今回の敬老お祝い訪問事業をきっかけに本格的な個別ケアのための基礎情報収集に取組むべき」。
 地区社協役員会での報告中心の一方的な議事進行はかねての懸念材料だった。新執行部体制のもとで新たな取組みが着手され役員会にも提案された。役員会も新たなメンバーの参加もあって執行部提案におくせず意見を述べる風土が生まれ始めている。役員会の活性化の芽生えを大切にしたい。

”淡路島活き鱧づくし”日帰りバスツアー2018年07月06日

 家内の仲良しのご近所の奥さんからツアーに誘われた。”淡路島活き鱧づくし”日帰りバスツアーだった。本場・淡路島の本格的な鱧料理は一度は味わってみたいと思っていたので賛同して夫婦二組のツアー参加となった。
 そのツアーの日がやってきた。生憎の大雨予報の天気で朝から雨足が激しい。我が家のマイカーに二組の夫婦が同乗してJR三田駅前の集合地に向かった。8時半頃に川西、宝塚経由のツアーバスに合流して10時半頃には淡路島南端の福良港に到着した。
 途中の情報で大雨による欠航も懸念されたが何とか鳴門渦潮クルーズが運行されるとのこと。帆船風のクルーズ船「咸臨丸」が降りしきる雨の中を出港した。鳴門海峡に架かる大鳴門橋まで約20分。橋脚周辺の渦潮発生ポイントを巡行する。残念ながら渦潮は確認できなかったが激しい潮流のうねりはそれなりの迫力だった。
 約1時間のクルーズを終えてバス5分の淡路島海上ホテルに移動。いよいよツアー最大の楽しみである鱧づくし料理の昼食である。広い宴会場に同じ旅行社企画の観光バス3台の乗客約130人分の料理が並んでいる。海側の一番端の席に同行者4人が着席した。鱧湯引き、鱧押し寿司、鱧サラダ、鱧オランダ煮、鱧すき鍋、鱧と玉ねぎの天麩羅とまさしく鱧づくしである。とはいえすきなべ以外は団体客用に早くから準備されていたものばかりで新鮮とは言い難い。それでも食前酒で乾杯した後ビールを呑みながら鱧料理をじっくり味わった。
 昼食を終えて次のスポット「たこせんべいの里」に到着した。工場、販売コーナー、休憩コーナーで構成される広大な建物である。たこ、いか、えびを素材にした大袋のせんべいが飛ぶように売れている。同行の女性陣二人は共通のご近所さんたちへのお土産調達に余念がない。
 次の目的地「淡路花さじき」は大雨による閉鎖が伝えられ、急遽「パルシェ香りの館」変更になった。雨の中30分ばかりを滞在して帰路についた。バス車中では阪神間の大雨災害の結構深刻な情報が伝えられる。それでも予定のスポットの淡路ハイウェイオアシスに立ち寄った後、5時半には最初の下車スポットである三田駅前に到着。駅前のスーパーで夕食用の食材を調達し6時過ぎには無事我が家に戻った。

大雨の有馬川2018年07月07日

 三日前から大雨が続いている。これほど切れ目のない大雨は記憶にない。昨日の夜には兵庫県に大雨特別警報が発表された。
 そんな雨の中を有馬川のようすをみておきたいこともあっていつものように早朝ウォーキングに出かけた。しっかりした護岸の舗装路のルートを選びながら歩いた。小雨になったかと思うとすぐに傘を激しく叩く大粒の雨に替わったりする。骨の多い頑丈な傘が時おり吹きつける突風に煽られる。舗装路に溜まった雨水がスニーカーの靴底から浸水する。確かにこの大雨は半端じゃない。
 山口センター近くの平成橋にやってきた。目前に大雨の時の有馬川の状態の目安になる風景が広がる。六甲山の雨水をたっぷり抱えた濁流が轟音を立ててないる。高低差を調節する堰を流れ落ちる水流が滝のように渦巻いている。
 平成橋を折り返し新明治橋から有馬川沿いの側道を歩いた。ここまでくるとさすがに水面は穏やかさを取り戻している。それでも豪雨の受け皿となった川の水量は不穏な雰囲気を漂わせている。新天上橋からの有馬川の渦を含んだ眺めを見つめた。

強風の犠牲者・・・・銀杏2018年07月08日

 朝、リビングの雨戸を開けると記録的な豪雨が四日ぶりにようやく収まっていた。この三日間連続して歩数計のカウントは1万歩を切っていた。これもまた記録的な出来事だった。
 そんな事情もあって早朝ウォーキングはいつもより足をのばした。久々に晴間が覗く空の下の散策だったが、傾斜のきつい有馬川上流の水流は尚激しさを見せて渦巻いていた。
 下山口会館横の有馬緑道の穏やかで心和む風景を目にした。ふと目を歩道に向けた時、黄色の丸い実が散らばっているのが目についた。古いいちょうの大木のすぐ下である。ここ何日かの激しい風雨が実り始めた銀杏を振り落としたのだ。季節外れの強風の犠牲となった銀杏のはかない運命を想った。

おかっぱ花ちゃん2018年07月09日

 クラウドサービスのプレイメモリイズに花ちゃん画像がアップロードされた。先週末に花ちゃんが髪を切ったようだ。それまでの伸びj放題に伸ばしていた髪の毛をバッサリ切って見事なおかっぱ姿に変身している。
 夏を迎えてカアチャンが意を決して娘のヘアスタイルの変更を決断したようだ。男の子のようになった花ちゃんにじいちゃんばあちゃんは戸惑った。しかし花ちゃんの身になれば暑苦しい髪型から解放されたのだから歓迎しているのかもしれない。
 今日、変貌した髪型で保育園に通園した。お友だちの格好の話題を提供したことだろう。今晩のフェイスタイムの反応が楽しみだ。

小学校のアイマスクの福祉学習2018年07月10日

 地元小学校4年生の福祉学習があった。例年、車椅子体験とアイマスク体験の2回がセットされ、地区社協ボランティアセンターにお手伝いの要請がある。6日に予定されていた車椅子体験は豪雨のため延期され、アイマスク体験のお手伝いに参加した。
 8時半に小学校会議室に10数名のボランティアが集合し簡単な打合せと役割分担を行った後、4年生の教室に向かった。4年生全員を前に市社協地区担当から子どもたちに体験の進め方を説明した。
 3クラス100名余りの子どもたちがアイマスクの体験者と誘導係の二人一組でスタートする。体験者が誘導係の左ひじを掴んでがおそるおそる歩き始める。ボランテイアは、「誘導係は手を添えて壁に触らせる」「壁際に沿って左手を壁につけながら進むように」などと声掛けをしながら見守る。教室を出て壁に沿って廊下を進み、階段を降りて下駄箱前まで誘導する。折り返しは役割を交替して戻ってくる。
 最後に、ボランティアもそれぞれ組になって体験した。お手伝いで要領が分かっているだけ不安は少ないが、やはり全く見えない中で歩くことの怖さはある。相棒の「右に回ります」「今から階段です」「手すりはここです」といった声掛けと介助が頼りである。
 10時半には福祉学習を終えた。2時間の初めてのアイマスク体験のお手伝いだった。