北方健三著「岳飛伝四(日暈の章)」 ― 2026年05月08日
梁山泊と金国の講和が成し遂げられた。その安定とゆとりを背景に金国軍の総帥兀朮は 麾下の30万の軍勢の矛先を南宋に向け、ついに金国と南宋の戦いが始まった。これに対し南宋は、岳飛軍を中核に長俊軍と南宋正規軍合わせて20万で迎え撃つ。
この巻の殆どが金軍と南宋軍との戦いの克明な描写が占める。延々と続く描写に読者は付き合わされるが、著者の巧みな展開で飽きさせない。目まぐるしく登場する人物像が個性豊かで魅力的なことがその要因でもある。
この巻でこの物語の本質的なテーマが語られる。『梁山泊の頭領・呉用にとっての梁山泊とはなにか。西域から西遼、西夏、南国、日本の十三湊。それらを繋ぐ道や河や海。呉用の頭の中の梁山泊は、それだけの広さを持っているのだった。梁山泊はただの人なのだった。人の繋がりがそのまま梁山泊であり、そこには国などというものはない』
この巻の殆どが金軍と南宋軍との戦いの克明な描写が占める。延々と続く描写に読者は付き合わされるが、著者の巧みな展開で飽きさせない。目まぐるしく登場する人物像が個性豊かで魅力的なことがその要因でもある。
この巻でこの物語の本質的なテーマが語られる。『梁山泊の頭領・呉用にとっての梁山泊とはなにか。西域から西遼、西夏、南国、日本の十三湊。それらを繋ぐ道や河や海。呉用の頭の中の梁山泊は、それだけの広さを持っているのだった。梁山泊はただの人なのだった。人の繋がりがそのまま梁山泊であり、そこには国などというものはない』

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