キャッチコピーの威力2022年03月08日

 私のPCメールになぜか「経済ウォッチング」というタイトルのメールが送られてくる。その最新のメールに、倒産寸前の「丸亀製麺」を見事に立て直した男の物語が書かれていた。
 再建を託されたのは、赤字続きのユニバーサル・スタジオ・ジャパンを見事に再生した森岡毅氏である。820店舗を展開する丸亀製麺は、創業者のこだわりから店舗での非効率な作りたて麺を続けていた。そこで彼の再建策は大きな工場でまとめて麺を作り店に配送すると思われていた。ところが彼はその策を取らず、ある小さな変更だけを実施した。そして4ケ月後に業績は劇的に回復した。彼が実施したのは丸亀製麺の魅力の原点『手作りのうどんの美味しさ』をもっと強くアピールすることだった。再建に向けた調査の結果、丸亀製麵のその魅力の原点が顧客に伝わっていないということが分かった。「ここのうどんは、生きている」というキャッチコピーが大きく打ち出された。このたった一言のキャッチコピーが業績のV字回復をもたらした。

 私が代表者である地区社協が27回目の総会を迎える。超高齢社会を迎え在宅医療や認知症ケア、コロナ禍の高齢者のフレイル、地域コミュニティの脆弱化の対応等、課題は山積みである。地区社協の真価が問われる中であらためて地区社協の想いを地域に訴えるキャッチコピーの必要性を痛感した。地区社協創業期の原点だったキーワードは”ぬくもり”だった。広報紙のタイトルであり、新たにボランティアセンターの愛称とすることになった。”ぬくもり”を新たなキャッチコピーとしロゴも作成した。丸亀製麺の成功物語を糧にしたい。

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