その後の「ねんきん特別便」2008年06月11日

 アノ「ねんきん特別便」が私宛に郵送されたのは先月の22日だった。「『漏れ』や『間違い』があればその旨回答下さい」とあった。勤務先の記名漏れと資格取得と喪失の期日に漏れがあった。すぐに専用ダイヤルに連絡したところ社保庁の登録データでは正しく記録されているという。「3週間ほどかかりますが、新しい記録に基く『お知らせを』を郵送しますのでその記録をもとに回答票に記入の上返信下さい」とのことだった。
 今日、社保庁からの封書が届いた。予想通り私の年金記録の最新記録の回答票だった。指摘した記入漏れは全て修正されている。「やればできるじゃん」とホッとした。すぐに回答票にその旨記入し郵送した。
 私の場合、電話一本で比較的苦労せずに貴重な年金データの修正確認ができたが、「漏れ」「間違い」の一般的な対応は、最寄りの社会保険事務所で手続をするようになっている。一ヶ月ばかり前に別件で最寄りの社会保険事務所を訪れた。その時に目にしたのは、大勢のお年寄たちが「ねんきん特別便窓口」前のシートで待ちくたびれたような様子で順番を待っていた姿だった。自分の責任でないミスのための苦労なのだ。その姿を思い出しながら、やっぱり「ねんきん特別便」は理不尽だと思った。

異業種交流会の活性化策2008年06月12日

 異業種交流会「大阪さくら会」の幹事会の招集がかかった。月1回の例会が前月開催できなかった。幹事の繁忙で講師選定が追いつかなかったためだ。対応策を検討することになった。
 午後6時に地下鉄本町駅出口で待ち合わせ、4人の幹事が集合した。Oさんの案内で最寄りの「囲炉裏居酒屋・西海」の縄のれんをくぐった。囲炉裏を囲んだ6人席の個室に案内される。囲炉裏料理コースを中心に料理をオーダーした。真っ赤に焼けた備長炭が運ばれ囲炉裏に敷き詰められ網焼きの準備が整う。焼き上がったイカの丸干し、ホッケ、鰹、サーモン等を肴に生ビールや焼酎の杯を重ねた。
 さくら会も発足11年目を迎えた。重ねた歴史の分だけ幹事を巡る変化もある。幹事の内二人はリタイヤを迎えた。Kさんは歌舞伎を愛する会の事務局長のかたわら大学教授も兼務し忙しい日々である。私もリタイヤ後も民生委員や労働委員の公務をこなしながら過ごしている。現役ビジネスマンのIさん、Oさんは働き盛りの年代を向え人生で最も忙しい時期を迎えている。経営者のTさん、Kさんも事業家としての制約の多い毎日を過ごしている筈だ。発足以来庶務全般をカバーしてもらったMさんにも主婦業兼務の厳しさは想像に難くない。
 さくら会の活性化を考える上で幹事体制の強化が避けられない。会員自身による講演も積極的に企画すべきと思われる。久々の幹事会は3時間余りの時間をかってなく突っ込んだ議論の内に過ごした。

民生委員活動で過ごした一日2008年06月13日

 今日一日のほとんどを民生委員としての活動で過ごした。
 朝から社会福祉協議会の広報担当として機関紙6月号の編集作業にかかった。
 10時からは地区の社会福祉協議会主催の福祉講座に出席した。広報担当としての写真撮影もある。テーマは今ホットな話題を提供している「後期高齢者医療制度」である。さすがに住民の関心も高く高齢者を中心に30数名が自治会館のホールを埋めた。市の所管部署の係長から制度の概要を1時間にわたって聴いた。老人保険制度との違い、制度の運営主体である広域連合と市町村の役割分担、医療費の自己負担割合の1割負担と3割負担、保険料の算定と軽減措置等の制度全般の実務的な説明だった。質問時間では6名の参加者から制度の不備等を批判する質問や意見が相次いだ。国の責任を問う内容であることを承知しながらの質問に質問者自身の苛立ちが垣間見えた。
 午後には地域の民生委員児童委員協議会の例会があった。会長からの市の理事会報告の後、活動費の扱いについての意見交換があった。個人に渡すのか地区協議会で一括してプールし交通費等をそのつど支払うのかといったテーマである。公金を使った研修旅行のマスコミ批判を受けて各地区協議会でも活動費の扱いに神経質になっている。
 例会終了後、最寄りの喫茶店に場所を移して、在住する住宅街の民生委員7名だけの初めての懇談の場をもった。2名の新任男子委員の少なくとも1名は、主婦委員のとめどないトークとパワーにたじろぐ他はなかった。

消費生活アドバイザー資格更新講座2008年06月14日

 朝10時から夕方6時までたっぷり勉強した一日だった。
 12年前に消費生活アドバイザーなる資格を取得した。小売業の現場に身を置く立場で、消費者視点で業界と企業経営を見つめなおそうと思った。消費生活に関わる11科目もの分野を幅広く勉強した。学生時代以来の手応えのある勉強だった。2年がかりで合格証を手にした時の達成感は今尚記憶に残っている。5年毎の資格更新には4科目の講義受講が義務づけられている。今日はその受講の日である。
 大阪JR環状線「天満」駅近くの研修センターが会場である。会場受付で受講票に印刷されたバーコードで講義毎に受講登録を行なって受講する。全国6会場で開催されるが関西地区の場合、10科目の講義から各自で受けたい講義を選択する。「多重債務者問題を考える」「京都議定書の常識と省エネ法・温対法の運用状況」「消費生活とダイレクトマーケティング」「医療制度構造改革の動向」の4講座を受講した。各講義ともに150人前後の受講生が広い会場を埋めていた。
 長時間の久々の講義は眠気に支配されるのではないかと懸念した。結果的には杞憂であった。「多重債務者問題」や「医療制度構造改革」は民生委員の立場で求められる知識の習得の機会でもあった。「京都議定書」は地球温暖化問題の基礎知識を学べた。「ダイレクトマーケティング」では私自身よく利用しているネット通販を中心としたダイレクトマーケティングの動向を興味深く聴いた。
 とりわけ注目したのが「後期高齢者医療制度」発足直後の問題に深く関わった医療制度問題だった。講義の最後に設けられた質問時間では私も「今回の後期高齢者の別建て方式に反対する立場から医療費抑制のための必要な施策」について質問した。この点については講師から紹介された読売新聞の自身のインタビュー記事の感想と合わせてあらためてコメントしよう。

ワシも後期高齢者医療制度を考えた2008年06月15日

 昨日の消費生活アドバイザー資格更新講座のひとつに「医療制度構造改革の動向」をテーマとする講座があった。講師は医療経営・管理学専門の尾形裕也九州大学教授だった。社会保障審議会医療部会委員でもあり国の医療政策にも関わっている方のようだ。講義の中で「特に後期高齢者医療問題については読売新聞6月11日朝刊の自身のインタビュー記事を読んでもらいたい」とのコメントがあった。
 早速、その記事をさがして読んでみた。あらためて今回の医療改革の焦点が理解できた気がした。
 日本の医療保険制度は、大企業の健保組合、中小企業従業員の政府管掌健保、自営業者や無職の人の国民健保に別れている。今年3月までは75歳以上の高齢者はそれぞれの医療保険制度に加入したままで制度間で財政調整を行なっていた。
 新制度では75歳以上の高齢者を各保険制度から切り離して別建てとし、その財源の1割を高齢者本人の保険料、4割を現役世代の各医療保険制度からの支援金、5割を税で賄うという方式に変えた。
 この「別建て方式」の是非が最大の焦点といえそうだ。インタビュー記事では一方で「現行制度のまま放置すれば高齢者や低所得者に偏りがちな国民健保が破綻する。新制度は別建てにすることで高齢者と現役世代の負担ルールを明確化し、高齢者を社会全体で支える仕組みを作るという現実的対応として評価できる」と賛成論を紹介する。他方で昨日の講師である尾形氏の「病気にかかりやすい人も健康な人も幅広く加入することでリスク分散するのが社会保険本来の考え方であり、別建て方式はこれに逸脱している」「社会保険は加入者の相互連帯で支え合う制度であり、別建て方式で現役世代の制度から非加入者の高齢者のための支援金負担が増大すれば世代間対立が先鋭化する懸念がある」との主張を紹介している。
 日本の国民医療費の財源構造は保険料49%、税負担36%を患者負担15%と社会保険方式ながら税負担が大きい。そのことが財務省などからの医療費抑制圧力を受けやすく医師不足をはじめとした様々なひずみを生んでいると尾形氏は指摘する。看護士不足や産婦人科、小児科の危機的状況など医療そのものの危機が迫っている。医療全体の在り方を国民の負担増も含めて冷静に議論すべきと思う。高齢者医療費が今後一層増大が見込まれる中で、別建て方式は「高齢者姥捨て山論」という高齢者の感情だけでなく世代間対立を避けがたい。その一点をとっても新制度の骨格をなす「別建て方式」は見直されるべきと思う。

散歩道のさくらんぼ2008年06月16日

 散歩道の桜並木を歩いていた。すがすがしい葉桜がいつの間にか深緑の葉っぱに覆われていた。生い茂る葉っぱの中の赤い小さな点が目に留まった。じっと見つめてようやくその正体を知った。さくらんぼだった。摘み取られたさくらんぼしか見たことがない。さくらんぼとは言えないような小さな野性の粒が、健気に生きようとしていた。ちょっとした感動だった。

早朝ウォーキングの勧め2008年06月17日

 リタイヤ後の一日は早朝ウォーキングで始まる。6時前後から40分ばかりを有馬川沿いの遊歩道を中心に散策する。帰り道は川向こうのマックでコーヒーブレイクしながら読書する。旅行とか早い外出の日以外は欠かしたことがない。定着するにはわけがありそうだ。考えてみた。
 第1は一日1万歩以上という自らに課した課題の達成に貢献しているという点だ。もちろん老後の健康維持がテーマである。おかげで就寝前の万歩計のリセットではいつも5桁のカウントを0に変えている。
 第2は一日で最もさわやかな時間帯に自然とふれあえることである。毎日の同じ時間帯での散歩道の風景は、季節の移ろいを肌で感じさせてくれる。一日の始まりを自然の癒しの中で過ごせる日々に感謝するばかりである。
 第3は朝一番にその日の過ごし方を考える上で貴重な機会であることだ。リタイヤ生活は基本的に限りない自由時間をもたらしてくれる。自由時間は下手をするとグータラな無為時間となる。散歩中はテレビを見ることも読書することも家族と話すこともできない。それだけにいやおうなく考え事が頭をよぎってくる。いきおい今日一日をどう過ごすかを考えてしまう。例えばもうひとつの日課であるその日のブログのテーマを考えたりする。その日のうちにやっておくべき民生委員や労働委員がらみの段取りを考えたりもできる。
 第4は読書時間の定番化である。現役時代は通勤時間が読書時間の定番だった。リタイヤして自由時間を獲得した途端に実はその定番時間を失った事に気づいた。今やマックでの読書がこれに置き換わっている。変化の少ないリタイヤ生活にとって読書のもたらす非日常の異次元の世界はかけがえのないものだ。
 
 早朝ウォーキングの効用はかくも大きいとあらためて認識した。歩けることの幸せをしみじみ思った。歩く機能だけは何をおいても確保しよう。

来た道を折り返す2008年06月18日

 有馬川遊歩道の北のドン突きが早朝ウォーキングの折り返し点である。そこからしばらく来た道を辿ることになる。同じ道を辿りながら目に映る光景が不思議と違って見える。時に来たときには見えなかった光景を目にすることがある。
 リタイヤ生活に入り自由な思考の世界に遊ぶ時間が多くなる。しばしば自分が歩んできた道を辿ったりする。同じ道を辿りながら当時は気づかなかったことが思いがけなく見えてくることがある。歩んできた道を折り返すことができるなら無意識に不用意に捨ててきたかけがえのないものをひとつひとつ拾っていけるに違いない。

地域ボランティアの担い手たち2008年06月19日

 午前中、地区社会福祉協議会の広報部の活動があった。編集を終えた機関紙の広報部メンバーによる印刷作業だ。午後は住宅街の中にある小学校の地区懇談会の事前打合せ会に出席した。夜は、小学校区を対象とした地区の青少年愛護協議会の専門部の定例会議があった。いずれも民生委員に就任とともに割りふられた地域ボランティアの役回りである。
 地域ボランティアに関わる活動や会議は多くの場合、地域の様々なボランテイァ組織の役員が参加対象者である。社会福祉協議会、青少年愛護協議会、福寿会(敬老会)、スポーツ21、婦人部、自治会等の地域組織の代表者や役員が顔を揃えることになる。その結果これらの会合での顔ぶれはしばしば重複することになる。
 こうした地域ボランティアを担っている役員の主流は大きく二つの層に分かれる。ひとつはリタイヤしたおじさんたちであり、今ひとつは子育てを終えた専業主婦である。いずれも比較的自由時間を多く持ちボランティア活動に時間が割ける層であり、そうした条件がないとボランティア活動への参加は難しい。それだけに活動の裾野はなかなか広がらないし、中心メンバーの固定化、長期化も避けがたい。
 ところでリタイヤ直後のおじさんたちにとって、地域ボランティア組織への参加は意外とハードルが高いのではないかと思う。その気はあってもきっかけがなかなか掴めない。私の場合、民生委員という役職と直接結びついた形で参加した。地域組織のおじさん仲間では比較的若手のようだ。時あたかも団塊世代たちが続々とリタイヤし地域に戻ってくる時期を迎えている。彼らをいかに地域活動に吸収できるかが今後の地域活動の裾野を広げ、活性化を促す上で鍵となるのではないか。

老後生活のライフプラン2008年06月20日

 今日一日の多くの時間を老後生活のライフプランの見直し作業に費やした。リタイヤ後の生活には、少なくとも「健康」「生きがい」「経済基盤」の三点は欠かせない。60歳の定年の数年前からそのことを意識していたし、それなりに準備もしてきた。そのうち「経済基盤」は、比較的実務的に対応可能なテーマである。定年1年前には各種の情報を取り入れながら自分なりの老後のライフプランを作成していた。ところが幸いにも3年間の再雇用という就業機会を得ることができた。そのため作成したライフプランは改善方向に大幅な修正を加えざるをえなくなった。今日の作業は3年前に作成したプランの、リタイヤ直後の現実を見据えた修正版作成ということになる。プラン自体はエクセルシートでシート参照等を駆使して変数部分のみを入れ替えることで自動計算できるフォーマットで作成していた。一からの作成のことを思えば大幅な省エネ作業であった。
 ライフプランの中心テーマは、夫婦の老後生活を賄えるだけの生活基盤がどうなっているかを明らかにすることである。そのためにはいくつかの与件の設定が必要となる。①夫婦それぞれの余命を何年とするか②毎月の生活費をいくら位と想定するか③旅行、住宅リフォーム、車の買い替え、子供たちへの援助、自分達の病気・介護費用等の特別支出をいくら位想定するか等である。
 ①については、日本人の平均寿命である男79歳、女86歳の+αを想定した。②については定年退職直前までつけていた家計簿データを参考に現役時代の直前の生活費の70%と設定した。③についても「年1回の夫婦旅行」「後1回のリフォーム」「二回の車の買い替え」「医療保険給付とのバランスを考慮した病気介護費用」等を想定した。この与件設定によって老後の必要資金の大枠が試算できる。当然ながら3年前と較べて余命期間が短くなった分だけ必要資金は少なくなった。
 次にこの必要資金を賄えるだけの資金手当ができているかを点検することになる。まずは自己資金の点検である。銀行や郵便局等の定期預金と普通預金、保有株式の時価評価、生命保険や共済の満期返戻金、個人年金の受取総額等を洗いざらい点検する。この際、配偶者のヘソクリ等も自己申告してもらえるかどうかは日頃の夫婦関係が決め手となる。3年前と較べて3年間再雇用で大幅に給与ダウンしたものの尚現役であったことから自己資金はプラス効果となった。
 次は、夫婦合わせた公的年金額の試算である。この試算は少々厄介だ。63歳以降の満額受給額、配偶者が65歳になるまでの配偶者加算額、配偶者の65歳以降の年金額、本人死亡後の配偶者の受給額等を個別に試算し積上げ計算する他はない。この試算は今後の受給総額であり3年前に較べ当然少なくなっている。
 以上の結果、私のライフプランは3年前からの改善効果も含め、現状では何とかやりくり可能な実態であると想定できた。もちろん頼りにならない政治家たちが治める我が国の施策である。いつ何時、税負担や社会保険料の大幅増や年金減額等の憂き目に遭うか知れたものではない。ゆめゆめ油断なく心して経済基盤の点検と安定に心がける必要がありそうだ。