福岡国際マラソン、14年ぶりの日本勢優勝!2018年12月02日

 福岡国際マラソンを堪能した。前半から中盤にかけて先頭集団は20人近い大集団だった。記録的にも大会記録に近い期待のできるペースだった。
 マラソンの勝負どころはペースメーカーの外れる30km地点からである。この地点を外国勢4人、日本勢6人の先頭集団で通過した。やはりここから徐々に先頭集団から遅れるランナーが出てくる。35km地点では服部勇馬と外人勢2人に絞られた。この先頭集団の構成に不安がよぎる。今回も記録的には服部を上回る実績を持つ外人勢に優勝をさらわれるのではないか。
 ところが最近の日本の男子マラソンの勢いはこれまでと違う。なんと36km地点から服部が満を持してスパートした。みるみる後続を引き離し40km地点では大きく独走態勢となった。ゴールでは2位との差を1分27秒つけた2時間7分17秒という立派な名記録である。
 この大会では実に14年ぶりの日本勢の優勝である。今年に入って男子マラソンは相次いで日本記録が更新され、現在の記録は大迫傑の2時間5分50秒という世界的にも堂々たるものだ。当分、男子マラソンは目が離せない。