真冬の有馬川堤のさくら並木2015年12月30日

 久々の散歩道の記事である。真冬の有馬川堤をフード付きの分厚いコートを着込んで歩いた。日の出前の薄闇に真冬の風景が浮かび上がった。車のわだちがつくる川の字を白い霜がなぞっていた。霜で覆われた田圃の寒々とした光景が、顔に伝わる冷気に拍車をかけた。
  さくら並木が寒さに身を縮めていた。白い田圃を背景に枯木となったさくらの枝先のあちこちでに小さな膨らみが張り付いている。何か月か先に花開かせる蕾のかすかな息づかいを感じた。
 季節が巡り人生の四季もまた巡っている。