黙祷で始まった介護者の会2022年09月22日

 全員が後期高齢者である介護者の会は真夏の8月は例年お休みである。その介護者の会が2カ月ぶりに開催された。
 5人の参加者に4人のサポーターという8名の会が、黙祷で始まった。お休みだった8月に常連さんお二人が亡くなったのだ。ともに90代でおひとりは独特の語り口でユウモアのある話題を提供して貰っていた方だ。もうひとりの方はお菓子作りが得意で、毎回手作りのロールケーキを持参いただいていた。
 おひとり住まいだったお二人の最後の様子が気がかりだった。在宅で亡くなられたのだろうか。どなたが看取られたのだろうか。詳細は不明だった。高齢のおひとり様の見守り環境が欠かせない。
 前回の介護者の会で話題になっていた市の「見守りホットライン事業」の自作の案内チラシを配布した。お二人の訃報の直後でもあり参加者の関心も高い。
 内容を解説しながらハタと説明に窮した項目があった。「NTTアナログ回線があること」という利用条件である。オレオレ詐欺や迷惑電話などもありおひとり住まいの高齢者の固定電話はお勧めできなくなっている。固定電話が前提のホットライン事業は仕組みとしても不適切ではないか。今や高齢者の多くが携帯電話の利用者である。その場で市の担当部署に連絡した。面識のある担当者に聞くと「その点は課内でも課題と考えており対応を検討している」とのこと。
 その後、おひとり様の心配事のひとつに認知症になった場合の対応が話題になった。翌日にはキャラバンメイトとして初めての認知症サポーター養成講座を控えていた。認知症のおひとり様の色んな困りごとを話合った。
 おひとり様の困りごとを真正面から話し合った初めての介護者の会だったという気がした。