塩野七生著「ローマ人の物語10」2023年06月11日

 「ローマ人の物語・第10巻」を再読した。古代ローマの傑出した英雄であるユリウス・カエサルシリーズの第3巻である。40代の男盛りのカエサルの8年に及ぶガリア戦役を描いている。
 今は西欧と呼ばれている広大なエリアのガリア諸部族とカエサル率いるローマ軍とのドラマチックな闘いが展開される。カエサルは最終的にガリア制服を成し遂げ、執政官経験者としての政治力だけでない軍団総司令官としての卓越した軍事力も併せ持つリーダーの地位を確立する。
 この巻では説得力のある興味深い記述があった。「ヨーロッパの町の多くは、ローマ軍の基地を起源としている」というものである。「ケルンやウィーンのような大都市だけでなく中小の町も軍団兵が退職金代わりにもらった土地に住みついたのが起源である場合が少なくない」「軍役中に地勢を学び、建築技術も習得する。とくにカエサルのように現実的で独創的な建築工事を始終やらせてくれる総司令官に恵まれれば、軍団兵が優れた都市計画者や建築家や建築技術者に育つのも当然ではないか。」「後年カエサルは、退役する旧部下たちを軍団のままで植民させるやり方をとる。これなら技術力に加え、共同体内部での指揮系統まで整った形で新都市建設をはじめることになる」
 ヨーロッパ人にとってカエサルは私たちが想像する以上に影響力のある偉大な英雄なのだろうと思われる。この記述はその背景を余すことなく伝えている。それはローマが”ヨーロッパの永遠の故郷”という意味合いを持っていることとも重なる。

我が家の前の道路の舗装工事2023年06月12日

 我が家の前の道路の補修工事があった。28年前の阪神大震災は六甲山北部の山口町ではその爪痕は比較的小さかった。それでも室内の本棚等が倒れたり家屋の基礎部分のひび割れ等の被害はあった。
 目に見えた爪痕のひとつに街路のひび割れがあった。震災後、何年か経ってから街路のひび割れの補修工事が始まった。周辺の補修が順次進む中で我が家の前の道路の工事は一向に着手されなかった。
 その工事がようやく着手されるという通知が届いた。1区画の一辺約80ⅿほどのアスファルト舗装工事である。3回に分けて施工された。我が家の前の道路工事は2日目に行われた。朝8時半ごろから始まり4時には終了した。既存のアスファルトの表面をシャベルカーではぎとり、砂利でならした後、新しいアスファルトを敷き詰め大型ローラー車で平坦に固めるという手順だった。さすがに工事中の騒音は大きく窓を閉めて過ごした。三分割された所定エリアの工事は1日であっけなく終了した。

地区社協ホームページの立上げが決まった2023年06月13日

 地区社協のホームページ立上げがようやく決まった。執行委員会での議論では「今必要か」「立上げに要する費用に見合う効果はあるか」「多くのアクセスが期待できる魅力的なホームページは可能か」等の異論や疑問が指摘された。
 広報部会の2回の会議でHP立上げの検討を行った。その結果次のような検討結果の報告をした。「立上げ時のHPではアクセス重視の魅力的なコンテンツ作成は無理がある。活動やイベントの内容、日程、会場の案内や組織の紹介中心の簡潔なHPが妥当。内容(コンテンツ)作成は、コストをかけて煩雑なやりとりのある業者委託を避け、ホームページビルダー等の素人でも作成可能なHP作成ソフトを活用して作成するのがベター。上記の自前のHP作成が前提の場合、初期費用不要で年間維持費も7.6千円程度で可能」。上記の報告を前提にHP立上げが承認された。
 コンテンツを業者委託せず自前で作成するという前提である。これは既に個人HPを立ち上げている私が地区社協HPのコンテンツも作成するということを想定している。私の個人的HP「にしのみや山口風土記」の立上げは2006年2月で17年前である。使用しているHP作成ソフトも発売10年以上前の「ホームページビルダー17」で最新ソフトはバージョン22である。
 ホームページビルダーのバージョンアップも含めて個人的スキルのアップデイトが迫られている。

買換えたスマートウオッチの使い勝手が良い2023年06月14日

 スマートウオッチを買換えて20日ほど経った。2.0インチの大画面多機能ウオッチである。歩数、睡眠、心拍数、血圧、血中酸素等が自動測定される。問題はそれらの健康測定データの精度だが、20日ほど経過して検証してみた。
 一番肝心なのは歩数だが、今日、今週、今月と3パターンで集計される。精度自体は問題ない。過去のウオッチに比べても安定している。
 睡眠については、1日の累計平均睡眠時間が6時間45分とカウントされ、ヘルスケアの数値とぴったり合っている。但し浅い睡眠が5時間近くを占め、睡眠状態は芳しくない点は、自分自身の自覚と一致している。
 心拍数については、累計平均値が81回とカウントされており、これは普段図っている手首着用型血圧計の今月の平均値81回と同じであり高精度である。
 血圧については、累計平均値は、上の数値/下の数値はそれぞれ112/71である。これは自前の血圧計の平均値130/62に比べ上は高目に、下は低目にカウントされている。
 血中酸素については累計平均値が97%であり、異常値の94%未満のカウントはない。
 以上のことから新規購入したスマートウオッチの健康データのカウント精度はほぼ満足すべきものであり、使い勝手が良い製品であると思えた。

地区社協の交流研修会プレゼン2023年06月15日

 6月25日の日曜に地元メモリアルホールで地区社協初めての交流研修会を開催する。地区社協の役員、協力員、登録ボランティア等の関係者を対象とした研修を兼ねた交流会である。3年前の3月に開催予定をしていたがコロナ感染拡大により直前に中止となった。今回3年ぶりに開催することになり、31名の参加申し込みがあった。
 メインの研修については「現在の地区社協 これからの地区社協」をテーマに私からのプロジェクターによるプレゼンを行う。パワーポイントによるプレゼンデータは30シートに及んだ。シート作成を通じてあらためて現在の地区社協の全貌を把握し整理することができた。前回の執行委員会でシートのプリントを配布し、各担当者の点検を済ませた。
 他方で、地区社協のホームページ作成に着手している。内容は今回のパワーポイントシートとほぼ重なる。地区社協の会長に就任して8年目を迎えている。様々な新しい試みを具体化してきた。今回のプレゼンやホームページ立上げは、そうした実践の棚卸しであり総仕上げの意味合いもある。

コープ移動店舗のその後2023年06月16日

 地区社協のふれあい喫茶でコープこうべの担当者と店舗閉店後の移動店舗の対応について話し合った。前回の話合いで住宅街の停車スポットを2カ所増設したが、担当者からその経過も報告された。
 増設後の4月以降の5カ所の停車スポットの直近9回分の売上と客数は、店舗閉店後のそれまでの経過に比べて売上は133%、客数は125%と順調だったとのこと。
 これを受けて今後の対応は、現状の5カ所を継続し、7月以降に新たにもう1ケ所で試験運行を実施することになった。一方で夏にはコープの店舗跡には新たにスーパーが開店するが、この開店が移動店舗にどのように影響を与えるかも見極めなければならない。新たな停車スポットの試験運行の経過とともにそうした点も話し合うため9月中旬にも話し合いの場を持つことになった。

ウガンダの少年の野球にかける夢2023年06月17日

 スマホのニュースアプリで先日応援観戦した独立リーグ球団”兵庫ブレイバーズ”のウガンダ支援の記事を見つけた。
 球団がウガンダ出身の選手を受入れ費用を負担して彼らの野球にかける夢を応援しようというものだ。その資金を捻出するため「ウガンダ野球の未来を創る」をテーマにクラウドファンディングを始めたという。
 記事ではウガンダがアフリカでは野球強豪国で今年8月に台湾で開催される「U18(18歳以下)ワールドカップ」の出場権も得ていることも紹介されている。現在球団に在籍している16歳のカトー・エドリンは通算6人目のウガンダ選手とのこと。
 先日の応援観戦でも、ちょい呑みオヤジ会メンバーである川崎球団代表がカトー少年を連れて観戦中のファン一人ひとりに紹介していた。私も一緒に記念写真に納まりながら激励した。日本語のヒヤリングは馴染んできたような彼の初々しい様子が微笑ましかった。
 それにしても16歳という若年の身でひとりで日本にやってきて野球の夢を追っている姿は感動ものである。記事には最速141キロを誇る左腕で日本野球機構の球団が関心を示しているという。
 ガンバレ!カトー君。

娘夫婦の父の日プレゼント2023年06月18日

 ”父の日”の前日の昨日、花ちゃん一家がやってきた。花ちゃんの小学入学以来、来訪の機会は減少し滞在期間も短かくなった。今回も一泊二日の短期滞在である。
 今回の来訪の主目的は何といっても”父の日プレゼント”だ。缶ビール24缶入りケースが恒例の品であるが、今回は娘から事前に打診があった。「アサヒスーパードライの”生ジョッキ缶”が発売されてるけど、今回はそっちにする?」。テレビコマーシャルでよく目にしたいかにも美味しそうな缶ビールが目に浮かんだ。即座に生ジョッキ缶をリクエストした。
 やってきたのは夕方近くになった。婿殿の京都の実家に立ち寄ってお義父さんにも同じ品をプレゼントしたとのこと。
 その日の晩酌は久々に美味い生ジョッキ缶を味わった。ビールのアテも長く味わえないでいた唐揚げと野菜の天婦羅という格好のメニューだった。孫娘一家を迎えて家内の久々のに気合の入った手料理だった。

HP立上げの悪戦苦闘2023年06月19日

 地区社協のホームページ立上げに着手した。個人的にはこれまで幾つかのテーマでHPを立上げたので何とかなるだろうとタカをくくっていた。ところが2006年にブログを開設して以来、発信は殆どブログにシフトしHPの更新は一気におろそかになった。最後の更新は2014年の11月だからほぼ10年近く更新していない。そんな訳で、ホームページ作成ソフト・ホームページビルダーの手許バージョンは17だが最新バージョンは22と大幅に進化している。
 個人のHPでない地区社協のHP立上げには新たにドメイン(ネット上の『住所』)を取得し、事業者とレンタルサーバーを契約が必要だ。地区社協広報部会で専門知識のある委員からの情報で事業者の「さくらインターネット(以下”さくら”と記す)。
」のHPにアクセスし、両方の手続きを済ませた。
 ホームページビルダーの解説書をあらためてチェックしながら「地区社協ぬくもり」の最小限のHPコンテンツを作成した。”さくら”から提供された接続情報を入力して作成したHPの公開操作を行った。何とか無事に公開できた。
 ただ問題が2つ残された。ひとつはビルダー内臓のWordPressという色んな便利な機能がビルトインされたツールを使用した場合の編集上の問題である。多くの内容は編集可能だが、見出し等の特定の文字や画像の編集がどうしてもできない。今ひとつはサイトを公開したもののGoogleの検索で全く表示されない点だ。1点目は広報部会のソフトに習熟したメンバーに解決策を依頼することにした。2点目については”さくら”の電話相談で尋ねたところ、Googleの検索ロボットは膨大なサイトを巡回するため場合によっては3週間ほど経たないと検索表示できないということを聞き納得した。
 いずれにしても10年ぶりのHP編集作業はそれほどたやすくはないことを思い知った。

娘との学童保育を巡る会話2023年06月20日

 週末に”父の日プレゼント”を持参して娘一家がやってきた。孫娘・花ちゃんが小学校に入学して2年目となった。共働き世帯の児童である花ちゃんは放課後は「学童保育」で過ごしている。
 娘と久しぶりに花ちゃんの子育てについて雑談した。一年前の小学校入学時の「小1の壁」は何とかクリアできた。ちなみに「小1の壁とは、子どもが保育園に通っていたときには延長保育などでカバーできていた仕事と子育ての両立が、小学校に通い始めた途端に難しくなることである」。
 一般に「小1の壁」をクリアした後には「小4の壁」があるといわれる。小4の壁とは、学童保育が低学年の子どもを優先するため利用対象を小学3年生までとする施設が多いことから生じる壁である。また4年生くらいから習い事が増えたり、塾に通いだす子も増えてくるので、自然と学童保育の利用者が減るようだ。
 花ちゃんが住んでる大津市の”学童”は6年生迄受け入れ可能で、制度上の壁はない。「花ちゃんは6年迄学童に行けるから小4の壁の心配はないやな」と娘に言うと、浮かない顔をして答えた。「ところがそうでもないみたいや。4年生以上の学童は極端に少ないんや。低学年の子ばかりでつまらないとか、友達が誰もいなくて寂しいといって行きたがらない子どもが多いから」。
 そばにいた花ちゃんに訊くと「4年生は二人だけで、5年生は一人で6年生は誰もいない」と教えてくれた。果たして4年生になって花ちゃんは学童に行くのだろうか。小4の目に見えない壁がある。