天上橋袂の有馬川護岸工事天上橋が完了した2023年05月01日

3月下旬から着工していた散歩コース一角の有馬川の護岸工事がようやく完了した。天上橋の袂近くの北側の護岸工事だった。
 新天上橋の上から眺めた工事現場には北側斜面に真新しいコンクリートブロックの擁壁が完成直後の人工的な造形を見せていた。
 現場近くの天上橋からも現場を確認した。石積みの昔ながらの擁壁に続くコンクリートブロックの擁壁がいかにも白々しくひときわ目立っていた。手前のまだ据え置かれている武骨なショベルカーとの相性の良さを発揮していた。

30分程の免許更新手続き2023年05月02日

 今年1月に最寄りの教習所で免許更新の認知機能検査と高齢者講習を受講した。4月下旬に免許証更新手続きの案内ハガキが届いた。誕生日の1カ月前から手続き可能なので、昨日更新手続きのためにJR伊丹駅近くの免許更新センターに出かけた。
 朝9時開始に合わせて9時前に到着して驚いた。センター横の幅広い通路には二重三重の縄張りが張り巡らされ、縄張りに沿って既に長蛇の列ができている。9時開始と同時に入場が始まりノロノロと列の異動が始まった。9時15分頃にようやく建物に入場した。
 入場後の更新事務はさすがに手際よい。認知機能検査と高齢者講習の受講証明書が更新時の講習を省略してくれる。登録書類の確認、手数料納付、暗証番号登録、更新免許の申請、顔写真撮影と20分ばかりで処理された。免許交付の窓口前の待合室で待つこと10分、番号を呼ばれて無事に更新済みの免許証が渡された。手続き時間自体はわずか30分だった。
 朝8時前に自宅を出て10時45分には自宅に戻った。

春休みの子どもの居場所づくりの振返り2023年05月03日

 学童保育卒業児の春休み中の4日間の居場所づくりを地区社協が応援して開催した。昨日、この活動に参加したボランティアの皆さんと”振り返り(反省会)”を行った。
 ボランティア4人、地区社協2人、市社協3人の9人が参加した。初めての試みだったが、学童を卒業し春休み中に行き場がなくなった4年次児童等が4日間で延16人参加した。私も初日と最終日に参加したが、参加した子供たちは予想外に意欲的で楽しそうに過ごしていた。
 個人的な感想は3点あった。ひとつはこの初めての取組みに社協関係者以外の5人ものボランティアに参加してもらったことだ。コープ委員やコープサークル関係者が多くコープの地区本部の声掛けがキッカケになったようだ。二つ目は初日に合流した地区社協の障がい者サロンでの交流が予想以上に好評だったことだ。50代の男性障がい者にチャンづけで声を掛ける女の子の自然な振舞いに驚かされた。三つ目は最終日のボッチャ大会の成果である。ガッツポーズや歓声を上げて体中で思い切り楽しむ子供たちに障がい者向けスポーツというボッチャのイメージが吹っ飛んだ。
 夏休み中の次回企画が話題になった。新たな企画ということでなく地区社協の既存の活動に子どもたちが参加するというスタイルが提案された。子どもの日のふれあい喫茶の開催による子育て世代も対象とした企画が固まっている。この夏休みバージョンの検討が必要だ。

GWで花ちゃん一家がやってきた2023年05月04日

 5月2日に花ちゃん一家がやってきた。母ちゃんが出勤帰りで15時頃に先に帰ってきた。帰宅後に予約していた乳がん検診に出かけた後、花ちゃんは父ちゃんの車で4時半頃にやってきた。小学生になり花ちゃんの下校後の来訪だった。小学生になって今まで帰省スタイルは変更せざるをえない。
 早いものだ。花ちゃんも小学2年生になった。ばあちゃんと庭先の野菜取りを楽しんだり、じいちゃんにお絵描きをせがんだりと成長に応じた祖父母との接し方をしている。
 そんな我が家での振舞いで面白い光景を見た。母ちゃんが2階から分厚いアルバムを抱えて降りてきた。自分の誕生から小学入学頃迄の写真がいっぱい納まっている。
 花ちゃんが母ちゃんと一緒に炬燵テーブルに広げてアルバムを見始めた。膨らんだほっぺの赤ちゃん時代の娘の顔を指さして「花ちゃんみたいや」と声をあげる。母ちゃんの成長に応じた顔写真や服装に興味津々の様子だ。そばで見ながらじいちゃんも自分の写真を指差して「これ誰や?」と尋ねる。「じいちゃんや」と答えてくれる孫娘に思わず頬を緩める。
 3泊4日の滞在予定である。老夫婦二人の生活に潤いのあるひと時が訪れた。

塩野七生著「ローマ人の物語8」2023年05月05日

「ローマ人の物語・第8巻」を再読した。文庫本43巻の超・長編の作品である。43巻の内6巻がひとりの人物に焦点が充てられている。言うまでもなく古代ローマの傑出した英雄ユリウス・カエサルである。第8巻のサブタイト「ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)」に示されるようにこの巻からカエサルが登場する。
 文庫本の表紙裏の”解説”が以下のようにこの巻の狙いを端的に表現している。「紀元前100年、ローマの貴族の家に1人の男児が誕生した。その名はユリウス・カエサル。共和政に幕を引き、壮大なる世界帝国への道筋を引いた不世出の創造的天才は、どのような時代に生まれ、いかなる環境に育まれたのか。」
 作者はこの意図をもとに、この巻ではカエサルの幼年期から37歳までの青年期後期までを丁寧に辿った記述を綴っている。巻末では女性関係とお金にだらしないカエサルの負の部分も余すところなく描いて見せることも忘れない。

初めての”ふれあい喫茶”の休日開催2023年05月06日

 5月5日の子どもの日に、住宅街のコミュニティセンターで13時~16時に地区社協の”ふれあい喫茶”を開催した。通常の第2水曜午後の平日開催でなく、今回初めての休日開催である。
 地区社協は今期の活動計画の基調に「プラットホーム機能」を謳った。地域の住民が誰でも気軽に参加できる住民交流の場づくりである。平日開催の”ふれあい喫茶”はリタイヤ世代であるお年寄りの参加が中心になりがちである。ふれあい喫茶を開催する地域交流部の意向もあって執行委員会の支援を得ながらようやく開催にこぎつけた。子どもたちや子育て世代やリタイヤ世代等の幅広い参加を期待した”多世代交流カフェ”である。
 1時開会の会場は地区社協関係者たちによって万全の準備が整っていた。あちこちに鯉のぼりや吹き流しや大きな折り紙の兜が飾られ、”子どもの日”が演出されている。会場後方の半分のスペースは喫茶用のテーブル席である。テーブルには折り紙の兜や鯉のぼりがさりげなく飾られている。前方半分はイベント・スペースだ。壁際には様々な玩具やゲームが準備された”子ども広場”が設けられている。大きな竹とんぼや鉄製の兜も飾られている。社協役員の”手作りゴム鉄砲”の的当てコーナー会場真中に設けられた。
 開会直後は閑散としていた会場だが、好天にも恵まれて徐々に来場者の姿が増えた。来場者の最終集計は大人31名、子ども34名の55名だった。大人の半数以上が子どもたちの保護者である。子どもの日イベントのアナウンス効果が強かったのか、ふれあい喫茶のいつもの常連さんの姿は少なかった。これに14名の社協関係者が加わって69名の参加者が初めての”多世代交流カフェ”を盛り上げた。
 イベントでは、段ボール製のコルト型鉄砲4丁による1.5m程先の的当てで盛り上がった。子どもたちが順番待ちしながら次々に挑戦する。4つの大きさの的に狙いを定めて発射する。的に当たるたびに観戦者たちの拍手と歓声が上がる。的を射た子どもにはキラキラシールがプレゼントされる。
 午後1時から4時までの喫茶が予想以上の大勢のファミリー客を迎えて大成功の裡に終了した。関係者の手で会場の飾りつけや備品がテキパキと片付けられた。

花ちゃんがふれあい喫茶にサプライズ参加2023年05月07日

 2日から帰省していた花ちゃん一家が5日の夜にUターンした。5日には社協の子どもの日のふれあい喫茶があった。じいちゃんとしては花ちゃんにも喫茶に出かけてほしかったので誘ってみた。以前にも社協の子育てサロンに一緒に行ったこともある。「お菓子貰えるしゲームやゴム鉄砲もできるよ」と口説いたが、「行きたくない」を繰り返すばかりだった。
 やむなくひとりで出かけて会場で来場の知人たちと懇談していた時だ。突然、見覚えのあるマスク姿の母娘の姿が目に入った。娘と花ちゃんの来場だった。聞けば母ちゃんが「行ってみる?」と尋ねるとどんな心境の変化があったのか、素直に「行く」とのことでやって来たという。花ちゃんのサプライズ参加に頬が緩んだ。
 早速、ゴム鉄砲に誘った。じいちゃんは狙いをつけて何度か試したがなかなか的を射られなかった。ところが花ちゃんは的の方向に鉄砲を向けただけで無造作に発射する。これが見事に当った。大きい順に4つの的を狙って2つ迄当ててしまって観戦者の拍手を浴びた。花ちゃんは30分ばかり滞在して帰ったが、じいちゃんは孫の来場で関係者に対し面目を施した。
 花ちゃん一家と一緒に「くら寿司」で夕食をとった。GW中とあって午前中に予約を入れたが4時50分という早目の夕食となった。卵やきにぎり二皿、数の子軍艦、納豆巻き一本、フライドポテト、唐揚げと成長した花ちゃんの健啖ぶりを目にした。
 Uターンラッシュを避けて夜9時前に花ちゃんが我が家を後にした。

屋根補修の対応方針が固まった2023年05月08日

 我が家の屋根が老朽化と風圧でスレート瓦の一部が落下するという事態を招いていた。最寄りのリフォーム業者の店舗を訪ねて相談し、屋根の状態を点検した上で見積りをするとのこと。場合によっては火災保険の適用を受ける可能性があることも教えてもらった。火災保険については加入していた農協保険が屋根修復費の見積りと損傷写真を前提にその可否が判断されることも分かった。
 その後、ドローンによる点検が行われ見積りと屋根の損傷状況の写した写真が届けられた。見積りは二つの選択肢が提示された。ひとつは修復工事で50ヵ所以上に及ぶ破損個所の修復で約50万円の見積りである。今ひとつは、屋根全体を重ね葺きで新たに覆う工事で使用する材料の違いで見積りは約170万円と約200万円に分かれる。
 火災保険はあくまで修復費用の適用の可否が問われるので50万円の見積りを前提に審査される。農協の最寄りの支店を訪ねて見積りと写真を添えて申請した。
 問題は保険適用とは別に屋根の補修を破損個所の修復に留めるか屋根全体の補修まで行なうかの選択である。これについては、子どもたちが戻るわけでもなく最終的には解体撤去するしかない建物であること、後何年住めるかわからない老夫婦の住いに高額の補修費用をかける意味がないとの観点で、修復のみに留めることにした。

前日深夜の豪雨空けの有馬川2023年05月09日

 前日の深夜に大雨警報が出るほどの豪雨が降った。スマホのお天気アプリは最高雨量29mmを表示していた。その翌日の曇り空の肌寒い早朝ウオーキングだった。
 住宅街を抜けて天上橋近くに来ると有馬川の轟音が耳に届いた。昨晩の大雨が六甲山の降水を集めて激流となって吠えていた。高さのある堰を流れ落ちる水しぶきがひと際大きな水音をあげていた。堰の下の渦巻く激流の迫力にしばし見とれた。
 有馬川土手道の名来神社近くまでやってきた。振り替えると有馬川に設けられた幾つもの堰が川面を横切る綺麗な縞模様を描いていた。
 自然が生み出す造詣美を味わった。

障がい当事者が”親亡き後”を発信2023年05月10日

 市社協から障がい者支援の学習会の案内が届いた。”障がい当事者の自立ってなんだ?”のキャッチコピーとともに「当事者視点で考える『親亡き後』『親離れ』」の紹介記事が気になった。障がい者支援では関係者にとって『親亡き後』が深刻なテーマである。そのことを家族から聞くことはあったが、当事者からは聞いたことがない。今回の勉強会ではその点が聞けそうだ。早速受講を申し込んだ。
 会場の山口公民館に30数名が受講した。講師は脳性麻痺当事者で36歳の茂上裕太郎氏である。冒頭に刺激的な自己紹介があった。プロジェクターに2枚のシートが映される。1枚目は「その人は歩くことができません。その人はおむつをあてています。その人はヨダレをよく垂らします等々。その人は何歳でしょうか」。2枚目は「その人はビールが好きです。その人は運転免許を持っています。その人は結婚しています。その人は社会福祉士です。その人は何歳でしょうか」。次のシートで答えが明かされる。「1枚目はADL(日常生活動作)が0~1歳児程度の茂上裕太郎です。2枚目は36歳のおっさんの茂上裕太郎です」。
 障がい当事者のもつ二面性をあるがままに伝えた見事な「ツカミ」である。聴衆の気持を鷲掴みするインパクトがある。重度の障害を背負って生きてきた36年の人生のエッセンスの紹介が勉強会の趣旨を端的に表現している。
 さて個人的な関心事だった「親亡き後」についての障がい当事者である茂上氏のコメントである。氏は「障害者の自立生活」について「従来の「自分で何でもやること」から「自分で生活動作ができなくてもヘルパーに指示して自分の生活を作っていけば生活できる」という。それを「自己決定自立」という形で実現している。その自立生活を前提に『親亡き後』について次のようにコメントする。「親は必ず先に死ぬ。自立してないと困るのは僕」「依存先を増やしていくことが自立ではないか」というスタンスを明らかにする。自ら切り開いてきた過ごし方に裏付けられた明快な主張である。「できないことはできない。できる環境を自分で整える」というコメントに『目から鱗』の想いをもたらされた。
 久々に受講した勉強会は、説得力のある心揺さぶられる講座だった。