大相撲桟敷席のマスク着用率2023年05月21日

 大相撲が始まった。テレビ中継を観ていてふと思った。テレビでは土俵周囲の桟敷席に陣取る観客の姿を映し出す。その観客たちの顔を見ながらマスクの着用率が気になった。
 我が町の私の周辺では屋外も含めて今尚マスク着用が主流である。特に驚いたのは、先月下旬に開催された市社協の地区社協会長会議だった。なんと正面席の市社協幹部はもちろん出席の地区社協会長も含めて出席者全員が例外なくマスク姿だった。着用していないのは私だけだったが、念のためポケットに持参していたマスクを着用する気はなかった。
 3月13日以降、厚労省の指導でマスクの着用は、個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本となった。代表を務める地区社協ではその直後の会議でその趣旨を伝え、「私自身は着用しません」と宣言した。理由のひとつは、地域福祉活動を担う組織にとって多様性の尊重は基本的な風土と思っている点である。同調圧力になりがちなマスク着用の傾向を懸念している。今ひとつは円滑なコミュニケーションの阻害要因である点だ。地域福祉活動には円滑なコミュニケーションが欠かせない。乳幼児にとってマスクで笑顔を隠した育児が好ましくないのは間違いない。高齢者の介護の場でも同様ではないか。日常的な地域活動でも表情が隠されたマスク姿での交流は本意ではない。 
 ところで、大相撲の観客の動向は如何とあらためて観客の顔をチェックしてみた。大まかな把握だがほぼ半々といったところだった。比較的女性の着用が多かった気がする。ともあれ室内の密度の濃い場でありながら私の周辺の状況より着用率は少ないことに奇異に感じつつ多少の安堵感があった。テレビに映るかもしれないという思惑が世間一般の着用率を低めているのかもしれない。