「山口30年物語」イベント2025年09月01日

 山口ホールで開催された「 山口30年物語」というイベントに出かけた。35度を超える猛暑の中での開催だったためか会場のホールには空席も散見された。テーマは「阪神淡路大震災から30年。我が町山口がたどってきたストーリーを映像や音楽と共に振り返る」というものだ。
 1時半の開会は勇壮な「山口太鼓」の響きで幕を開けた。続いて映像紙芝居「じしんがおきた日」が上映された。紙芝居の画像がナレーション付きで上映されるという新たな試みだった。
 イベントのメインは映画「わたしの居場所」の上映だった。神戸で阪神大震災のに遭った濱島仁美(42歳)監督の作品である。上映前に監督と同じく震災被災者の山口中学校前PTA会長へのインタビューがあった。映画は震災30年後に東京から移り住んでいる神戸の若い女性が主人公である。人と接する機会の少ない女性がふとしたきっかけで街のいこいの場となっているカフェを訪れ自分の居場所を見つけるという28分の物語である。
 上映後にはピアノ演奏に合わせて山口での震災体験の記録が朗読された。第1部の最後は、地区社協のふれあい喫茶でもしばしば演奏しているドロップBOXの合唱で締めくくられた。
 所用があり1時間余りの第1部だけの観賞だったが、阪神大震災の想いをあらためて噛み締めさせられた。