鏡で遊ぶ花ちゃん2016年08月30日

 婿殿から花ちゃんの近況を伝える動画と写真がクラウドサービスの機能を使って送られてきた。
 動画は食事用の椅子に座った花ちゃんが意味不明の発声でおしゃべりを繰り返している様子を撮ったものだ。無邪気で愛らしく天真爛漫な仕草に目を細めて見入ってしまった。
 写真はリビングの壁に取り付けられた鏡と遊ぶ花ちゃんの姿である。花ちゃんと等身大の鏡がその中心が花ちゃんの目の高さになるように取り付けられている。立っちした状態で壁に手をついて鏡に写る自分の顔を怪訝な顔つきで見つめている。それが自分の顔なのかどうかを花ちゃんは分かっているのだろうか。写真を見る限り定かでない。なんとなく滑稽で愛らしさが漂う画像である。

オヤジ会・・・オヤジたちと地域を繋ぐ横糸2016年08月29日

 昨日の17回目のちょい呑みオヤジ会に円卓一杯の17名の皆さんが顔を揃えた。今回もお二人が初参加だった。おひとりはメンバーの紹介で参加され、先日の盆踊りビアガーデンでお目にかかった方だ。もうひとりは社協分区広報紙の記事を見て参加連絡をしてもらった。リタイヤしたばかりで地域のこんな呑み会に参加したいと思っていたとのこと。
 会の冒頭にメンバーだったNさん死去の報告をして参加者で黙祷をした。奥さんに先立たれて8カ月後の旅立ちだった。オヤジ会の2回の参加は奥さん亡き後の空白を埋める一助になったと話されていた。
 司会進行を参加者の年齢順に持ち回りにして6回目である。2時間の呑み会を懇親と参加者全員の近況報告でまとめなければならない。さすがに皆さんそつなくこなしてもらっている。脱線しがちな主婦中心の会合とは一味違い、参加者の近況報告も各自が時間を意識して語ってもらっている。
 今回も様々な話題が飛び交った。若かりし頃留学したドイツに今月末に個人ツアーで出かけるというドイツ語講師。現役自治会長からは住宅街の資源ゴミ回収の協力要請が。小学校PTA副会長は学校運営改善の話題が紹介される。実家の山で体験したスズメ蜂対策を披露された方もある。地域活動は組織を通した縦糸だけでなく人同士の繋がり重視の横糸が欠かせないという意見も。事務所近くの町で音楽祭の実行委員長を務める自営業者の音楽祭の案内。社協分区の研修部長からは9月末の福祉講座の案内が。私からも自治会文化祭での我が町の今昔物語の講座開催の案内を。
 ちょい呑みオヤジ会も17回目を迎えて軌道に乗り安定してきたようだ。地域との繋がりの薄いオヤジたちにとっての「ちょい呑み」を媒介とした貴重な横糸の役割を担っている。同時に「男の料理塾」や「オープンビアガーデン」等の新たな活動分野のプラットフォームにもなっている。また各自が関わる活動を他の分野の活動に繋げるネットワーク機能もある。オヤジたちと地域を繋ぐインフラのひとつではあるまいか。

盆踊り反省会の人間模様2016年08月28日

 自治会の盆踊り実行委員会の反省会があった。自治会役員と盆踊り屋台等を担当した関係団体代表者で構成される委員会である。
 参加者全員がそれぞれの役割や立場から感想や反省点を述べ合った。司会進行は自治会の盆踊りの実務上の責任者である副会長だった。その女性が締めくくりの発言を始めた。それが途中から思わぬ方向に展開した。自治会の三役のひとりである60代男性の取組み方への非難の言葉が相次いだ。出席者はその思わぬ展開に息を呑んだ。
 私の町の自治会役員は毎年4月に一斉改選され一年間の任期を全うする。その自治会の年間での最大行事が盆踊り大会である。形式的な引継ぎはあっても実質的には役員たちには一からの取組みである。2千世帯を要する住宅街の小学校校庭での大規模な盆踊りの準備、運営、片付けに要する打合せ、調整、労力の膨大さは想像に難くない。ましてや中核である三役9人はこの四月に初めて顔を合わせたばかりである。同じ住宅街に住んでいるということ以外には年齢、性別、経歴、境遇などを全く異にする。打ち合わせや調整の過程で様々な軋轢や葛藤があったとしても不思議でない。
 一段落したところで会長がまとめの発言をした。「自治会役員は多様な人材の様々な個性や考え方を持った人たちで構成されている。盆踊りという行事も色んな役割をそれぞれのやり方で分担し合っている。時にそれはお互いに見えなかったり理解できなかったりする場合もある。それでも盆踊りを皆で成功させようという点で一致していると思う」。同感だった。さすがに今年なったばかりの会長ながら2千世帯を束ねる役回りを見事にこなしていた。

子育てサロンのひとコマ2016年08月27日

 社協分区が運営する子育てサロン「友だちつくろう」が毎月第4金曜日に開催されている。毎回10人ほどの乳幼児と8人ほどの保護者の若いママたちが参加する。8人ほどのボランティアスタッフが毎回10時から12時まで運営をサポートする。多くは子育てを終えた先輩母さんたちで若いママさんたちの相談相手でもある。
 分区長になって可能な限りこのサロンにも顔を出すようにしている。ボランティアスタッフへのねぎらいとサロンの状況理解のためだ。スタッフの皆さんとの個別の雑談を通してサロンの問題点や分区への要望なども伝わる。今後の在り方や改善に繋げられればと思う。
 昨日もオープン直後のサロンに顔を出した。10時過ぎから一組、二組と常連さんが来訪。中には双子の女の子と乳児の3人の子供連れのママさんの姿もある。3人の子育てに奮闘するママさんにとって月一回のこのサロンは絶好の息抜きなのだろう。子育て中の娘も大津市のサロンに毎日のように出かけている。地域のこうしたサロンのニーズは高い。スタッフからも「せめて月にもう一回オープンしてあげたいのだけど」という声を聞いた。
 いつの間にか7~8人に増えた幼児たちの元気いっぱいの様子が、孫娘の花ちゃんにオーバーラップする。目を合わせた同じ年頃の女の子に花ちゃんをあやすような仕草を送った。孫離れを終えたおじいちゃんたちがこのサロンのお手伝いもアリかなとふと思った。

社協広報紙の編集実務の引継ぎ2016年08月26日

 二カ月ごとに発行している社協分区広報紙の印刷・編集を行う広報部会があった。9年前に民生委員就任と同時に分区役員となり、広報紙編集を担当した。現役時代に広報紙作成に関与した経験を活かせるやりがいのある仕事だった。以来、46号の広報紙の実質的に編集長ともいえる役割をこなしてきた。いつまでも自分が編集をやるわけにもいかない。担当者が替わっても編集レベルを維持できるよう3年前からは市販の編集ソフトを導入した。
 今年4月に分区長に就任し、いよいよ編集担当から外れなければならなくなった。幸い広報部会には広報紙編集に関心があり、基礎的なITスキルも備えたメンバーがいた。彼女に同じ編集ソフトをインストールしてもらい今月号の原稿入力をお願いした。何とか基礎的の編集実務はこなしてもらえそうだ。広報部会終了後、ソフト活用の手法をレクチャーした。一気にすべての引継ぎ完了したわけではないが、あとしばらくカバーすれば引継ぎは完了するメドはついた。
 どの組織にも直面する役職交代に伴う円滑な引継ぎという課題を広報紙編集という面ではひとまずクリアできそうだ。

前立腺肥大症の一喜一憂2016年08月25日

 3年前に前立腺肥大症の診断を下された。血液検査でPSAが基準値4.0を超えたためだ。以来、タムスロシンという内服薬を常用する羽目になった。降圧剤とともに朝食後の服用薬として定着した。
 6カ月ごとの血液検査で測定するPSA値は基準値未満で推移しているが、時に思い出したように基準値を超える場合がある。昨年8月に4.04をマークしたが2カ月後には2.84に納まった。ところが今年6月に再び4.59の数値になった。「次回8月の血液検査で基準値を超えた場合、MRI検査をやりましょう」と主治医に告げられた。
 PSA検査は前立腺癌の早期発見のための検査である。それだけに異常値は気がかりだ。そこで今回の血液検査では万全の態勢で臨んだ。三日間もの禁酒を断行した。晩酌がかけがえのないものになった今、禁酒三日は「断行」というほかはない。医師の指示は前日の禁酒だが、飲酒とPSAは結構因果関係がありそうなのは過去の経験で学習していた。そして迎えた血液検査の結果は2.41と過去最低の数値だった。
 主治医曰く「こんなに変動があるのも珍しい。検査に当たって何か思い当たることはないですか?」。私「実は禁酒を三日間続けました」。主治医「それでこんなに効果があるんだったら次回もぜひそうして下さい」。三か月後に禁酒三日のPSA血液検査が待っている。

ポケモンGOのお試し体験2016年08月24日

 先日、帰省中の娘家族と近所の仁木家に歩いて出かけた時のことだ。婿殿が歩きながらしきりにスマホを操作していた。思いついて訊いてみると案の定ポケモンGOだった。
 このゲームは配信直後からあっという間に普及し、多くの人を虜にしてしまった。当初、歩きスマホによる迷惑行為やゲームに没頭して交通事故が頻発する情報を苦々しく眺めていた。その後、若者だけでなくお年寄りたちまで巻き込んでいる様子がテレビを通じて伝わった。ここに至って単なる傍観者から一歩踏み出してその実態を掴んでおきたいと思った。
 アプリをダウンロードして婿殿から簡単なゲーム操作の手ほどきを受け、お試し体験を始めた。以降、毎朝の散歩にGPS機能のついたマップが待ち受け画面のポケモンGOがお供になった。とはいえスマホを見ながら歩くわけではない。通常はいつも通り考え事をしながら歩いている。手にしたスマホがバイブレーションしてポケモン出現を知らせてくれる。その時はスマホを見ながらモンスターボールを投げてポケモンを捕獲する。手持ちのボールが少なくなるとポケストップに立ち寄って補充する。ポケストップはマクドナルドや公智神社神社などに設定されている。地域の名所・旧跡や公共施設などをスポットを求めて歩くことになる。
 体験してみて思ったのは、私のようにローカルな地域でしかも早朝の散策中に楽しむ分には特に問題はない。むしろより多くのウォーキングを促すツールにもなっている。ゲームには様々な仕掛けや楽しみ方があるようだがそれを極めようと思うほどの熱意もない。散策の適度な刺激と味付けとして少し距離を置いた形で楽しんでいる。元気で好奇心旺盛なお年寄りがこのゲームを楽しんでいる理由が分かるような気がした。

「岡本かおりワールド」という手話の舞台2016年08月23日

 社協分区の福祉ネット推進部の女性陣が新たな活動に着手した。「手話養成講座・シェイクハンズ丸山」を立ち上げようという試みだ。推進部会や分区執行委員会での協議を経て、昨日その入会案内を兼ねたプレ講座が開催された。
 開会時間の1時には会場の自治会館に17名の受講者が席を占めた。社協主催のいつもの講座の受講者とは一世代以上年層が若い。社協関係のボランティアでは見かけない顔ぶれも多い。講座受講者が従来のボランティア分野で活動する層とは異なる層であることが窺えた。その意味で企画者の今後のボランティアの人材発掘という趣旨が奏功したと言える。
 講師はご自身もろう(聾)者である岡本かおりという女性である。司会者から「手話では拍手は、掲げた両手首を裏表に回します」と紹介されて受講者が一斉にその動作で迎えた。登壇した講師の口からカタコトの音声が発せられる。口元の動きや音声や手話動作を通して講師の意向が部分的に伝わってくる。
 講師は自身のメッセージを全身全霊で表現する。カタコトトークに加えて目や口元を目一杯活用した豊かな表情、大きな身振り手振りは手話動作の枠を超えたパントマイムにも似たボディランゲージだ。黒板での文字がこれに加わる。何よりもその明るいキャラクターが一気に聴衆を引き付け笑いと共感を誘う。ろう者の手話講座講師というイメージを突破した個性豊かな表現者である。
 講座では自己紹介に始まって多彩な内容が展開された。バレーボール選手としてご自身が金メダル等の輝かしい実績をお持ちのデフリンピック(4年に一度世界規模で開催される視聴覚障害者の総合スポーツ競技大会)の話し、手話の基礎知識、手話講座の概要等である。最後に「昔話・桃太郎」が手話で表現された。講師の多彩で豊かな表現力がいかんなく発揮され、受講者を釘付けにしてしまった。講師は2時間に及ぶ「岡本かおりワールド」という舞台を演じきった。
 手話という世界と初めて本格的に遭遇した。その水先案内が岡本かおりという講師だったことは幸運だったに違いない。手話の世界を健常者たちに分かりやすく楽しく伝えたいという彼女の伝道者にも似た熱い想いが伝わった。

朝の散歩で出会った人たち2016年08月22日

 早朝散策で自宅を出たばかりの時だった。向こうから見慣れたお顔の高齢のご婦人がやってきた。少し曲がった腰をショッピングカートでカバーしながらゆっくり近づいてこられた。一月ほど前にご主人を亡くされ、会葬のお手伝いをした方である。今はひとり住まいでその後の様子が気がかりだった。
 「その節はお世話になりました。先日から朝晩の散歩に出かけるようになりました。老人会にも参加するつもりです」とのこと。「それは良かったです。老人会のいきいき体操や旅行にも参加してぜひ地域で新しい繋がりをもって下さい」と言葉を掛けた。
 病気がちだったご主人のお世話を長い間気丈にこなしてこられたしっかり者の奥さんだった。ご主人が亡くなりそのショックが尾を引かないかと懸念したが杞憂だった。すっかり気持ちを切り替え、新たな境遇に前向きに向き合う姿勢が窺えた。
 散策を終えて自宅付近に戻ってきた時だ。ご近所の70代後半のご夫婦の寄り添うようにして歩く姿を目にした。しばらく前からご主人の表情の変化が気になっていた。強ばった表情に感情の起伏が感じられない。軽い認知症の症状のように思えた。それでも近づいて朝の挨拶をすると片手をあげて返された。以前からひとりで早朝散策をたのしむご主人とよくお会いしていた。今はその散策に奥さんが付き添っている。
 無縁社会が語られて久しい。無縁社会にあって様々な縁を紡ぐ取組みもまた進められている。民生委員の役割もそのひとつだろう。民生委員の無縁社会を見つめるまなざしが問われている。

住宅街の盆踊り・・・31回目の異変2016年08月21日

 昨晩、住宅街の31回目の盆踊り大会があった。2千世帯を有する住宅街の自治会の年間を通じて最大のイベントである。この盆踊りに31回目にして異変が生じた。会場でのビール販売ができなくなったのだ。
 会場は住宅街の中の小学校の校庭である。校長からの「小学校の校庭での飲酒は教育上好ましくない」という趣旨の申入れを主催者の自治会が受け入れたという事情のようだ。盆踊り大会という名称ながら実質は地域の夏祭りである。お祭りにつきものである「ちょい呑み」ができないことの違和感もさることながら、この問題はより本質的な問題を含んでいる。
 永年この校庭を会場として開催されてきた盆踊りである。飲酒によるトラブルは一度も発生していない。申入れの趣旨は理解できるものの、なぜ今になってという感は拭えない。何よりも住宅街のど真ん中に位置する小学校である。地域に密着し、地域に開かれた学校経営という観点での突っ込んだ議論が必要ではなかったか。
 分譲開始後30数年を経た新興住宅地である。高齢化の進展は著しい。それだけに寄合い世帯の人工の街のコミュニティ機能の強化が求められている。盆踊りが自治会の最大イベントであるゆえんは、それがこの町のコミュニティ機能にとってかけがえのないものであることの裏返しである。日頃の付き合いの少ない隣人たちがビール片手に忌憚なく雑談できることの意味ははかりしれない。会場でのちょい呑みはまさしくコミュニティ機能の潤滑油にほかならない。事実、今年の盆踊り参加者は例年になく少なかったように思えた。社協の運営する敬老席でも「なぜビールが飲めなくなったのか」「毎年楽しみにしていた会場でのビールが呑めないなら参加しないという知人もいた」といった声を聞いた。地域のしっかりしたコミュニティ機能あっての児童の見守りや育成活動である。教育的配慮という点だけからの判断は一面的過ぎはしないか。