最後の再読長編作品は?2025年07月19日

  塩野七生著「海の都の物語」 の全6巻の再読を終えた。そこでハタと戸惑った。次は何を読めばよいのか。
 あらためて書棚を眺めると、膨大な蔵書は終活のため既に処分している今は大幅に縮小している。唯一、老後の再読用に残しておいた塩野七生著作の「ローマ人の物語」と「海の都の物語」のシ リーズだけが目についた。ところが「ローマ人の物語」のシリーズの一段上の棚にもうひとつのお気に入りのシリーズが残されていた。新書版の田中芳樹著「銀河英雄伝説」全10巻と外伝3巻だった。残しておいて良かった~。文庫本よりもサイズが大きく一冊当たりの頁数も多い。文字サイズも塩野七生著作の文庫本よりワンサイズ小さい。読みごたえがある壮大なSF宇宙小説である。読書の楽しみが維持された。

ITリテラシー講座(AIって何だ)2025年07月18日

知人が6階に渡って山口公民館で開講しているITリテラシー講座」の4回目を受講した。今回は”AIって何だ”というテーマで、「AIについて」「AIにできること、できないこと」「生成AIとは」「AIの未来」「AIとロボットの違い」等、AIについての幅広い解説が語られた。以下、興味深い点をメモっておきたい。
◆AIとは「コンピューターがデータ収集して自ら学習し論理的に考え答えを導き出し与えられた目標に改良を続け、環境が変わっても適応していくシステム」とのこと。
◆AIにできない・苦手なこと「過去に起きていないことは学習できない」「創造性が必要なこと」「人の気持ちを汲み取ること」「少ないデータの推論」「合理的でないこと(”勘”は働かない」
◆AIが得意な分野「画一的な学校教育(今のままでは先生に取って替わる」「お受験が不要に(全国のどこでも同じレベルの教育が可能に)」
◆人に代わって介護ロボッタが活躍(学習によって被介護者の身体状況に応じた介護が可能に)
◆AIの未来「作業自動化による生産性向上「労働力不足の改善」「ヒューマンエラーの防止」「データ分析で最適な施策を提案」
◆”2045年問題” 2045年にAIが人間の知能を超えるとされており、それに伴い情報漏洩やシステム停止等のAIの不具合等によるリスクが問題となる。

爽涼のアルプス 信州7名所めぐりのツアー申込2025年07月17日

 四月の新聞広告で見つけた魅力的なツアーを申込んだ。”爽涼のアルプス 信州7名所2日間”というツアーだった。信州の上高地・白馬・安曇野・松本を巡る旅である。上高地にたっぷり180分滞在、北アルプスを一望できる絶景展望台、大出の吊り橋、安曇野のわさび農園、城下町松本等の観光スポットを訊ねる。
 夏の信州は行ってみたい旅だった。とりわけ北アルプスの展望台、安曇野の風景は魅力的だ。新幹線と在来線特急しなのの列車旅も嬉しい。
 6月中の申込みをしていたが、催行中止が相次ぎ、結局7月の日程になった。当日の天候は「曇り後晴れ」で最高温度33度、最低温度22度の予報である。
 80歳を超えて否応なく余生を考えさせられる。夫婦二人が元気で旅を出きるのも今の内という意識が強くなる。

塩野七生著 「海の都の物語6」2025年07月16日

 「海の都の物語6」を再読した。このシリーズの最終巻であり、ヴェネチュア共和国の終末に至る経過が語られる。
 本巻は共和国の17世紀のクレタ島を巡るトルコ帝国との攻防を描いた「地中海最後の砦」、18世紀の共和国で花開いた絵画、音楽、演劇等の芸術の世界を描いた「ヴィヴァルディの世紀」、ナポレオン率いるフランス軍の本土進駐による「ヴェネチュアの死」の3部構成である。
 25年に及ぶクレタ攻防戦は1669年に最終的に攻防戦の総司令官の降伏によって幕を閉じる。
 他方でヨーロッパでは1789年のフランス革命によって動乱の時代を迎えた。その前年にフランス軍に20歳にも満たないナポレオンが入隊した。ナポレオンは1795年に20代後半の若い将軍としてイタリア方面担当のフランス軍総司令官として着任する。
 フランス軍と対峙するオーストリア軍の共和国領土への進駐でヴェネチュアは否応なく戦乱に巻き込まれる。この事態に共和国元老院は非武装非同盟の伝統的な姿勢で終始する。1796年、イタリア戦線は対フランス同盟軍中核のオーストリア軍をフランス軍が圧倒し、北イタリア全域はフランス軍の勢力圏となる。1797年、ナポレオンの最後通告に対し、共和国国会は投票による議決を行う。結果は圧倒的多数で共和制を廃し民主制の政体に移行することを宣言する。これに伴いヴェネチュア共和国は死を迎えた。

隣町の自治会との懇談会2025年07月15日

 地区社協の対象エリアには二つの自治会がある。在住する住宅街の自治会と国道を挟んで南の隣町の住宅街の自治会である。
 在住住宅街の自治会とは6月に双方の三役どうしの懇談会を開催した。隣町の自治会とは長期政権だった前会長とのスタンスの違い等もあり公式の懇談会の開催は困難だった。その会長が一昨年に退任し新たな執行部が誕生し、今回ようやく懇談会開催の運びとなった。
 隣町の自治会館で双方の三役併せて10名が顔を揃えた。社協から「地域コミュニティ維持に向けた自治会と社協の役割分担」を提案した。
 両組織の新たな関係がスタートした。

風景を変貌させる開発2025年07月14日

 早朝ウオーキングのコースを変更し、隣町の地区社協役員宅にポスティングした。歩数不足をカバーするため有馬川方向に足を伸ばし、高田上谷病方向に向かった。
 突然、歩道の西側の有馬川との間に巨大な鋼鉄のフェンスが現れた。フェンス沿いに歩くと松栄橋に通じる道路に出た。そこでフェンスが途切れてフェンス内の広大な更地を目にした。トラックが駐車しコンテナもおかれた駐車場のようだ。
 この真新しい更地は、以前は樹林に囲まれた丘陵だった。丘陵の中に江戸時代から続く豪農の旧家があった。それは山口の古くて懐かしい風景を形作っていた。その風景が今や無味乾燥な更地の駐車場に変貌している。
 思いついてGoogleMapでその地域の航空マップを検索した。敷地の南半分は更地化の工事中だが、北半分は樹林に覆われていた。完成間もない更地化を物語っていた。

塩野七生著「海の都の物語5」2025年07月13日

「海の都の物語5」を再読した。この巻は15世紀末のポルトガル船隊のインドへの新航路発見という大ニュースで幕を開ける「大航海時代の挑戦」と、トルコ帝国と君主制国家スペインとの狭間で対抗策を模索するヴェネツィア共和国の苦悩を描いた「二大帝国の谷間で」の2部構成である。
 新航路の発見は、胡椒に代表されるヴェネツィア共和国の地中海交易の花形商品の独占を脅かすものだった。これに対しヴェネツィアは地中海航路の見直し等の様々な巻き返しを図る。それがまた大航海時代の到来に対する対応を遅らせ共和国衰退の要因となる。
 その頃、地中海を取り巻く世界は都市国家から領土国家へと大きな転換の時代を迎えていた。有能な君主に恵まれた君主制国家は領土拡大をはかる。その代表的な国家がフェリペ二世に統治されたスペイン帝国だった。同じ頃、トルコ帝国もスレイマン大帝に率いられてイスラム世界のリーダーとして広大な領土を支配していた。
 地中海の覇権を巡ってイスラムの覇者トルコ帝国とキリスト教連合との海戦が二度に渡って火ぶたを切った。キリスト教連合艦隊はいずれもスペイン、ヴェネチィア、ローマ法王庁の各艦隊で構成された。1538年の第1次のプレヴェザの海戦は連合艦隊の連携不足からトルコ艦隊が勝利する。
 1571年、第2次のキリスト教連合艦隊の発足が構成国の思惑を超えて合意されトルコ艦隊との闘いに挑んだ。レパントの海戦と呼ばれるこの闘いは連合艦隊の圧倒的な勝利で終わる。

地区社協会長会議の「地域連携」のグループ討議2025年07月12日

 地区社協の会長会議があった。市社協の理事、評議員の改選があり紹介された。新理事長は山口地区社協の会長である。
 恒例のグループ討議の今回のテーマは「地域の多様なつながり」ということで地区社協の地域での施設や事業所との連携についての意見交換だった。6人の地区社協会長と2人の市社協職員がテーブルを囲んだ。
 私からは子育てサロンに毎回参加してもらっている子育て支援事業所の子育てコンシェルジュとの連携を報告した。乳幼児の子育て環境の変化が地域の子育て支援活動の参加者の減少を招いているという現状がある。子育て支援活動を兼務しているある女性会長からも危機感が伝えられた。
 グループ討議の話題の中心は「敬老のつどい」の参加者を巡っての地域連携のあり方だった。私の地区では参加者減少を前に思い切って見直しを実施した。参加者に来てもらうイベントである「つどい」から、高齢者宅をお祝い品をお届けする「訪問」への転換である。つどい場の参加者数の4倍に上るお届け数を達成し、大幅な費用軽減の効果があった旨を報告した。
 地区の立地や特性の違いは否定できない。

猛暑の中でもふれあい喫茶!2025年07月11日

 連日30度を超える猛暑が続いている。そんな中、地区社協のふれあい喫茶に顔を出した。いつもは徒歩10分余りの道のりを歩いて出かけるのだが、さすがに今回はマイカーで出かけた。1時半過ぎの会場には来場者も10人前後といつもより少ない。お年寄りたちにはこの猛暑の外出はハードルが高いのだろう。入口近くの壁には例によってスタッフ作成の朝顔やひまわりの壁飾りが来場者を癒してくれる。
 喫茶責任者にある来場者の席に案内された。喫茶で年二回定期的に演奏してもらっている音楽グループのひとりだった。用件を聞かされた。グループが来年1月に開催予定している「10周年記念コンサート」の後援依頼だった。地区社協と関りのあるグループへの協賛金提供も含めた後援は前例がある。今月末の執行委員会に諮る旨回答した。
 40分ばかり滞在して帰宅した。

1年半ぶりに孫娘宅を訪ねた2025年07月10日

 先週の日曜日に1年半ぶりに大津市の孫娘の花ちゃん宅を訪ねた。
 朝9時頃に花ちゃん一家と久々に対面した。ばあちゃんは家の周囲の植込みの雑草刈りに余念がない。私はテレビを観たり花ちゃんとおしゃべりしたりして過ごした。
 10時半頃に以前行ったことがある石山寺門前のお食事処「湖舟」に出かけた。当日予約はなく11時開店直後の入店になるとのこと。10時45分頃に着いたが既に店の前には結構な客が待っていた。開店を待って入店した。30分ばかり待ってようやく「志じみ釜めし」セットが運ばれた。アツアツの釜飯をおいしく頂いた。
 昼食後、いったん花ちゃん宅に戻った。じいちゃんと花ちゃんだけを残して娘夫婦とばあちゃんは買い物に出かけた。久々の花ちゃんとの二人だけのひと時が訪れた。
 いっぱいおしゃべりした。花ちゃんの得意なことを訊ねた。縄跳びはクラスでも一番上手だという。身長もクラスで後ろから8番目とのこと。壁に貼ってある日本地図を話題にした時、「全部の県の名前を漢字で書ける」「県の位置も上から順に言える」「県名と異なる県庁所在地も言える」。地理は得意科目のようだ。驚いたのは、立ち幅跳びはクラスでも一二を争うという。実際に跳んで見せてくれた。何と自分の身長を遥かに超える1.6ⅿばかりを跳んで見せてくれた。
 しばらくして両親たちが帰ってきた。2時過ぎに祖父母は帰路に就いた。