二日目の花ちゃん。曇り後晴れ。2017年08月12日

 我が家の開け放たれた台所の窓越しに木琴の音が鳴り響いていた。早朝ウォーキングを早々に切り上げて7時前に帰宅した。木琴の乱打が花ちゃんが既に起きていることを告げていた。
 リビングに入るとパジャマ姿の花ちゃんが笑みを浮かべて振り向いた。「じいちゃんや!」と口にしながら近寄ってきて両手をじいちゃんの腰に回してギュッとしてくれた。この愛らしさがたまらない。
 リビングのテーブルでモーニングコーヒーを飲み終えた。膝の上でチャンコしている花ちゃんに空いたコーヒーカップを渡して声をかけた。「ばあちゃんにドウゾしてきて!」。コックリ頷いた花ちゃんがトコトコと台所まで行ってばあちゃんにドウゾした。お手伝いもできるようになった花ちゃんである。
 午前中の福祉ネットの会議に後ろ髪を引かれるようにして自宅を後にした。会議後自宅に戻っても誰もいない。花ちゃん一家とばあちゃんは神戸どうぶつ王国(旧・花鳥園)に出かけている。3時半頃に戻った後花ちゃんを残して再び買物に出かけた。じいちゃんの出番だ。
 しばらく遊んでいたが突然花ちゃんがしきりにパンツに手を当てて「ウンコウンコ」と口にした。ウッソ~!さっき母ちゃんがオムツを替えたばかりやん。オムツを摘まんで上から覗いてみた。アッタアッタ、臭い匂いと一緒にウンコがお尻にベッタリ付いている。万事休す。じいちゃんが初めてのオムツ交換をやるほかない。オムツ探しから始まった。ようやく見つけたオムツと濡れティッシュをもって花ちゃん座布団にゴロンしてもらう。オムツを脱がしてお尻のウンコをティッシュで拭き取る。慣れぬ手つきで新しいオムツを履かせる。不慣れなじいちゃんのオムツ交換に同情してか花ちゃんは至って協力的だ。エライエライ。
 昼間の花ちゃんとの別れと夕方の二人ぼっちのスキンシップのお留守番。曇り後晴の二日目だった。

花ちゃんがやってきた2017年08月11日

 7月15日に来訪以来1ケ月ぶりに花ちゃんがやってきた。お盆の里帰りということになるのだろうか。なんせ生まれて3カ月間を過ごした家なのだから。
 7時半頃に大津の自宅を出たのに我が家の到着は10時過ぎだった。名神と中国道でお盆の帰省ラッシュに事故が重なり大渋滞だったようだ。大山崎ICから亀岡に抜け三田方向からやってきた。この間、最初の1時間ばかりは車内で眠っていたようだが目覚めた後の2時間半は花ちゃんのギャン泣きが続いたという。
 なにはともあれ久々の花ちゃんである。リビングのテーブルに用意していた木琴を目ざとく見つけて早速バチで嬉し気にポンポンし始めた。抱っこして2階の物置代わりの和室に連れて行った。片付けていたブロックを手にして遊び始めてエアコンのない部屋から動こうとしない。仕方なくブロックをもって手をつないで階段まで来ると、なんと自分で後ろ向きになって階段を降りだした。
 笑ってしまったのは絵本を読んでいた時だ。お魚シリーズの絵本の中のカメを指さして「これな~に」と尋ねた。答えがないので「カメ」と教えた。途端に花ちゃんは立ち上がり私のデスクの上に置いていたデジカメを手にして戻ってきた。「じいちゃんのカメ」と言いながら手にしたカメラを突き出した。思わず苦笑して「これはカメラッ!カメはこっち」と絵本の上を指でなぞった。
 6日ばかりの滞在予定である。花ちゃんはこの間どんなドラマと思い出を残してくれるのだろう。

NHKBSプレミアム「アナザーストーリーズ ・オバマ大統領広島の地へ」2017年08月09日

 NHKBSプレミアム「アナザーストーリーズ 運命の分岐点▽オバマ大統領広島の地へ~歴史的訪問の舞台裏」を観た。テーマによって時々観ている気になる番組である。世界的な歴史上の大きな出来事にスポットを当て、その出来事に隠されたもう一つの物語「アナザーストーリー」を浮き彫りにする番組である。今回も見応えのある考えさせられることの多い好番組だった。
 冒頭、現職のアメリカ大統領が広島を訪問することのハードルの高さが解説される。その高いハードルを乗り越えるために日米両国で繰り広げられた様々な努力の舞台裏を伝える物語である。
 被爆都市・広島の想いを手紙に託して大統領に伝え続けた人々。広島で捕虜として収容され原爆で亡くなった12人の米兵の消息を独力で調査し遺族に伝えた広島市民。毎年自ら広島を訪れ大統領に広島訪問を訴え続けたキャロライン・ケネディ駐日大使。大統領と二人三脚で広島訪問時のスピーチ原稿を練り上げたスピーチライター等々。
 それにしてもオバマ大統領のスピーチの素晴らしさに感動した。美辞麗句ではない自身の理想、信念、熱い想いが籠められているからこそのスピーチなのだろう。大統領訪問の同行者として安倍首相がしばしば画面に登場する。その姿は虚ろで精彩はない。その1年後に唯一の被爆国でありながら日本は多数の国が参加する核兵器禁止条約に不参加を表明した。その決定を下した最終責任者である安倍首相の心情がオバマ大統領同行の姿にも垣間見えたと思った。自ら招いた「もりかけ」問題に空疎な弁明スピーチを繰り返す首相との余りにも大きな落差を想った。

地域ケア会議と福祉ネット2017年08月08日

 6月にある独居高齢女性の地域支援のための地域ケア会議が開催され、その女性の担当エリアの民生委員として出席した。会議後、主宰者でもある地域包括支援センターの責任者とのやりとりで、この会議は正確には「個別地域ケア会議」ということだと知った。そこで「地域ケア会議」と「個別地域ケア会議」との違いを含めてあらためて「地域包括ケアシステム」の全体像を調べてみた。
 「地域ケア会議」は、厚労省が推進する「地域包括ケアシステム」の実現のための根幹の会議体のようだ。厚労省発信のネット情報では「地域ケア会議は、高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会基盤の整備とを同時に進めていく、地域包括ケアシステムの実現に向けた手法」とある。ここでいう「高齢者個人に対する支援」が個別地域ケア会議」なのだろう。そして「それを支える社会基盤の整備」が「地域ケア会議」の役割ということになる。
 個別地域ケア会議を主宰する地域包括支援センターの責任者に訊くと個別会議は何度か開催したが地域ケア会議は開催していないとのこと。前述の情報では日常生活圏域(概ね中学校区)毎に設置された地域包括支援センターが個別ケア会議を主宰すると同時に圏域ごとの地域ケア会議も開催するようだ。
 ところが個別会議のメンバーである医療、介護の専門職と民生委員、地域住民で「社会基盤の整備」という地域ケア会議を開催するにはかなり無理がある。地域包括支援センターの責任者が自治会、地区社協、老人会、ボランティアセンターなどの住民組織に会議参加を呼びかけるのは現実的には難しい。
 そんな整理をしながら思ったのは、福祉ネットこそが「地域ケア会議」の役割を担っているのではないかということだ。福祉ネットの役員、オブザーバー、アドバイザーの構成メンバーは厚労省がイメージする地域ケア会議の構成員そのものであるし、高齢者、障がい者、介護者支援という福祉ネットの目的は地域ケア会議のめざす社会基盤整備とオーバーラップする。
 ここに至って福祉ネット立上げ時に想定した「住民主体の地域包括ケアシステムの構築」というイメージが現実的なものとして結びついたと思った。

乙川優三郎「冬の標」2017年08月07日

 乙川優三郎の「冬の標」を再読した。江戸時代のしがらみや仕来りに縛られた女性の自立を描くことでは定評のある作者の代表的な作品と言える。
 この物語の主人公は幼い頃から絵を描くことに魅せられ13歳の時に南画の画塾に入門し、生涯を南画ともに生きた明世である。自身の想いとは別に世間は明世に自由に絵を描くことを許さない。家に縛られ意に染まぬ結婚を強いられ、無理解な夫が若くして亡くなった後は20年に渡って息子を育て姑に仕えながら家を守る生活をおくる。明世の意に染まぬ生活をストイックに過ごす支えになったのは細々と続ける南画の世界だった。
 息子が一人前に育ち姑を看取り明世にようやく自由に絵に生きる境遇が訪れる。その頃に画塾の幼馴染みで心を許し合った塾生・修理との出会いが待っていた。二人で絵と一緒に生きることを約束したのもつかの間、修理は藩内の抗争であっけなく命を落とす。ここに至って明世は息子や実家や画塾といったあらゆるしがらみを断ってひとり江戸で絵の世界を生きることを決意する。
 この作品の文庫本表紙には南画の墨絵が描かれている。雪景色の中で二羽の鴉が枝に寄り添う風景である。作品のラストシーンは明世が渡し舟で江戸に向かって出立する場面である。折しも降りだした雪の中で「雪が降ったら、二羽の鴉を描きましょうか」という修理と交わした約束を思い出す。無意識に矢立てと紙を取り出し心に現れた二羽の鴉を描き始める。美しい場面の結末だった。

早目の墓参と仏前のお参り2017年08月05日

 郷里・姫路の名古山霊園に両親の眠る墓がある。お盆中は子どもたちの一家がやってくる。お盆を控えて家内と二人で早目の墓参に出かけた。
 猛暑を避けて早朝に自宅を出た。7時20分には霊園に到着したがそれでも暑さは避けがたい。40分ばかり墓地とその周囲の除草や掃除をした後お参りした。
 お墓の背後に姫路城が望める。以前はお城全体の遠望が望めたがその後中間に高層マンションが建築され、眺望は半減した。それでも大天守と東小天守の雄大な姿が望める。
 墓参りを終えて久々に加古川の弟宅に立ち寄った。仏前で二組の夫婦でお勤めをした後、茶の間で歓談した。古希を越えた身で話題はもっぱらお互いの病状の交換に流れてしまう。とりわけ弟が抱えるのは10年来のパーキンソン病である。亡き母も罹患した病でDNAの共通性からいえば他人事ではない。日常の診断だけでは病名の特定はなかなか難しいようだ。発症の前兆などをつぶさに訊き早期発見を心した。
 1時間余り歓談して加古川を後にした。

バスツアー「夏の琵琶湖フルコース」2017年08月05日

 家内と二人で日帰りバスツアーに参加した。琵琶湖の絶景をを陸・湖・空から楽しむ乗り物づくしのツアーである。
 朝8時の定刻通りJR三田駅前からツアーバスが出発。阪急宝塚駅、川西能勢口、池田市役所前と停車し最終的に総勢40人余りの乗客が目的地に向かった。
 名神高速の京都東インターを降りたバスが北上して柳が崎湖畔公園港に11時頃に到着した。かわうその形の琵琶湖の尻尾の先の上部に位置する。格式のある旧琵琶湖ホテル跡の琵琶湖大津館とイングリッシュガーデンに囲まれた柳が崎湖畔公園の真ん中の桟橋から外輪船ミシンガンに乗船した。わずか20分ばかりの乗船で大津港に到着した。距離にして2kmほどである。
 再びバスに乗車し琵琶湖大橋西詰に位置する「道の駅・びわ湖大橋米プラザ」に到着した。ここで家内はご近所さんへのお土産を調達。道の駅から琵琶湖西岸を北上して琵琶湖バレイに到着。京阪神から最も近いスキー場として有名だが、最近は眼下に琵琶湖の雄大な展望を望めるびわ湖テラスや地上5mの空中アスレチックス(スカイウォーカー)も備えオールシーズンの観光スポットとしてにぎわっている。
 日本最速のロープウェイの日本最大のゴンドラに乗車して山頂まで約4分で到着。そのままレストランに直行。2時頃にようやく昼食バイキングにありついた。プレートにお好み料理をタップリ乗せて待ちに待った生ビールと一緒に味わった。昼食後にはテラスに出て琵琶湖の絶景を満喫した。ロープウエイ乗車中には霧に包まれて絶景の眺望は半ばあきらめていたがテラスに着いた頃には晴れ間が広がりこのツアー最大の見どころを満喫できた。
 琵琶湖バレイから湖西を南下し奥比叡ドライブウェイに入りドライブウエイ終点の大型駐車場に到着。ここから10分ばかり歩いて坂本ケーブルの延暦寺駅に到着。眼下の琵琶湖を展望した後ケーブルカーに乗車。終点の坂本駅まで約11分と日本一長いケーブルで先頭車両の運転席すぐ後ろで林間とトンネルの風情のある景色を眺めを楽しんだ。
 ケーブルカーを下車後、ツアーバスに乗車し往路と逆のルートで出発地まで帰った。阪急宝塚駅前を出発後は周囲の乗客は皆下車している。中国道に入った7時前にバス車中からいつものように花ちゃんとFaceTimeした。JR三田駅前には7時20分頃に到着し阪急オアシスで夕食を調達後8時過ぎには帰宅した。

八上俊樹著「介護施設の花嫁」2017年08月01日

 八上俊樹著「介護施設の花嫁」同じ住宅街の同僚民生委員さんから「介護施設の花嫁」という書籍を頂いた。つどい場”あん”でお会いした民生委員さんの友人であるご婦人の息子さんの著作である。
 さっそく読んでみた。埼玉県下で運営されている六つの介護施設「ソレアード」を舞台とした様々なエピソードが物語風に綴られている。そのエピソードの紹介を通してソレアードが目指し、実際に実現している利用者に寄り添った運営の実態がいききと伝えられている。
 著者は施設運営の当事者でなくソレアードの顧問会計士である。ソレアードの代表から「ソレアードの歩みを本にして残せないか」と相談されたのが著作のキッカケだという。それだけにし運営当事者でない距離を置いた立場から客観的で冷静なタッチで物語が紡がれている。
 5章からなる物語はどれも人物や動物が主人公として展開する。ソレアードの施設内で結婚式を挙げたスタッフの花嫁、施設内で皆の尊敬を集めまとめ役となっている「委員長」と呼ばれる利用者、ダイちゃんと呼ばれみんなのアイドルになっている利用者の飼い犬、徹底して利用者に寄り添った介護というソレアードの原点と基礎を築いた「介護の鉄人」等々。
 何よりも共感し、感動した点が二つある。ひとつはソレアードが積極的に利用者の看取りを受入れている点である。既に60人もの利用者の看取りを行ってきた。終の棲家として入所した筈の施設で看取りを拒否され緊急入院する事例が多い中でこれは特筆すべきことである。しかも看護師である医療看護の責任者がスタッフと一緒になって家族のように見送る環境を整える。
 今ひとつは「利用希望者を絶対に断らない」という点である。周囲に迷惑をかけたり、経済的に豊かでない利用者はしばしば入所を断られるのが介護業界の現状だ。だけどソレアードは断らない。今まで一人も断ったことがない。これもまた驚くべきことだ。
 介護施設のあるべき姿をあらためて教えられた一冊だった。

子ども会の存亡の危機を地域でどう支えるか2017年07月30日

 子ども会役員OBの方と懇談の機会があった。全国的に少子化に伴う子どもの減少と子ども会運営の役員負担の重さから小学生対象の子ども会の会員が激減している。各地で子ども会の解散も相次いでいるようだ。我が町の子ども会も例外ではない。福祉ネット役員会でもそのことが話題となり今期方針に「子ども会との情報交換や連携の模索」が謳われた。そんな背景もあって今後の子ども会運営について意見交換した。
 会員激減の原因は突き詰めれば母親の役員負担の重さに尽きる。役員負担とは子ども会主催の会員向けの行事(ウエルカムパーティ、夏休みラジオ体操、クリスマス会、卒業記念品贈呈等)の運営分担、地域の関係団体への役員派遣、地域行事への参加、卒業式や入学式等の小学校行事の出席等である。
 こうした役員分担をなんとか削減できないか。子ども会行事は例えば父兄世代だけでなくオヤジ会など祖父世代が運営をサポートする仕組みができないか。関係団体派遣や地域行事参加も原則として求めない。学校行事の出席も自主的判断に委ねられる方策を検討する。
 こんな方策が想定されるが、「子ども会」である以上会員対象の行事という前提が免れず参加者には入会を求めることになる。今や子どもたちの母親たちには会員になること自体の抵抗感が大きい。
 このままジリ貧に任せて解散まで手をこまねいている訳にはいかない。要は子ども会がやっている行事を継承し子どもたちや母親たちの交流や懇親の場を維持することが大切だ。ならば「子ども会」自体は名称も含めていったん白紙化し、あらためて行事ごとに自由に参加できるスタイル(例えば子どもイベントサポートクラブ等)に改められないか。各行事ごとにお世話が可能な父兄や地域のサポーターが運営分担するスタイルである。
 思い切った発想の転換で最低限の趣旨を維持する方策についての検討が必要な時期ではあるまいか。

好奇心全開の花ちゃん2017年07月28日

 クラウドサービスの画像配信で花ちゃんのようすが伝えられる。直近の画像は何にでも興味を示す好奇心全開の花ちゃんの振舞いぶりだった。
 ひとつはおもちゃの電話機でおしゃべりしている画像だ。これは昨晩のFaceTimeでもモニターに向かってお電話遊びを見せてくれた。「もしもし~!花ちゃんです~」と舌足らずなおしゃべりに「もそもし~じいちゃんです~」と目を細めてオウム返しした。
 もうひとつの画像はヘルメット姿で微笑む花ちゃんである。今週末にネット通販で購入した電動アシスト自転車が花ちゃん宅に届けられる。母ちゃんが朝晩、通勤途上で花ちゃんを保育園に送迎する際に使用するものだ。ようやく自転車に乗せられるまでに成長したということでもある。それに先立って花ちゃん用のヘルメットを入手したようだ。ヘルメットをかぶった花ちゃんは得意満面の顔つきだ。
 愛孫・花ちゃんが一歩一歩着実に成長している。