濃霧の散歩道2025年06月15日

 梅雨の晴れ間の散歩道だった。名来神社に向かう有馬川土手道は濃霧に包まれていた。さくら並木の向こうには有馬川を跨ぐ石の愛宕橋がある。その袂にはタモの樹の古木が立っている。
 濃霧の土手道を愛宕橋に向かって進むにつれて徐々にタモの樹の威容がくっきりと迫ってきた。

梅雨入りとウオーキングのタイミング2025年06月11日

 早朝ウオーキング途中の有馬川土手道である。天上橋袂から新天上橋に抜ける細道から有馬川の光景を目にした。久々に見る嵩高い濁流だった。
 6月9日に近畿地方の”梅雨入り”が発表されていた。早速その日から三日ばかリ雨が続いた。目前の有馬川の濁流は梅雨入り直後の雨水の水嵩を運んでいた。
 早朝ウオーキングの出発タイミングが難しい。雨の中のウーキングは可能な限り避けたい。傘をさすのが煩わしい。ズボンの裾が濡れ、靴底から雨水がしみとおるのもうっとおしい。天気予報アプリ”ウエザーニュース”の現在地の5分刻みの予報が有難い。曇り空や0.5mmのポツポツ予報を頼りに出発する。

目の前に真っ赤なサクランボが2025年06月02日

 早朝ウオーキングで有馬川土手道を名来神社前で折り返し新天上橋の袂のバス道を横断した時だ。目の前に真っ赤なサクランボの群が飛び込んできた。
 サクランボの実をつけているのは一本の山桜である。桜の季節には周辺のソメイヨシノが散った後、濃い目のピンクの花で花見の余韻を提供してくれる親近感のある山桜である。
 黄緑の大きめの葉っぱの中にたわわに実っているサクランボの鮮やかな赤色が生々しくひと時の存在感を発揮している。

兼業農家の田植え事情2025年05月28日

 早朝ウオーキングの景色が変わった。名来神社に向かう有馬川土手道東側の稲田に風景の変化である。
 一週間前にはそれまでの一面の黒い土の田圃が水が張られており、田植えに向けてスタンバイしていた。一週間後の月曜の朝には苗が敷き詰められ田植えが完了していた。
 何枚にも別れた稲田がどこも同じように日曜ごとに農作業が行われている。近郊農業の兼業農家の実態が窺える。

郷愁を誘うタンポポの綿毛を見つけた2025年05月20日

 早朝ウオーキングの一コマである。名来方面に向かう有馬川土手道だった。中国道の高架下を抜けた川沿いの縁に鮮やかな白い2個の球体が目に入った。タンポポの綿毛だった。
 タンポポの綿毛の正体を知りたくなって帰宅してネット検索して以下の記事を見つけた。
 「タンポポの綿毛は、タンポポの種子です。花が終わるとつぼみむように閉じて、茎が下を向きます。数日経って種子が熟すと、もう1度茎が上を向いて開きます。種子の先端には羽毛のような綿毛がついています。タンポポの小さな花の数だけ種子ができるので、きれいな球体の綿毛が出来上がります。」
 ふんわりした球体は暖かくて心地よい風情を醸している。幼い頃の田圃で遊んだ郷愁が蘇った。

シラサギとカワウ2025年05月01日

 朝6時頃の名来神社手前の有馬川土手道だった。有馬川の堰の上に気になる景色が目に留まった。
 堰の向こう側に真っ白のシラサギが川面に向かって佇んでいた。堰の手前には真っ黒なカワウが羽を広げてシラサギを見詰めていた。まるでシラサギに求婚しているようだった。
 白と黒の二羽の野鳥のコントラストと風情のある振る舞いを興味深く眺めた。

新緑の季節2025年04月30日

 夜明けが早くなるにつれ、早朝ウオーキングの時間も早くなった。6時前の有馬川土手道にやってきた。さくら並木の新緑が目に飛び込んだ。並木の幾重にも伸びた枝が土手道を覆って迫力のある光景をつくっていた。
 住宅街の裾野を覆う樹林がある。樹林の中にひと際鮮やかな薄紫が異彩を放っていた。山藤だった。川面に映る薄紫に癒された。
 新緑の季節の散歩道だった。

最寄りの児童公園の藤棚が見頃を迎えた2025年04月23日

 散歩コースの一角の最寄りの児童公園に立ち寄った。 入口近くに藤棚がある。いつもは気にもかけない藤棚がこの季節にはいやでも目に入る。藤の季節が訪れていた。
 薄紫と白の花弁の房が鈴なりになって棚からぶら下がっている。藤は日本人好みの花だと思う。薄紫という色と藤棚からぶら下がる房の形状がいかにも日本的で愛着をもたらすのだろう。

朝もやの幻想的な風景2025年04月22日

 朝6時過ぎの早朝ウオーキングの途中だった。有馬川土手道の名来神社の手前の風景である。土手道と東側の丘陵を挟む一角にはの田圃が広がっている。その田圃の丘陵地の裾の一帯が白いヴェールで覆われていた。春先特有の朝もやだった。その幻想的な風景に思わずスマホを構えた。

大ケヤキが芽吹いた2025年04月18日

 早朝ウオーキングでいやでも目に入る光景のひとつに「山口の大ケヤキ」がある。国道176号線沿いの山口郵便局に隣接して立つ市の天然記念物の銘木である。
 この大樹ほど季節の移ろいを見事に反映してくれる景観はないのではないか。初春には骨だけの枝ぶりが瑞々しい黄緑色の葉っぱを纏い始める。その姿は夏を迎えて猛々しい濃い緑のマント姿に変貌する。秋を迎えると葉っぱは黄色から橙色の紅葉する。紅葉は初冬にかけて落葉を始め、落葉が進行して寒々しい骨だらけの枝ぶりの大樹に移ろう。
 今朝のウオーキングで新緑間近の大ケヤキを目にした。