つぼみ咲きのさくらまつり2012年04月07日

 山口のさくらまつりの日を迎えた。シチュエーションとしては最悪のさくらまつりだった。とにかく寒かった。風が冷たかった。何よりも遅い春の訪れがつぼみのままのさくら並木を舞台にした。
 それでも大勢の住民が有馬緑道を埋めた。昨年のさくらまつりは東日本大震災で中止となった。奇しくも2年ぶりのさくらまつりは10周年の記念のまつりとなった。
 幾張りものテントにはボランティア組織の食べ物屋台が立並ぶ。ひときわ広い社協のふれあい喫茶にはお年寄りを中心に大勢の来訪者が歓談している。飲物やパスタを提供するのは主婦や山中の生徒たちのボランティアだ。さくらまつりという地域全体のイベントが世代を超えた交流の場を生み出している。それは10回もの回を重ねて、昔ながらの町と新興住宅街という枠を超えてオール山口の共通のまつりとして着実に根付いてきた。
 気候の寒さを超えてイベントに関わった大勢の人たちの暖かさがあった。