春がやってきた2012年04月12日

 夜明けが早くなった。季節の移ろいに体も順応するのだろうか。朝の目覚めまでが早くなっている。それに応じて早朝ウォーキングの出発も早くなった。6時前に家を出た。
 昨夜の本降りの雨で土筆が一気に伸びていた。有馬川にかかるさくらも慎ましく花弁を広げようとしている。春がやってきた。
 丹波街道との合流地から三田の山並みを眺めようと名来の木橋を東に折れた。向うから年配のおじさんがやってきた。挨拶を交わす間もなく話しかけられた。「今日の散歩はどこまでですか」。聞けば昨年11月の私の公民館講座「平尻巡礼街道・屋外散策」http://ahidaka.asablo.jp/blog/2011/11/17/6205376 の受講生とのことだった。その時の講師の印象が強いのか何度も「先生」と呼ばれてしまう。その呼び方だけは勘弁して下さいとお願いした。
 散歩仲間の気安さも手伝ってしゃべりに花が咲いた。数歳年上の名来在住の方だった。日々の散歩は半端じゃない。この界隈の山道にも詳しい。青石古墳に抜ける新たな散策コースの情報をもらった。共通の知人も多い。そんなこんなの30分ばかりのおしゃべりだった。
 その余韻を引きずりながら、小さな幸せを感じた。色んな出会いがあり、その出会いを可能にしてくれる自分の営みと、その営みを可能にしてくれる周囲の環境を想った。人生の晩年を迎えてハッピーリタイヤメントという春を迎えた。