明治村・舘山寺・大井川鉄道の旅(二日目)2015年12月02日

 舘山寺温泉・ホテル九重の四人部屋で目覚めたのは5時半頃だった。ひとりで朝風呂を済ませて6時過ぎにロビーカウンターで案内を乞うた。初老のオジサンから受け取った「そぞろ歩きまっぷ」で舘山寺の道順を教えてもらった。
 歩いて10分ほどで浜名湖に突き出た島のような丘陵地の岬に着いた。階段を上がった先に愛宕神社と弘法大師開創の曹洞宗・舘山寺がある。お参りを済ませ、まだ薄暗い中を岬の周遊コースに挑戦した。西行岩、富士見岩、展望台、巨大な聖観世音菩薩像などを30分ほどかけて観て回った。
 7時過ぎにホテルに着きそのまま朝食会場に向かった。地場物食材をふんだんに揃えたバイキングを腹八分で味わった。部屋に戻ると同室3人はこれから朝食とのこと。8時45分には大勢の仲居さんたちに見送られてホテルを後にした。
 二日目の最初の訪問先は、うなぎパイファクトリーである。車中のガイドさん情報で朝一番のお徳用うなぎパイのゲットに話題が盛り上がる。予想外に早く到着し20分ばかり待ってファクトリーに入った。我先に目の前のお徳用ワゴンの品を次々に買い物かごに入れている。あっという間にワゴンの品がなくなった。次の団体客を尻目に一同の満足げな顔が窺える。ところが無くなった後のワゴンには追加のお徳用が投入されている。ガイドさんのあおりトークにまんまと嵌まったと自嘲しあった。30分の時間を持て余しついでのように同じ建物内の工場見学を済ませた。
 次の目的地は大井川鉄道・新金谷駅である。高速道や地道の車窓から見える緑の茶畑が美しい。駅前のSL前で集合写真を撮り、11時45分発のSL・CII 190号に乗車する。直後に車内で頂くお弁当が配られた。お弁当には大きなおにぎり二個に田舎風の惣菜が詰められている。イワナだろうか、川魚の甘露煮も丸ごと添えられている。缶ビール片手に甘露煮をアテにしながらSLからの車窓の風景を愉しんだ。50分余りで下車駅の下泉駅に着いた。
 下車駅で待っていたバスでSLが辿った道筋を道路沿いに折り返した。途中、3回の休憩を挟みバスは一路、山口をめざす。予定時刻に30分ほど遅れて出発地に到着した。丸二日間、花ちゃんの顔を見ていない。下車した後は脱兎のごとく家路を急いだ。

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