手根管症候群の手術を終えた2024年01月17日

 神戸労災病院の待合室に2時前に家内と一緒に待っていた。2時40分に着替えをして看護師さんに連れられて5階の手術室に向った。何室かの手術室のひとつに案内されて手術台に横たわる。手術中の血圧や血中酸素等のチェック器具が装着された後、執刀医の金谷医師が登場。いよいよ手術が始まる。手術前の血圧の160という異常値が緊張感を裏付けていた。
 手術の様子は布で遮断されて窺えないが、逐次執刀医の解説が伝えられる。「局所麻酔します。かなり痛いですがんばってください」。確かに猛烈に痛かった。麻酔で麻痺した手首にメスが入った感触が伝わる。時折りメスが神経にふれて鋭い痛みが走る。手術自体は10分ほどの短時間だが、緊張に包まれた過酷な時間だった。「終わりました。うまくいきましたから安心してください」という声掛けに、解き放たれた緊張感が安堵の吐息を漏らした。包帯に覆われた右手首の分厚い石膏ギブスを目にした。術後のむくみ予防のため患部を心臓より高い位置に保持しなければならない。そのため持参の三角巾を看護師さんにつけてもらった。
 3時10分頃に家内の待つ1階整形外科の待合室を通り、診察室に入った。家内に手伝ってもらい着替えを済ませた。1週間後の診察でギブスが取れるまでの不自由な日常生活を覚悟した。看護師さんから術後の諸注意を聞き痛み止めや抗生物質の処方箋を受取った。会計を済ませて3時半頃には病院を後にした。
 この後どんな治療効果が現れるか。術後の痛みはどうか。不安はあるもののともかくひと山超えたという感慨があった。