長男の闘病記➁手術と治療2024年03月28日

 長男は大学を卒業後、外資系の大手製薬会社に就職した。営業職(MR)の転勤族として全国各地で勤務した。二度の転職を重ね、癌の発症は3度目の会社に転職して3カ月後の名古屋勤務の時だった。
 奇しくも直前の会社での担当は抗癌剤の担当だった。それだけに癌についての知識にも精通していたようだ。発症後はステージに応じた抗癌剤の選択肢がどれだけあるかが生存期間の決め手であることも承知してた。
 2020年8月の発症直後から3週間毎の抗癌剤投与の通院が始まった。コロナ禍で在宅勤務が多くなったことも幸いした。9月半ばから末まで手術のため入院し、人工肛門も受け入れた。
 闘病しながらのビジネスライフという苦難の日常生活を坦々と受入れていたように見えた。親として何の手助けもできないもどかしさが募った。