地元中学校の”面接練習”の反省会2024年03月04日

 地元中学校の学校運営協議会が昨年から3年生の希望者を対象に「面接練習」を始めた。きっかけは私立高校の面接を念頭にしたようだが、実際には生徒たちの今後の様々な面接を想定し受験以外の希望者も多い。今年度から委員に就任して今年の面接練習の面接者を引き受けた。1月5日から2月9日までに11日間に渡って行われた面接に2回加わった。
 先日、面接練習の関係者が参加して”反省会”が開催された。参加したのは協議会委員である地域の面接者8名と三年生担当の教諭と教頭の10名だった。
 冒頭、協議会の委員長の簡単なまとめの報告があった。面接練習を受けた生徒は56人だった。面接のある私立高校の面接練習を受けた受験生の合格率は82%だったとのこと。通常の合格率は60%程度のことで面接練習が一定の効果があったことが伝えられた。
 その後、面接者の感想が求められた。この中学校のコミュニティスクールという場での地域の実践的な関りの好事例と思えた。学校関係者でなく生徒には見ず知らずの地域の大人による面接である。生徒たちの想像以上の緊張感が伝わった。生徒たちが初めて直面する地域や社会との真剣勝負の対面である。そうした舞台を整えられるのも学校運営に積極的に関わる地域グループであるコミスクならでの役割だろう。私からそんな感想を述べた。
 帰途に中学校の正門手前に設置された「モリアオガエル保護活動50周年記念碑」が目に留まった。この学校の誇れる伝統だが、「面接練習」という他校にない新たな取組みが回を重ねて新たな伝統をもたらすのではないかと思った。