がん家系?2024年03月19日

 長男の看取りから祭式に至る過程で、家内と娘の会話の機会が多かったようだ。会話の中で「がん家系」ということが話題になったという。我が家は父母と長男長女の4人家族である。その4人の内3人までが癌に罹患した。私の皮膚癌、家内の乳癌、そして長男の直腸癌である。唯一娘だけが罹患していない。
 そんなことから娘はいつ罹患するかもしれないという不安を抱いているようだ。それだけに娘は年一回の乳癌検査を欠かさない。それはそれで良いことだ。
 巷に「がん家系」という言葉がある。家内から娘との前述の話題を訊いて、ネットで調べてみた。、日本人を対象として、がんの家族がいる人のがんの発症リスクを調査した大規模な研究結果が報告されていた。それによると「すべてのタイプのがんの解析で『がん家族歴がある』グループのほうが、『家族歴がない』グループに比べ、がんになるリスクが11%高いという結果があり、『がん家族歴がある』グループはたしかにリスクは増えるが、1割程度というのはそれほど高くないという印象」とのことだ。