弟の自分史出版のサポート2022年02月07日

 2年前に自叙伝を自費出版した。同じ頃、一卵性双生児として生まれ育った弟も同じように自分史執筆に取り組んでいた。示し合わせたわけではないが、やっぱり双子の兄弟だ。晩年を迎えて思うことは似たようなものだと思い知らされた。
 ただその後の経過は大きく異なった。私の出版からは遅れるだろうとは思っていたが、2年近くが過ぎて今も執筆完了のメドが立っていないようだ。昨年9月に墓参帰りに弟宅に立ち寄った際に、パーキンソン病という病を得ている身で執筆やPC入力が思いに任せないという事情を聞いていた。ひとつにはWordの不具合も影響しているようだった。
 先月、そんな経過もあって電話で自分史進捗状況等の近況を尋ねた。案の定、病の進捗による手指のこわばりやWordの不具合で遅々として進んでいないとのこと。そんな事情を聞いて、弟宅を訪問し、PC環境の改善や出版経験を活かした出版サポートを提案した。自分史出版が晩年の生きがいともなっている弟も渡りに船と応諾した。
 先週の日曜日に弟宅を訪ねて、Wordの初期化を行った上で、私の使用している冊子編集ソフトの導入による共有ソフトでの執筆原稿データのメールやりとりを提案した。その環境さえあれば編集作業は全面的に私が担当し、弟は執筆活動に専念するという分担が可能になる。その点を確認して弟宅を辞去した。
 今やたった一人の肉親である。ましてや分身ともいうべき双子の兄弟である。その弟の晩年の念願実現に及ばずながら力になれることを歓迎した。