戸建住宅街の死角 ― 2022年02月21日

千里ベッドタウンのマンションから我が街に転居された知人から聞いた話である。「マンション住まいに比べて戸建住宅街のこの町は近所づきあいが希薄な気がする」とのこと。これを聞いて少し奇異な気がした。どちらも人工の寄り合い世帯の町で近所づきあいが希薄なのは事実だ。だが部屋ごとに区切られた密閉式のマンションより、お互いの顔の見えるオープンなたたずまいの戸建住宅街のほうが、近所づきあいという点では密度が濃いのではないかと思っていたからだ。
私自身もこの町に暮らす前は4階建てのマンションの2階に住んでいた。当時は多忙な現役生活で近所づきあいなど考えたこともないが、家内の話では同じ階段室の8軒のご近所さんとは結構お付き合いがあったという。また住まいの距離が隣接しているため2棟合わせて80室の住民たちが顔を合わせる機会も多かったようにも思える。
一方その知人宅のこの町での立地特性も気になった。ブロックごとに区画された戸建住宅街では多くの住宅は道を挟んで向かい合っている。お向かいさんどうしのつながりを始めとして道路を挟んだ近隣のお付き合いも緊密である。ところが知人の住宅は住宅街の端のお区画に建てられ、住宅街を縁どる街路の向こうは丘陵地の斜面である。この立地特性のためどうしても近隣のお付き合いは希薄だったのではないかと思える。戸建て住宅街のご近所づきあいの「死角」になっていまいか。
私自身もこの町に暮らす前は4階建てのマンションの2階に住んでいた。当時は多忙な現役生活で近所づきあいなど考えたこともないが、家内の話では同じ階段室の8軒のご近所さんとは結構お付き合いがあったという。また住まいの距離が隣接しているため2棟合わせて80室の住民たちが顔を合わせる機会も多かったようにも思える。
一方その知人宅のこの町での立地特性も気になった。ブロックごとに区画された戸建住宅街では多くの住宅は道を挟んで向かい合っている。お向かいさんどうしのつながりを始めとして道路を挟んだ近隣のお付き合いも緊密である。ところが知人の住宅は住宅街の端のお区画に建てられ、住宅街を縁どる街路の向こうは丘陵地の斜面である。この立地特性のためどうしても近隣のお付き合いは希薄だったのではないかと思える。戸建て住宅街のご近所づきあいの「死角」になっていまいか。
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