季節の風情・・・ねむの木と糸トンボ2024年07月12日

 灼熱の季節がやってきた。早朝ウオーキングのスタートを5時過ぎに繰り上げて自衛している。それでもTシャツ一枚の身体に汗がにじみ出る。
 苛酷な環境でも早朝ウオーキングを続けるのはそれなりの覚悟が必要だ。ただ覚悟以外にも季節の移ろいを愛でられるというモチベーションもある。
 この時期の季節の移ろいを感じる二つの光景を目にした。丘陵地の住宅街の北側に貸農園が広がっている。その出口の坂道にピンクの綿毛のような花をつけた1本の樹が立っている。いつもは目にとめることのない樹であるが今が盛りのピンクの花はいやでも目に留まる。樹の名前は知らなかったが帰宅後にネット検索して判明した。”ねむの木”だった。誰でも名前は知っているねむの木がこんな花を咲かせるのかとあらためて合点した。
 坂を下りた先の草叢の中の糸トンボの小さな動きを目にした。真っ黒な4枚の羽根を羽ばたかせながら草の茎に留まろうとしていた。子どもの頃によく目にした懐かしい昆虫である。季節の移ろいが郷愁を運んでくれた。