２月に弟が、３月に長男が相次いで亡くなった。そんな事情もあって長く墓参りをしていなかった。相次ぐ不幸にもようやく平穏を取り戻した。初盆が近づいていることもあり、夫婦で久々に墓参りをした。
　猛暑のことでもあり早朝７時に自宅を出たが、途中加古川バイパスの渋滞もあり姫路・名古山霊園に到着したのは８時４５分頃だった。
　昨年１１月以来の８カ月ぶりの墓参だった。さぞお墓の回りは雑草に覆われているだろうと思われた。ところがお墓石の敷地外の通路や周辺はきれいに雑草が刈り取られていた。我が家のお墓の敷地内も背丈のある雑草が何カ所か生えていたが覆われるほどではない。予想外に整っていた。
　７月中旬の季節外れの霊園を訪れる人影もない。蝉のかしましい鳴き声が周囲の静寂を際立たせていた。３０分ばかりの墓清掃の後、お勤めをして墓前を後にした。