”ひっつきむし”の繁殖の執念2024年10月06日

 ”ひっつきむし”の被害には気を付けていた筈だったが深夜のウオーキングでまたしても嵌められた。
 自宅を出て児童公園に向かう途中だった。住宅街ののり面を防御するガードレール越しに風に押された雑草が路上にはみ出している。雑草は”ひっつきむし”であることは分かっていたが、暗い夜道でもあり油断していた。わずかにズボンが触れてしまったようだ。
 早朝ウオーキングを終えて自宅に戻る道すがら、濃いグレーのズボンに緑や薄茶色の米粒のような”くっつきむし”取り付いていたのが目に入った。目についた以上ほっとけない。路肩に移動して一粒ずつ摘まんで除去作業にかかった。これが中々難儀な作業だった。くっついた米粒は小さくて摘まみにくくて粘着力も強い。
 ”ひっつきむし”は人の衣服や動物にくっついて移動し、落ちた先々で繁殖する。表面に独特の粘液をつけているので容易に触れるものにくっつく。繁殖に賭ける見事な執念に驚くほかはない。