久々のキャラバンメイトの出番2025年02月01日

 私が関わる多くの地域活動のひとつに認知症サポーター養成講座の講師という役割がある。市社協が主催する2回の「キャラバンメイト養成研修」を受講して講師としての資格が取得できる。私は2022年1月の研修を修了して晴れてキャラバンメイトのなった。
 その年の9月に地元の老人会で初めて講座を開講し、11月には自治会の文化祭で2回目の講座を開講した。パワーポイントによるプレゼン用の独自の講座資料も作成した。以後、機会がないまま2年余りが過ぎた。
 昨年11月の地区社協のぬくもりフェスタで、久々に山口町の新興住宅地に在住の地区民児協会長と懇談の機会があった。2022年春に認知症の高齢女性が行方不明になった街の民生委員だった方だ。その話題にも及んで民生委員たちが運営している地域カフェで認知症サポーター養成講座を開講することを話合った。
 先日、その方から連絡があり、2月28日に地域カフェでの開講が関係者と確認できたとのこと。久々のキャラバンメイトの出番である。

別大マラソン、若林の目を見張る健闘!2025年02月02日

 別府大分毎日マラソンをテレビ観戦した。見ごたえのあるレースだった。
 初マラソン挑戦の若林宏樹(青山学院大)が2時間6分7秒で日本勢トップの2位に入った。優勝こそ2時間4分台の記録を持つケニアのキプチュンバに6秒差で逃したものの初マラソン記録と日本学生マラソン記録を更新した見事な走りだった。
 35km付近でキプチュンバが一気にギアチェンジしてレースの主導権を握ろうとした時、果敢に食らいつき一時は前に出る走りを見せた。40km付近から更にスパートをかけたキプチュンバにはさすがに引き離されたもののゴールでの差は僅か6秒だった。
 若林はこのレースをラストランと位置づけ、レース後は引退し大手生命保険会社に一般就職するという。23歳という若さである。今後のマラソン界を牽引できる逸材である。何とももったいないと誰もが思うが、レース後のインタビューに「引退撤回はあり得ない」と断言する。それはそれで中々の決断である。

我が家の”恵方巻”2025年02月03日

 節分である。前日と当日の朝刊には最寄りのスーパー各店の恵方巻をいっぱい掲載した折り込みチラシがいやでも目に入る。贅沢な具材を使った豪華な巻寿司が並んでいる。価格も500円から400円とこちらも豪華である。
 おかげさまで我が家は家内が健在で手づくりの季節の料理が食卓に並ぶ。節分の夕食も”恵方巻”が並んだ。卵焼き、肉炒め、カニカマ、ウインナー、キュウリ、明太子、サラダ菜等の具材が添えられている。ユカリ御飯と酢飯の二種類の巻寿司である。
 夫婦二人の量としては多すぎる本数だ。明日の朝食と昼食分まである。好みの巻寿司なら何食分あっても大歓迎だ。
 季節の手づくり料理が味わえる境遇にあらためて感謝した。

塩野七生著「ローマ人の物語33」2025年02月04日

 塩野七生著「ローマ人の物語33」を再読した。この巻はサブタイトルに「迷走する帝国」と題された古代ローマの”危機の三世紀”を扱った上中下三巻の中巻である。
  前巻は、皇帝カラカラに始まりアレクサンドルに至る24年の4人の皇帝たちが全員謀殺という悲惨な結末で帝位を終えた3世紀前半の物語だった。
 皇帝アレクサンドルがガリア戦役の前線で兵士たちに忙殺された後を受けて帝位を継いだのは前線で新兵訓練の指導する62歳のマクシミヌス将軍だった。 ドナウ河下流のトラキアの羊飼い出身の新皇帝は、属州総督の経験も元老院議員の議席もない。元老院に帝位の正当性を示すためゲルマン民族との闘いに明け暮れ、輝かしい戦果を挙げる。
 マクシミヌスの戦果を苦々しく受け止めていた元老院は、80歳の名門元老院議員である北アフリカ属州総督ゴルディアヌスを皇帝に推戴し事態打開を託す。ところがゴルディアヌスは北アフリカ唯一の軍団基地を守る第3アウグスタ軍団の造反によってあっけなく討死する。狼狽した元老院は新たに二人の元老院議員を皇帝を任命し、加えてゴルディアヌスの13歳の孫を次期皇帝として擁立する。
 ローマに進軍した皇帝マクシミヌスは本国イタリアに入った地点の都市で住民の抵抗にあう。その攻防戦中に元老院に妻子を人質に取られているという妄想に囚われた兵士たちに殺害される。ところが元老院が任命した二人の皇帝はほどなく仲たがいし混乱をさらけ出す。これに嫌気をさしたマクシミニスの進軍を支えた将兵たちは二人の皇帝を抹殺する。
 元老院は最後に残ったゴルディアヌスの孫を新皇帝として支えることでまとまる。ゴルディアヌス三世の治世が6年にも及んだのは優れた実務家ティメジテウスの支えの賜物だった。
 治世3年の頃に東方のササン朝ペルシャで創始者の次子シャプール一世がクーデターで実権を掌握する。新王は権力の正当性を確保するためローマ帝国に進軍する。これに対しローマ軍は16歳の皇帝と近衛軍団長官ティメジテウスに率いられて前線のアンティオキア入りを果たす。ローマ軍はペルシャ軍を蹴散らしペルシャの首都を窺うほどの攻勢の最中にティメジテウスの死という想定外の不幸に襲われる。ティメジテウスの後任にとして昇格した次席のフィリップスは皇帝の補佐役を果たさないばかりか冬営中の欠乏感に不満を募らせた兵士による皇帝謀殺を傍観し、 ゴルディアヌス3世は19歳の命を絶たれる。
 兵士たちの推挙の形を整えたフィリップスは直ちに元老院に皇帝就任を求め元老院は追認する。ペルシャ軍と和解したフィリップスはローマに帰還するが、ゴート族による帝国内への侵攻を受け、首都長官デキウスをドナウ河前線に派遣する。ゴート族の侵入を食い止めたデキウスは軍団から皇帝に推挙される。デキウス討伐に向かったフィリップスはデキウス軍と対峙する中で自軍の兵士たちに見捨てられ自死する。
 デキウスは皇帝に即位するが、ゴート族が大挙して属州トラキアに侵入する。これを迎え撃ったデキウスは蛮族との戦闘中に戦死する。戦闘に参加していた属州総督トレポニアヌスが将兵たちに皇帝に推挙される。トレポニアヌスはゴート族の要求を全て受入れて講和を結びローマに向かう。不本意な講和に反発した将兵たちを率いた属州総督エミリアヌスが講和を反故にしてゴート族支配地に攻め入り勝利する。エミリアヌスとゲルマニア防壁軍団司令官バレリアヌス皇帝が即位を宣言する。鼎立する三者の勝利者バレリアヌスが最終的に皇帝に即位する。
 皇帝バレリアヌスはローマ軍の指揮官の再編成等の軍団強化を実施するとともに帝国の困難を傍観するキリスト教徒の弾圧にも着手する。他方でササン朝ペルシャを率いたシャプール一世が大軍を編成し帝国領地を侵略する。これを迎え撃ったバレリアヌスはシャプールの奸計に嵌り捕らえられる。共同皇帝だった息子のガリエヌスが後を継ぐ。
 本巻は紀元235年から260年のわずか25年のローマ帝国の動向を記しているが、この間に即位した皇帝は9人に及ぶ。その内5人が謀殺され、2人が戦死し、2人が自死している。この現実こそが「迷走する帝国」を如実に物語っている。

朝食用の玉子焼きづくり2025年02月05日

 朝食は専ら独りで済ませている。家内との生活習慣の違いが要因である。早寝早起きの私に対して、家内は遅寝遅起きである。夜9時には寝床に着くので勢い目覚めは早い。4時前後には目が覚めてリビングに降りてパソコンに向かってメールやニュースアプリをチェックし朝刊に目を通す。冬場だと6時半頃にはウオーキングに出かける。
 その間に朝食を摂るわけだが、家内はその頃は睡眠間只中である。朝食抜きで2時間近いウオーキングは耐え難い。早朝ウオーキングを始めた10数年前から朝食は自分で工夫して済ませている。
 前日の夕食の残りで済ませられる時はそうするが、そうはいかない時も多々ある。そんな時の絶好のおかずは、永年培ってきた玉子焼きである。時間をみて玉子6個で3本の玉子焼きを作りおいている。それを半分ずつ6回分の朝食用にする。これで大好物の玉子焼きの6日分の朝食のおかずが出来上がる。
 今日もせっせと卵焼きづくりに励んだ。

氷に覆われた有馬川2025年02月06日

 氷点下5度の寒さにしびれながら早朝ウオーキングに出かけた。日本列島を隈なく寒波が覆う朝だった。
 有馬川土手道を名来神社方向に歩いていた。冬場の川の水量は川底を浮き上がらせるほどに少ない。堰が少ない水量の流れにブレーキをかけていた。抑えられた流れを冷気が襲った。川面にひび割れたガラスのような氷が張り巡らされていた。
 氷に覆われた有馬川の冬景色だった。

”クローズアップ現代”でオンライン大学紹介2025年02月07日

 NHKクローズアップ現代「岐路に立つ大学」を観た。とどまることのない少子化で大学生の人数はどんどん減少している。ところが大学の数は高止まりしたまま減少していない。私立大学の6割が定員割れを起こしているという大学経営の深刻化の構造的な背景がある。
 番組はそんな中での国立大学の授業料値上げの動きとその背景にある構造や課題を伝えている。物価高騰で人件費や設備維持費などのコストが膨らむ一方で、国からの交付金や助成金が年々減少している現実がある。他方でこうした事態の打開に向けた新たな挑戦の事例を紹介する。
 個人的に注目したのは今年4月に開学する日本初のオンライン専門大学「ZEN大学」である。年間授業料38万円と国立大学より安く、1万を超える受業動画をオンラインで提供する新たな教育モデルである。
 場所と時間に縛られないオンラインであることが大学経営の様々なネックをクリアする。対象者は18歳の高卒者に縛られない。現役世代の学び直しにも門戸は開かれる。学部の垣根を超えて好みのニーズに沿った講座を選択できる。地域自治体や企業と連携した多彩なリアルのプログラムを選択できる。卒業後は大学卒業資格が得られるほか、オンライン授業を通して在学中から最先端のICTツールを使用しICTリテラシーを身につけることができる。
 日本の類を見ない少子高齢化の進行を外国人労働者とICT活用がカバーすると言われている。少子化に悩む大学経営の新たな事業モデルを学んだ。

-5度の”しばれる”散歩道2025年02月08日

 「最強の寒波が日本列島を覆っています」というニュース番組のアナウンサーの声を背にして6時半に我が家を出た。天気予報アプリの気温は2時から7時まで-5度を表示している。9時から14時までは雪マークである。
 ”しばれる”という「痛いほど寒い」という北海道や東北地方の方言がピッタリ合う気候だった。有馬川土手道に出るとさくらの骨だけの枝が川面に腕を伸ばしている。その指さす先の川面を薄氷が覆っていた。名来神社に向かうさくら並木の土手道には、夜明け前に降ったと思われる残雪の名残りが姿を留めていた。その光景は積雪の姿以上に”しばれる”寒さを感じさせた。

公民館活動推進員選考のあり方は?2025年02月09日

 今年度の2回目の山口公民館運営協議会が開催された。注目されたのは2年任期で改選される公民館講座運営者である地域学習推進員の選考経過だった。昨年11月の会議では7名定員中の3名が尚未定だった。今回の報告では1名が選任され2名が未定とのことだった。
 報告事項を終えて出席者との意見交換となった。推進員を兼務する予定のある自治会長から推進員選考の在り方についての意見が出された。共感できる意見に私からも次のように意見を述べた。
 「地域の様々な役職が高齢化と成り手不足でどんどん欠員状態になっている。多くは自治会や老人会や青愛協などの地域組織からの派遣委員だ。充て職的性格が多く”やらされ感”で担当している事例が多い。これでは任期を更新することは難しい。前回会議では派遣委員だけでなく公募委員も採用したいとのことだったが、結果的には空振りに終わっている。公募の在り方にも問題はないのか。形式的に公募チラシをまいただけでは応募者は望めない。どの層を対象にどのような形で案内するかという具体化と実践的な方策が必要ではないか」
 自治会やPTA等の組織の成り手不足による役員欠員が組織の存続にも関わる事態を招いている。そんな状況でその組織からの委員派遣を求めること自体が無理がある。推進員人数に応じた開講数等のスリム化とともに推進員選考の抜本的な見直しが必要だ。

山中3年生の今年の面接練習を終えた2025年02月10日

 山口中学の学校運営協議会が3年前から3年生対象に”面接練習”を実施している。私立高校等で行われる入試の際に行われる面接のための事前練習である。面接者は教員でなく地域の協議会委員であるため生徒たちは本番さながらの緊張感を強いられる。
 昨年からこの面接練習の面接官を引き受けている。今年も1月中旬から2月中旬にかけて10日間の面接を9名の面接官で分担した。私も5回の面接を受け持ち3人の面接者のひとりとして16人の生徒を面接した。
 面接は3人の面接官が質問項目を事前に調整して順番に質問する。私の場合は「トランプ大統領の登場」「スマホの利用」「部活の地域移行」等の質問をした。トランプ氏登場の意表を突いた質問にも何とか答えてくれた。スマホデビューは3人とも小学6年からと判明した。部活がなくなることの不安もよくわかった。答えに窮して涙ぐむ生徒もいた。それほど生徒たちには緊張感いっぱいの面接だったようだ。 
 面接の後、再び席に着いた生徒たちに面接者から感想や助言が伝えられた。私からは「自分らしさをいかに伝えるか」「答える時の笑顔」「声の大きさ」についてコメントした。