”クローズアップ現代”でオンライン大学紹介2025年02月07日

 NHKクローズアップ現代「岐路に立つ大学」を観た。とどまることのない少子化で大学生の人数はどんどん減少している。ところが大学の数は高止まりしたまま減少していない。私立大学の6割が定員割れを起こしているという大学経営の深刻化の構造的な背景がある。
 番組はそんな中での国立大学の授業料値上げの動きとその背景にある構造や課題を伝えている。物価高騰で人件費や設備維持費などのコストが膨らむ一方で、国からの交付金や助成金が年々減少している現実がある。他方でこうした事態の打開に向けた新たな挑戦の事例を紹介する。
 個人的に注目したのは今年4月に開学する日本初のオンライン専門大学「ZEN大学」である。年間授業料38万円と国立大学より安く、1万を超える受業動画をオンラインで提供する新たな教育モデルである。
 場所と時間に縛られないオンラインであることが大学経営の様々なネックをクリアする。対象者は18歳の高卒者に縛られない。現役世代の学び直しにも門戸は開かれる。学部の垣根を超えて好みのニーズに沿った講座を選択できる。地域自治体や企業と連携した多彩なリアルのプログラムを選択できる。卒業後は大学卒業資格が得られるほか、オンライン授業を通して在学中から最先端のICTツールを使用しICTリテラシーを身につけることができる。
 日本の類を見ない少子高齢化の進行を外国人労働者とICT活用がカバーすると言われている。少子化に悩む大学経営の新たな事業モデルを学んだ。