山口町のコミバス取組みの休止宣言!2025年06月01日

 今期第1回の山口地域活性化推進委員会が開催された。役員紹介、委員会組織について、アルキナーレ2025の開催等の議事の後、コミュニティ交通検討員会の報告があった。
 議事次第とは別に「コミュニティ交通検討員会活動の休止について」と題された書面が配布されていた。第一回試験運行の厳しい結果を受けて第二次運行に向けての模索を検討してきたが、市の補助金基準の目標を満たす見通しが立たず検討委員会活動を休止するとの内容だった。
 2018年5月に検討委員会が立ち上げられコミバス導入に向けた本格的な取組みが着手された。以来7年間に渡って導入取組みが実施されたが、最終的に実質的な「導入断念」の結論に至った。
 生瀬、名塩、山口の西宮市北部3地区の内、生瀬、名塩は導入済みである。山口だけが導入を断念せざるをえなかった大きな要因に地理的な事情があるように思える。航空写真を見れば一目瞭然であるが、平野部が狭く急峻な傾斜地の多い生瀬、名塩に比べ、山口は平野部の広い平坦な立地である。この点がコミバスの潜在ニーズの低さをもたらし第一次試験運行での乗車率の致命的な低さに繋がったように思える。