2009年08月07日

 散歩道で蝉の抜け殻を見つけた。梅雨明けとともにうだるような暑さがやってきた。一斉に鳴きだした蝉のかしましい鳴き声が暑さに追い討ちをかけている。それはそれで小気味のいい騒音である。
 有馬川の桜並木から一匹のあぶら蝉が飛び出してきた。あの独特の羽音が近づいてきた。・・・と思うまもなくナント私の顔にぶつかって、そして飛び去った。驚いた。目の不自由な蝉だったのだろうか。そんな筈はない。脱皮したばかりの飛行もおぼつかない幼い蝉だったにちがいない。
 季節の移ろいにあわせて、生き物たちの育まれた命もまた健気に移ろっていく。