菅新内閣の脱小沢の布陣2010年06月07日

 明日の正式組閣を前にして、菅新内閣の布陣がほぼ明らかになった。予想以上に脱小沢の流れが鮮明となった。世論調査はこれを歓迎し、20%前後に落ち込んでいた内閣支持率は一気に60%程度にまで回復した。
 政権交代の大きな期待を担って発足した鳩山前政権は、国民の期待を裏切って8か月の短命であっけなく瓦解した。鳩山首相自身のリーダーシップの欠如もさることながら、党を牛耳る小沢幹事長の専横ぶりは目に余った。開かれた政党である筈の民主党に、ボス支配の古い体質のイメージを植え付けた罪ははかりしれない。
 8か月前の政権交代を生み出した総選挙の日に「アンチ・ヒーローの気概」と題してブログを記した。http://ahidaka.asablo.jp/blog/2009/08/30/ 小沢手法の強引さと不気味さを危惧したものだ。危惧は見事に現実化した。首相を超える権力者・小沢氏の存在という二重権力構造が鳩山政権崩壊の最大の要因と言ってよい。その意味で鳩山首相の小沢幹事長との抱き合い辞任は、乾坤一擲の差し手だった。坊っちゃん政治家・鳩山氏の一世一代の大勝負が、支持率回復の道筋をつけたことの功績は大きい。
 菅新首相は果たしてどこまで脱小沢を貫けるのだろうか。民主党らしさの回復による党再建には、小沢的体質からの脱却が不可欠である。参院選後の政界再編も取りざたされている。党が割れることを恐れるあまり小沢支配の復活を容認する妥協を重ねるなら民主党の明日はないと心すべきではないか。