続・大型台風の有馬川の爪跡2014年08月12日

 大型台風11号の猛威で有馬川の上山口の堤でも崩落があったという情報を聞いた。今朝の早朝ウォーキングは早速その方面にコースを選んだ。
 新明治橋の東詰から南に有馬川緑道を辿った。途中、平成橋の欄干から有馬川の滝のような水飛沫の流れをみた。緑道途中で知人の地元のご婦人と遭遇した。崩落現場をみてきた帰りだという。現場は松栄橋を南に越えた辺りのようだ。松栄橋の先の緑道の一角に工事用ネットフェンスが立てられていた。松栄橋を渡って有馬温泉に向かう県道の端を進んだ。
 有馬川の対面の無残な姿が目に飛び込んだ。擁壁の石積みが崩れ落ちて散乱している。広範囲に剥き出しの赤土が斜面を覆っている。ちょうど六甲山から流れ落ちた水流がカーブを描いて北に下る位置にある。一気に増水した急流が勾配とカーブの相乗効果を得て、擁壁強化工事の間隙の箇所を突き崩したのだろう。
 帰宅後、所蔵の山口の昔の画像を点検した。76年前の昭和13年の有馬川洪水の写真があった。上山口周辺の川沿いに建つ茅葺家のすぐ下の有馬川擁壁が無残にえぐられ、土石が散乱している。
 2枚の画像をあらためて眺めた。有馬川水害の今昔物語である。