困り事支援隊?2014年08月30日

 先日、ご近所の同年輩の独り住まいのご婦人と雑談した。民生委員として24時間見守りサービスを紹介した方だ。数日前にそのお宅の玄関先に古道具が積まれているのを見かけたので事情を聞た。「2階にあったタンスなどの古い家具をやっと処分できた。女手では到底無理なので、知人の紹介で、そんな困り事を有償でやってもらえるご近所の方にお願いした。リタイヤされた元大工さんで、家具などをバラして玄関先に運んでもらった。料金も安かったが、何よりもご近所さんということもあり、安心して頼めたことが良かった」。便利屋さんなどの雑事代行業者の利用も考えられるが、女性の一人住まいの自宅に見知らぬ人を招き入れることの不安は想像に難くない。安心して頼めることが肝要なのだ。
 そんな雑談をした後のボランティアセンターの当番の日だった。相方のご婦人との雑談でもお年寄りの困り事の対応が話題になった。お年寄りのちょっとした困り事を気軽にサポートできる仕組みができないものか。現状のボランティアセンターでの支援は、カーボランティア中心で、送迎サービスを受ける場合に備えて事前の登録や保険加入が必要だ。そのためちょっとした困り事を気軽にボランティアセンターに依頼するにはハードルが高すぎる。サービス提供をお願いするボランティアにも同様の手続きが欠かせない。事前の煩わしい手続きなしでも依頼したりサポートしたりできる仕組みができないものか。相方との共通の想いだった。
 例えば、ボランティアセンターがお世話して、センターの登録者とは別に、「困り事支援隊」のようなグループができないものか。地域にはリタイヤした方で、大工仕事や庭樹の選定、園芸の世話、チョッとした電気工事、障子の張替えなどの多少の技術を要することを得意とした方も多い筈だ。蛍光灯の取替え、家具移動、草取り、犬の散歩といったちょっとした困り事なら手助けしてもよいという方もいらっしゃるのではないか。希望者と提供者の「支援隊」が気軽に直接連絡し合ってサービス提供できる仕組みである。その場合、無償ボランティアにこだわらず実費+アルファー程度の有償ボランティアも検討すべきではないか。何よりも同じ町に住むご近所さんのサポートという安心感こそが肝要なのだから。
 ボランティセンターでの当番を通して様々な実態が把握でき、共通の関心をもつ仲間との雑談を通して様々なアイディアが浮かんでくる。