ボランティアセンターでの困り事相談2014年08月26日

 今年2月に市社協主催のボランティアコーディネーター養成講座を修了して晴れてボランティアコーディネーターになった。3月からは先輩コーディネーターと一緒に朝9時から12時まで地区ボランティアセンターの当番をするようになった。
 今日も当番の日である。住宅街の独り住まいのおじいさん宅から電話があった。嫁いだ娘さんからの認知症気味のお父さんの見守りについての相談だった。ひとまずセンターにお越し頂いて相談に応じることになった。
 10時頃に80過ぎのお父さんと50代の娘さんが来訪された。お父さんは9年前に奥さんを失くされて以来、気丈に一人暮らしを続けてこられた。その間、ボランティア登録もされカーボランティアも永年こなしてもらった。寄る年波で最近意欲や気力が衰え、引きこもりがちになり物忘れもひどくなっているようだ。東北地方で暮らしている娘さんが唯一人の子どもで、月に1度1週間ほど帰省されているという。娘さんは帰省の度にお父さんの見守り環境について地域包括センター等にも相談されていた。ところがお父さんはへルパー等の見知らぬ人に家の中まで入られて世話を焼かれるのを嫌がられているという。玄関先での雑談等の距離を置いた見守り程度で良いとのこと。そんな都合の良い形のものがあるだろうかという相談だった。
 お父さんの気持は分からないではない。今までお世話をしていた立場から一転して世話を受ける側になったのだ。物忘れのひどさは自覚しているものの、自分では自立した生活を送れているという自負もある。娘の心配も分かるが心配し過ぎというものだ。
 このブログでも何度か記事にした「セントポーリアの24時間見守りサービス」事業のことが頭に浮かんだ。http://ahidaka.asablo.jp/blog/2014/05/01/7299338 週一回の訪問、週2回の電話訪問、日常の生活相談、緊急通報対応等のサービスが月額590円で受けられる。紹介すると、娘さんは大いに乗り気で、お父さんもその程度ならという感じだった。すぐに面識のある事業者の担当責任者に連絡をして、早速明日の午後、お宅を訪問して具体的な話をしてもらうことになった。
 提案した見守りサービスは私以外のコーディネーターではこれほど円滑に対応できなかった筈だ。今回のように民生委員という役割が役立った相談には意を強くするものがある。これもボランティアコーディネーターという相談現場に身を置いてこその経験なのだろう。