パックご飯で無邪気な復讐2014年10月22日

 昨日、在住する住宅街の介護者の会があった。主宰者は御年90歳の地域活動の大先輩である。6年間にわたる奥さんの介護の末、今年見送られた介護者OBでもある。自身の介護の苦労や葛藤の体験から同じ環境の人たちと分かち合うことの大切さを痛感しこの会の呼びかけになったという。
 会場の自治会館小会議室には、主宰者の他介護者3名と私を含めて2名の民生委員が集った。介護の皆さんはいずれも70代から80代のご主人を介護するご婦人たちである。介護にまつわる様々な話が途切れることなく展開される。
 わがまま放題のご主人への愚痴。ケアマネージャー紹介のバリアフリー業者とのトラブル。認知症気味のご主人の徘徊の心配。配偶者を看取った後、自分の看取りは誰がしてくれるんだろう。介護は早いもん勝ち。特養入所者の入所基準が要介護4以上と高くなり、重度の入所者が増えて介護のレベルが落ちたようだ。等々。
 どの話も現に介護している人たちならではの実感に裏付けられたものばかりだ。1時間半の予定時間を越えて懇談が続く。日頃の介護を要するご主人との二人きりの閉鎖社会の憂さが堰を切ったように吐露される。介護者どうしで悩みや苦労を分かち合える場こそが貴重なのだろう。これからの民生委員の避けて通れない現場を垣間見た。
 炊き立てのご飯がことのほかお気に入りのご主人。食べた後から「ご飯はまだか」と催促される。レンジでチンの加ト吉のパックご飯がなんとありがたいことか。「やっぱり炊き立てご飯が一番」とおいしそうに食べてるご主人を横目にニンマリ。奥さんの無邪気な復讐話を微笑ましく聞いた。