早朝散策の立ち話2015年06月04日

 早朝散策を住宅街の中の公園巡りに変えた。七つある公演の内、最も大きい平尻公園にやってきた。グランドを中心に周囲が緑地公園になっており、グランド周りの遊歩道は格好の散歩コースになっている。
 向こうから見覚えのあるおじいさんがやってきた。住宅街の丁目毎にある老人会の会長さんのひとりだった。挨拶を交し合った後、少し立ち話をした。老人会のある会合で福祉ネットについての期待や要望が出されたと聞いていた。声をかけてもらえればいつでも出かけますと伝えた。このコースでの毎日の散歩や毎週火曜日のいきいき体操を欠かさないとのことだ。人一倍健康に気遣った日常を過ごされている83歳の大先輩の人懐こい笑顔を見送った。公園の北側の階段を上がった先の出口にやってきた。さくら並木の合間から神戸市北区の高層ビル群が望めるビューポイントである。
 散歩の終盤に民生委員の担当地区に帰ってきた。ひとり住まいの80代後半のご婦人宅前の歩道でそのおばあちゃんの掃除姿が見えた。挨拶の声掛けをきっかけにここでも立ち話をした。担当地区でもっとも気がかりなおひとりだ。日常の困りごとを訊ねると、息つく間もない話がついて出る。「足が不自由になって病院通いが辛い。徒歩15分ほどの掛かりつけ医院にももっぱら往復2千円の介護タクシーを利用しているが、いつまで続くか。要支援の介護認定でヘルパーさんに来てもらったが、庭の手入れや家具移動などやってほしいことが対象外でやってもらえないもどかしさがある」等々。
 ボランティアセンターでようやく有償ボランティアの検討に着手した。高齢者の日常生活の困りごと支援の環境整備は福祉ネットにとっても欠かせないテーマである。住宅街の散歩道での二つの出会いと立ち話を通してあらためて高齢者支援の取組みを促された。