介護現場の生の声2015年06月17日

 昨日の午後、毎月一回開かれる住宅街の介護者の会があった。定例の会場である自治会館に介護者や介護OB6人とサポーター2人が参加した。
 特にテーマを決めない自由な雑談会である。それでも久々の大勢の人前である。介護の苦労話や困り事などが相次いで口にでる。今回の話題の中心は介護者の家計問題だった。介護度が上がるにしたがって介護用品の使用頻度も比例する。ヘルパー依頼費やデイサービス利用料の個人負担分も然りである。年金暮らしで定額収入の家計にじわじわとその負担増が堪えてくる。配偶者を看取った後の大幅にカットされる年金生活の独り暮らしの家計も気になる。少しでも蓄えを残そうと涙ぐましい節約を日々心がけることになる。保険料負担や公的年金の課税問題などにも話題が及ぶ。少しでも負担が少なくなるような手だてや工夫を求める声があがる。
 福祉ネットを預かる身には介護現場の生の声を受け止められる貴重な機会である。そうした声に可能な限り応えたい。そんな想いから次のような発言をした。「介護者の介護用品の低価格購入や重い品物の配達などについて事業者に打診することも考えたい」「課税、公的年金、介護保険等の公的制度の介護者にとっての有益な情報についても提供できるような工夫を考えたい」