久々に隣町の鎮守に参拝2015年06月15日

 初夏の早朝を隣町まで足を伸ばした。道場平田の広々とした風景の終えたばかり田植えの水田が心を和ませる。空高く舞うヒバリの鳴き声が幼い頃の郷愁を誘っている。
 左右の水田に癒されながら平田稲荷神社に通じる農道を歩いた。前回訪ねて以来、半年ほどになる。農道脇の水田でひとりの老婆がこの付近では最後と思える田植えにいそしんでいた。声をかけた挨拶に元気な声で返された。
 二連の朱塗りの木の鳥居をくぐった。その先の渡された〆縄に二枝の朽ちたサカキが吊るされていた。それは俗界と神域を隔てる結界を連想させた。結界の内にある社や境内の杜が昔ながらの鎮守の風情を漂わせていた。何故か足を踏み入れることがためらわれた。〆縄の手前で二礼二拍手一礼して踵を返した。