国民健康保険の高齢者受給者証が届いた2015年07月20日

 5月末に70歳を迎えることから5月中旬に6月1日発効の国民健康保険の高齢者受給者証が届いた。ところが有効期限を見ると7月31日までである。しかも負担割合はこれまでどうりの3割である。何のための高齢者受給者証なのか不可解だった。
 市の国民健康保険課に問い合わせたところ、自己負担割合の判定は1月から7月までは前々年中、8月から12月までは前年中の収入や所得などに応じて判定するとのこと。その結果2年前の所得をベースに3割負担になったようだ。受給者証の更新は毎年7月に行われるため7月中旬には前年所得に応じた8月1日発効の受給者証が再交付されるという。その受給者証が今日届いた。確かに自己負担割合は2割になっている。
 それにしても分かりにくい制度である。最初の交付時には説明書が付いていた記憶があるが読んでみてもさっぱりわからなかった。いかにもお役所仕事である。そこであらためてネット検索しながら高齢者の医療費負担について調べてみた。
 要するに高齢者の医療費負担は年齢に応じて3段階に分かれる。70歳までは3割、70歳から74歳までは2割、75歳以上の後期高齢者になって1割になる。但し、70歳以上でも現役並みの所得者(世帯年収520万円以上、単身383万円以上)は3割のままである。
 受給者証発行の際には、まずこうした大枠の説明を行い、その上で受給者証更新月が7月であり8月1日付で再発行されること、発行された受給者証は負担割合に関わらず国民保険証とセットで医療機関に提示しなければならないことなどを説明すればよい。要するに顧客の立場に立った視点がしばしば抜け落ちている。