地区社協福祉講座「介護の備え 入門」2018年03月03日

 今年度二回目の地区社協福祉講座が開催された。講座タイトルを「大介護時代がやってくる!介護の備え 入門」と多少センセーショナルにネイミングした。講師は高齢者あんしん窓口・山口の社会福祉士と看護師のお二人である。高齢者を中心に27名に受講して頂いた。
 前半の「介護保険のしくみ」について看護師さんから分かりやすく丁寧に説明があった。知っている内容がほとんどだったが、「介護認定非該当者の救済措置である事業対象者」や「介護保険適用の特養、老健、療養病床の違いと適用基準」は参考になった。
 後半の社会福祉士さんの「高齢者あんしん窓口の役割」についてもほとんど既知の情報だった。ただ「地域包括ケアシステムの具体化に向けて事例対応の個別地域ケア会議とその事例を集約した地域課題解決のための地域ケア会議」については仕組みと実態の乖離があり講座後に以下の質問した。「個別地域ケア会議は開催されているが地域課題解決の地域会議は開催されていないのではないか。市社協提唱の地区ネットワーク会議が唯一その役割を担える会議体と思えるが実際にはその機能に至っていない。地域包括や市所管部署や市社協がその方向性に向けて指導すべきではないか。当地区では福祉ネットが認知症カフェ立上げ等の地域課題実現に取り組んでいる」。
 結果的に、福祉ネットの地域包括ケアシステムや地域ケア会議の機能を担う役割を持つことをアピールする良い機会となった。