脳神経外科の診察室2021年02月17日

 予約していたMRI検査の日である。家内と一緒にかかりつけ病院に出かけた。受付を済ませしばらくして案内がありMRI検査室に入った。検査服に着替えてドーム型の装置がついた白い検査台に横たわった。検査技師がレシーバーを付けながら「大きな音がしますから。少し時間がかかりますが頑張ってください」と告げる。
 検査が始まった。ドームが移動する感蝕の後、大きな音に包まれた。ゴーゴー、ギーギー、ドンドン、キーン等々。高音、低音、金属音、断続音等。よくぞこれほど雑多な音量が出せるものだと感心しながらジッと我慢のひと時を過ごした。9時40分から始まった検査が20分ほどで終了した。
 脳神経外科の診察室前で30分ばかり待って家内と一緒に診察室に入った。一週間前に診察を受け検査予約をしてもらった若いドクターが、出来上がったばかりの画像写真を前にして迎えてくれる。開口一番「特に心配するようなことはありませんでした」とのころ。血管の画像をスクロールしながら「きれいな血管で血栓等の脳障害につながる症状は見受けられません」。安堵しながら気になっていたことを訊ねた。「ついでながら認知症につながる気配もありませんか」。今度は脳の断面画像をスクロールして「そちらも現状では海馬の萎縮等の症状はなく心配ありません」とのこと。
 10日ほど前の散歩途中の立ちくらみ症状から端を発した懸念は、5年ぶりのMRI検査の「問題なし」の結果を告げられて無事払しょくできた。